プロゴルファー
Nick Jagger
ゴルフの世界ランキングって、どうやって決めるの?
ゴルフの世界ランキングは以前からありますが、ある時期まで一種のお飾り的なものでした。
しかし、男子では1999年からメジャートーナメントやWGC(世界ゴルフ選手権)などの出場資格のひとつとして「世界ランキング50位以内」という条件が付け加えられたため、その重みが増すようになってきました。
過去2年間で獲得したポイントの平均点で決まる
世界ゴルフランキングは、過去2年間の成績をポイント化して決められています。
世界中で開催されているトーナメントは、順位ごとに与えられるポイントが決まっていて、簡単に言えば、過去2年間で獲得したポイントの平均点によってランキングが決まるのです。
4大メジャーに勝つと、100ポイント獲得
重要なのは、各トーナメントによって、与えられるポイントが大きく違うことです。
最もポイントが高いのは4大メジャー(マスターズ、全米プロゴルフ選手権、全米オープン、全英オープン)で、優勝すると100ポイントが与えられます。
これが通常のトーナメントになると、優勝ポイントがPGAツアーなら24~80(中心は50~70)ポイント、ヨーロピアンツアーなら19~64(中心は30~50)ポイント、日本ツアーなら15~32ポイントとなっています。
日本のトーナメントで最もポイントが高いのは、日本オープンです。
年間4試合開催されるWGC(世界ゴルフ選手権)は72~74ポイントになります。
出場選手のレベルでポイントが変わる
各トーナメントのポイントが違うのは、トーナメントによって出場する選手層の厚みが違うからです。
例えば、PGAツアーの「ザ・メモリアル・トーナメント」は、世界ランキングの上位のプレーヤーがこぞって出場するため、1位のポイントは70ポイントと、日本オープンの倍以上になります。
世界ランキングの対象になるツアーは、他にもウェブ・ドットコム・ツアー(PGAツアーの下部ツアー)、サンシャイン・ツアー(南アフリカ)、オーストラリアン・ツアー、アジアン・ツアーなどがあります。
ランキングの対象選手は約2000人
現在世界ランキングの対象となるポイントを獲得している選手は、世界中で約2000人。
1000番以下の選手にとっては、世界ランクのトップ50は夢のまた夢かもしれませんね。
ちなみに2018年10月22日現在のトップは、韓国で行われたPGAツアーのCJカップで勝ったブルックス・ケプカ、2位がダスティン・ジョンソン、3位がジャスティン・ローズとなっています。
久々に勝利したタイガー・ウッズが13位までアップし、日本人最高位は松山英樹が22位になっています。
毎週好きな選手の世界ランキングのアップダウンに一喜一憂するのも、ゴルフ観戦の楽しみかもしれませんね。