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プロゴルファー

こせきよういち

タイガーをオークション~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#167

米ツアーは来週6月11日(木)に、3ヶ月ぶりにツアートーナメントを再開します。

世界中のゴルフファンが待ちに待ったシーズンの再スタートです。

この中断の間、多くのファンの耳目を集めたイベントのひとつに、タイガー・ウッズとフィル・ミケルソンの「ザ・マッチ」第2戦=「チャンピオンズ for チャリティ」がありました。

それぞれNFLのスーパースター、ペイトン・マニングとトム・ブレディをパートナーに迎えてのチームマッチでした。

ゲームの模様はケーブルテレビ史上最多の平均580万人が視聴。

そして、イベントスポンサー提供の賞金に加え、視聴者などから寄せられた募金額は総額2000万ドル(約21億円)にものぼりました。

タイガーとフィルはこれと並行して、チャリティ・オークションにもユニークなサービスを出品。こちらも高額での落札となりました。

そこで今回は、タイガー関連の話題となったオークションを振り返ってみます。

「ヒーロー・ワールドチャレンジ」に超厚遇招待

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今回、タイガーとフィルが出品したのは、「オール・イン・チャレンジ」というチャリティサイトが企画した新型コロナウイルス関連の基金に寄付されるオークションでした。

ここにタイガーは、

「今年12月にバハマで行われる、自身がホストを務めるヒーロー・ワールドチャレンジに落札者を招待。落札者は、大会期間中の1週間を高級リゾートホテルに宿泊し、ウッズからパッティングのレッスンを受けられ、大会初日はウッズの組に付いてロープ内を歩き、さらにディナーにも招待され、ウッズのサイン入りの19年マスターズのピンフラッグをプレゼントされる」という超厚遇招待を出品。

果たして、26万ドル(約2800万円)で落札されました。

一方、フィルは来年1月に開催される、同様に彼がホスト役の米ツアー競技「ザ・アメリカンエキスプレス」に落札者を招待し、プロアマ戦でフィルと一緒にプレーするなど、やはり豪華厚遇を出品。

こちらは19万ドル(約2000万円)で落札されました。

大金を出して重いバッグを担ぐ

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タイガーは、これまでも同様の厚遇招待を何度かオークションに出品しています。

「ヒーロー・ワールドチャレンジ」では一昨年、昨年と2年連続で、「落札者はプロアマ戦でタイガーのキャディを務める」という特別招待を出品。

一昨年は5万ドル(約540万円)、昨年は7万5000ドル(約810万円)で落札されています。

また、17年にはハリケーン「ハービー」の救済イベントとして行われたチャリティオークションに、落札者はタイガーからスイングの個人レッスンが受けられるという特別招待を出品。こちらは21万ドル(約2260万円)の高値が付きました。

タイガー関連の出品はまだまだ高騰する?

実際のモノでは、パターがときどき出品されています。

彼のパターといえば、長年愛用のスコッティ・キャメロン「ニューポート2 GSS」が有名ですが、プロ転向当時手にしていたのは――97年のマスターズ初制覇の時も含め――スコッティ・キャメロン「ニューポート トライレイヤード Tel3」でした。

そして、彼が98年~99年に、実際にトーナメントで使用したパターが2年前に出品されたことがあります(上掲の画像)。

キャメロンの証明書付きとあって、落札価格は5万3000ドル余(約570万円)となりました。

「ニューポート2 GSS」では、ホンモノに一番近い「バックアップパター(万が一に備え、キャメロンが用意してあったタイガー仕様のモデル)」が何度かオークションに出品されています。

その中で最も高額になったのは、やはりキャメロンの証明書が付いた2000年のモデルで、8万8800ドル余(約950万円)の高値が付きました。

2000年というのはタイガー・スラム=全米オープンからのメジャー4連勝が始まった年です。

もし、このときに実際にタイガーが使っていたパターが出品されたら……。

先日、専門オークションサイトの運営者がネットラジオに出演した際、その落札額をこう予想しています。

「とてつもない額、400~500万ドル(4~5億円)になるだろう」

タイガー関連のオークションはこれからも注目です。