プロゴルファー
宮下芳雄@プロゴルファー
CAT Ladies優勝!大里桃子プロのスイングを解説してみた!
こんにちはJGMセベバレステロスGC所属プロの宮下芳雄です。
今回は先日のCATレディースで見事初優勝した大里桃子プロのスイングを解説します。
その前に少しだけ大里桃子プロの紹介を……。
プロテスト合格から、わずか23日後の初優勝!
じつは彼女、7月に行われたプロテストに合格したばかりのまだ新人!
プロテストに合格してわずか23日という、史上最短でのツアー初優勝を成し遂げました。
熊本県出身の20歳!
身長170センチ体重60キロと、スポーツ選手として恵まれた体格です。
大里桃子プロのスイングを見てみよう!
アドレスについてはエンジョイゴルファーさんの見本になる素晴らしい構え方です。
力みをまったく感じさせないところがとても良いです。
バックスイングは少しアウトサイドにクラブを上げていることに気づきます。
さらにシャットフェース気味にバックスイングしています。
じつはこの動作では右肘がたたみにくくなり、スムーズにバックスイングがしにくくなります。
そのため、フラットに上げる韓国人選手とは違い、大里プロはアップライトなトップポジションになっています。
まだ20歳という若さ、柔軟性があってできるスイングかもしれません。
トップポジションからの切り返しについて
ダウンスイングで少しキャスティング(※1)が入っていることが気になりますね。
※1…手首の角度がほどけること。
高麗芝(日本)のフェアウェイではクリーンに打てても、ボールが沈む洋芝(海外や北海道)などのフェアウェイでは少し苦労するかもしれません。
さらにコンタクト時に腰がボール方向へズレて、結果として「early extension(アーリーエクステンション)(※2)」になっています。
※2…前傾角度が伸び上がること
腰痛の原因になったり、年間を通して安定したスイングをするためには矯正していきたい箇所です。
さらに左肩が開くタイミングが早く、開き気味でコンタクトしています。
そのためフェースローテーションを強く使っているスイングです。
左肩の開きが矯正できれば、今よりもさらに飛距離を伸ばせるのではないかと私は考えています。
フォロースルーはバックスイングの軌道に対してフラットにクラブを振っています。
フィニッシュについては両腕がきれいに揃い、クラブシャフトが首に巻き付きしっかり最後まで振り抜くことができています。
きれいなフィニッシュだと思います。
以上、大里桃子プロのスイング解説でした。
このあとゴルフトップシーズンでの活躍にも期待ですね!