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ライフスタイル

Nick Jagger

「ゴルフはあるがまま!」6インチルールを使わなかった不動裕理の考え方

我が国のプライベートコンペでは、よく「オール6インチ」なる奇妙なルールが採用されることが多いですよね。

スルー・ザ・グリーンにあるボールをピックアップして、6インチ以内にリプレースできるというルールです。

ゴルフの基本理念は「あるがまま」

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オール6インチのルールを利用すると、ラフに少し沈んだボールでも、まるでティーアップした状態でボールが打てることもあります。

ディボット跡からフェアウェイの絶好のライに置くこともできます。

「ボールはあるがままの状態で打つべし」というゴルフの基本理念からすると、首をかしげてしまうルールですよね。

このようなルールの下でやれ100を切った、90を切ったと喜んでいるのは、なんか違うなと思うのは私だけではないでしょう。

この奇妙なルール、ときにはプロトーナメントでも採用されることがあるのです。

最後まで6インチルールを使わなかった不動裕理

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2006年の日本女子プロ選手権のお話です。

会場は北海道のニドムクラシックで開催されましたが、この年は天候不順で芝の生育が不十分でした。

さらに大会の初日は雨のため、コースの至るところに水溜りができていました。

そこで予選ラウンドの2日間は、スルー・ザ・グリーンで6インチルールが採用されたのです。

予選をトップ通過した選手は「6インチルールがなかったら、こんなにいいスコアで回れなかった」と言っていたほどです。

ところが、一人だけこのルールを使わなかった選手がいたのです。

当時、無敵とも最強とも言われていた不動裕理です。

「あるがまま」を貫いた不動はゴルファーの鑑

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不動の言い分がなんとも素晴らしかったのです。

「このトーナメントだけを考えれば、確かに上位にはいけないかもしれませんが、毎回6インチルールが使えるわけではありません。長い目で見れば、あるがままで打ったほうが自分のためになると思ったので…」

予選ラウンドを終えて、彼女は2アンダーの4位タイでした。

最終的にはスコアを崩して、6オーバーの14位タイに終わりましたが、「あるがまま」の状態でプレーを続けた不動裕理は、ゴルファーの鑑といってもいいのではないでしょうか。