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カリスマ店長のツアー回想録【21歳の金谷拓実が史上4人目となるアマチュア優勝】

男子ツアーにも久しぶりにスターが誕生しました。

11月14~17日、太平洋クラブ 御殿場コースで開催された三井住友VISA太平洋マスターズにおいて、21歳のアマチュア・金谷拓実が史上4人目となるアマチュア優勝を果たしました。

使用していたクラブは14本すべてピン!

男子ツアーにも久しぶりにスターが誕生しました。

11月14~17日、太平洋クラブ 御殿場コースで開催された三井住友VISA太平洋マスターズにおいて、21歳のアマチュア・金谷拓実が史上4人目となるアマチュア優勝を果たしました。

渋野日向子や畑岡奈紗といった「黄金世代」の同級生。この世代が強いのは女子だけではありませんでした。

3日目にコースレコードの63を叩き出し一気に首位に浮上。

最終日はショーン・ノリス、Y・E・ヤンという実力者2人とのラウンドとなりました。

前半はノリスが飛ばして金谷を逆転します。

ノリス1打リードで迎えた16番、2段グリーンの下の段から10メートル以上のバーディパットを金谷が沈めて並びます。

ここで勝負の流れは金谷に傾いたかに見えました。

しかしノリスもほぼ同じラインからバーディパットを入れ返します。再びノリスがリードし、形勢は変わります。

続く17番のパー3、ティーショットはともにグリーンを外します。

1.5メートルのパーパットを着実に沈めた金谷に対し、ノリスはバンカーショットをミスしボギーを叩いてしまいます。

スコアは並び、もはやどちらに流れが来ているのか分からなくなり、18番のパー5を迎えます。

イーグルも狙える、決して距離は長くないロングホールです。

先にティーショットを打つ金谷は、スプーン(3番ウッド)でフェアウェイにボールを置きます。

対してノリスはドライバーを強振し、バンカー越えのショートカットに成功、大きなアドバンテージを得ます。

金谷のセカンド地点。

やや左足下がりでグリーンは池越えとなります。

5番アイアンを持ち、果敢にグリーンを狙った球はやや低めの打ち出しで、ギャラリーからは悲鳴が上がります。

池につかまれば万事休す。

しかしボールはギリギリで池を越え、むしろイーグルチャンスに付けます。

このパットを沈めて優勝をもぎ取ったのですが、派手なガッツポーズをする金谷に拍手を送るノリスはまさにグッドルーザーと言える振る舞いでした。

自分のゴルフを貫き無理をせずティーショットに用いたスプーン、ミスをギリギリで回避した大型ヘッドの5番アイアン、強気なイーグルとライに応えたパター、この3本に限らず金谷がバッグに入れていた14本はピンのクラブでした。

渋野日向子、鈴木愛の活躍により今年大ブームを巻き起こしているピンに、さらに追い風が吹くことになりました。