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もーりー
小祝さくらの勢いが止まらない!雨中の戦いを制し賞金ランキングトップに!!【Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント】
皆さんゴルフを楽しんでいますか?
こんにちは、ライターのもーりーです。
JLPGAツアーは2021年の第3戦、『Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント』(3月19~3月21日、鹿児島県、鹿児島高牧カントリークラブ、6424ヤード パー72)が開催されました。
比較的暖かい日が続いていた鹿児島ですが、大会が始まるとその穏やかな天候が一転。
強い雨風が選手たちを襲い、特に2日目と3日目は我慢比べを強いられる展開となりました。
そんな厳しい戦いを制したのは、今最も勢いのある小祝さくら選手でした。
我慢比べを制して今シーズン3勝目!
南国は鹿児島県で開催されたLPGAツアーの『Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント』。
ここのところ九州は日中なら半袖でプレーができるくらいのぽかぽか陽気だったのですが、週末に天候が一転。
2日目の午後から最終日にかけては気温の低下に降り続く雨、そしてだんだんと強くなる風と、三重苦に苦しむ選手が続出しました。
そんな我慢比べの厳しい戦いを制したのが小祝さくら選手。
上位陣が伸び悩む2日目に初日と同じ4アンダーをマーク、首位と3打差の8アンダーと好位置につけます。
そして天候がさらに悪化した最終日。
強い雨風の中で前半を1バーディー、1ボギーのパープレイでしのいで後半を迎えます。
上位の選手が次々にスコアを落とす中、10番~14番をパーで積み重ねた小祝選手はついに首位に並ぶと、続く15番のミドルホール(パー4)、16番ロングホール(パー5)で連続バーディー。
プレッシャーのかかる17番、18番もしっかりパーセーブでスコアを守り切った小祝選手は見事な逆転劇で今シーズン3勝目をゲットしました!
(今シーズンは新型コロナの影響で2020年シーズンと2021年シーズンが統合された長丁場となっています)
勇気を持ってドライバーを手にした15番ホールが勝利を呼び込んだ!
見事な逆転優勝を飾った小祝選手でしたが、勝負の分かれ目となったのはやはり15番のミドルホールでしょう。
この15番は元々距離の短いホールなのですが、最終日はティーイングエリアをさらに30ヤード前にもってきて240ヤードの設定となっていました。
上手くいけばワンオンも狙えるホールなのですが、グリーン左サイドすぐのハザード(池)と悪天候のため、ほとんどの選手たちはドライバーを握らずに刻みのマネジメントを選択しました。
そんな中で(おそらく)ただ1人だけドライバーを手にしたのが小祝選手。
もともとドローヒッターで右の池があまり気にならないのかもしれませんが、優勝の懸かったここ一番で勇気を持ってドライバーを選択したのには驚きました。
そしてそのドライバーでのティーショット、実はボールは右に飛び出してしまったんですよね。
あわや池に入るかと思われましたが、ボールはグリーンと池の間のラフでなんとか止まってくれました。
そしてグリーンサイドからのアプローチをしっかりと寄せてバーディーを奪って単独首位に立ったのでした。
ギャンブルといえばギャンブルでしたが、この状況で勇気を持ってドライバーを手にした小祝選手に運も味方してくれましたね。
おっとり系、ほんわかタイプと称される小祝選手でしたが、昨年あたりから本当に度胸もついて勝負強さが出てきましたね。
この勝利で遂に賞金ランキングでトップに躍り出た小祝選手。
デビュー当時はどうしても優勝に手が届かずに“シルバーコレクター”と呼ばれる時期もありましたが、しっかり勝ち方も覚えて、今や黄金世代のトップランナーと言える存在になりましたね。
今月だけではやくも2勝目を挙げた小祝選手。
賞金女王の大本命と言えるのではないでしょうか。
今後の彼女のさらなる活躍に期待大・大・大! ですね♪
小平選手は粘りのゴルフで36位タイ【ザ・ホンダ・クラシック】
最後はアメリカPGAツアーの話題を。
アメリカ(PGA)男子ツアーは『ザ・ホンダ・クラシック』(3月18~3月21日、アメリカ フロリダ州、PGAナショナル チャンピオン・コース、7125ヤード パー70)が開催され、日本人プレーヤーは小平智選手と石川遼選手が出場しました。
小平選手は見事に予選を通過すると、課題となっていた最終日も粘りのゴルフを見せ、トータル1オーバーの36位タイ。
前日の55位タイから大きく順位を伸ばしてのフィニッシュとなりました。
アメリカ屈指の難コースで開催された試合ですので、この順位でのフィニッシュは上々の出来ではないでしょうか。
小平選手はバーディー数も増えて来ていますが、その分ボギーやダボ(ダブルボギー)も多めで、出入りの激しい展開が続いている印象です。
PGAツアーはコースセッティングが厳しいので大変だと思いますが、まずはミスを最小限に減らすことを第一に、そして何とかシード権を死守すべく頑張ってほしいですね。
一方石川選手は無念の予選落ち。
やはりまだ国内ツアーが開幕しておらず、試合勘が取り戻せていないのでしょうか。
期待が大きい分、周囲からの雑音も多くて大変だとは思いますが、まだまだゴルフ人生はこれからです。
実際に今大会を制したマット・ジョーンズ選手は40歳なわけですからね。
再びアメリカの地で石川選手が躍動する姿を期待しています!
といったところで今回はこのへんで。
それでは、また!