プロゴルファー
もーりー
苦節11年、木下裕太プロがツアー初優勝!~マイナビABCチャンピオンシップ
皆さんゴルフを楽しんでいますか?
こんにちは、ライターのもーりーです。
いよいよ終盤にさしかかってきた日本男子ツアー。
そんななか開催された『マイナビABCチャンピオンシップ』(兵庫・ABCGC=7217ヤード パー72)を制したのは木下裕太選手。
プロ入りから苦節11年の32歳がうれしいツアー初優勝です。
※記事中の写真は、試合中継映像(テレビ朝日系列)より
初優勝のプレッシャーを見事に跳ね返す
またもやツアー初優勝者の誕生です。
毎年高速グリーンが選手を悩ませる『マイナビABC選手権』。
プロ11年目の木下裕太プロが初の最終日最終組でも落ち着いたプレーを披露し、プレーオフの末にツアー初勝利を手にしました。
初日を首位と1打差の2位につけると、2日目に首位に立ちました。
プロ生活で初の最終組となった3日目も粘りのゴルフで首位タイをキープ。
同じく首位タイで並んだH・W・リュー選手、実力者の川村昌弘選手とのペアリングとなった最終日も、序盤はもたつきましたが、4番ホールから3連続バーディーなど途中から落ち着きを取り戻します。
最後は川村選手の猛追に苦しみ、最終ホールでは1メートルのバーディーパットを外してプレーオフにもつれこむも、18番(パー5)で行われたプレーオフ1ホール目にイーグルを奪ってうれしいツアー初優勝を飾りました。
ラッキーにも恵まれ、勝負どころで連続バーディー!
「震えるような緊張感で戦うことになると思います」
試合前に本人が語っていたように、1番ホールのティーショットから左に大きく曲げるミス。
そしてその後に何とかリカバリーしての残り30センチのパーパット。
カップを1周回ってカップ縁に止まったボールが1秒後にカップに落ちるというラッキーに恵まれます。
その後もティーショットをラフに入れても木下選手のライだけボールが浮いているということが何度もありました。
緊張感高まる終盤でも、15番のロングホール(パー5)ではラフからの230ヤード強の打ち下ろしのショットを5番アイアンで2オンに成功してのバーディー。
そして16番の長いショートホール(パー3)では、21度のユーティリティーであわやホールインワンのスーパーショットでの連続バーディー。
最終18番ではティーショットを左のラフに外すも、気持ちを切り替えてレイアップを選択するなど、マネジメントの選択を含めて集中力を最後まで切らしませんでした。
最後はプレーオフにもつれこんだことを考えると、1番ホールでの“ラッキー”が初優勝を呼び込むことになりましたね!
“弱気の虫”がつかんだ初勝利!
そのワイルドな風貌でヤンキー系かと思われがちですが、「実はとても気が弱くて見た目だけでも偽らないとゴルフをやってられないので」と恐縮しながら語るほどの“弱気の虫”。
しかし最終日で見せたのは“弱気の虫”ではなく、最後まで逃げずに戦う“強気の姿勢”でした。
フェード系のパワーヒッターでショット力もある木下選手。
最終日の最終ホールではキャップを外してギャラリーの拍手に応えるナイスガイです。
今回の4日間の試合運びができれば、今後も活躍が期待できる逸材だと思います。
プロ入りから苦節11年目での悲願の初勝利、本当におめでとうございます!!