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ゴルフコース・練習場

LITTLE RED BOOK

【名門コース探訪】東京よみうりカントリークラブ

いつも【126切り講座】をお読み頂きありがとうございます。

本日は【名門コース探訪】と称して「東京よみうりカントリークラブ」をご紹介させていただきます。

言わずと知れた、男子プロゴルフツアーの最終戦「ゴルフ日本シリーズ JTカップ」の開催コースです(写真は2015年大会)。

本日のコースの概要

コース所在地は東京都稲城市、設計者は名匠井上誠一氏。

GDOや楽天では予約が取れない名門コースです。

プレーしたのは日本シリーズ開催の二週間前で、幸運なことに大会と同じベントグリーンでした。

距離はレギュラーティーで6527ヤード、フロントで6057ヤード、実際のプレーディスタンスはこの中間くらいです。


東京よみうりカントリークラブ
東京都稲城市坂浜685
(最寄高速道路)中央自動車道稲城

コースに到着する前に考えておくこと

東京よみうりカントリークラブは日本で最もドレスコードの厳しいコースの一つです。

来場時・プレー時の服装は、ウェブサイトに絵入りで説明されていますのできちんと守りましょう。

名門コースでプレーする機会を得た場合、私はスタート時間の90分前に到着するように心がけています。

一つには、万が一事故渋滞に巻き込まれた場合でもコンペの主催者とコースに迷惑をかけないように。

もう一つは、名門コースはアプローチ・バンカー練習場が充実しているからです。

余裕を持って到着し、十分に雰囲気を味わいたいからです。

スタートホールで感じたこと

今回は幸運にもアウトスタートでした。

コース設計者の意図するストーリーを十分に味わうためには、アウトスタートが望ましいことは言うまでもありません。

(拙文「【ゴルフ豆知識】なぜゴルフ場の予約はアウトコースから埋まるのか」をご参照ください)

キャディさんの指示に従い、スタート10分前には必ずティーグラウンド横に立っているようにしましょう。

このコースは8分間隔でのスタートでした。日本の一般的なゴルフ場は7分間隔ですから、さすが名門ですね。

トーナメントセッティング直前でラフが深いので、いつも以上にフェアウェイキープを心がけてティーショットを打ちます。

また名門コースのグリーンは、複数のバンカーで巧みにガードされています。

グリーンを狙う場合は、入れてもいいバンカーと、絶対に入れてはいけないバンカーを識別してから狙いを決める必要があります。

フロントナインで感じたこと

前半の印象的なホールについていくつかコメントします。

3番ホール(パー4)はティーグラウンドが高い位置にあります(写真)。

そのため左方向へのショートカットを狙いたくなります。しかしここはグッと抑えて球が見える所に打たなければ大きなトラブルになりかねません。

4番ホール(パー5)のティーショットは小高い丘を越えるブラインドショットになります。

2打目の左足下がりのショットではフェアウェイ中央の木を左右どちら側に避けるか決めてから打たないと、3打目でグリーンが狙えなくなります。

6番ホール(パー5)は長いS字状の下り坂になっています。

2打目地点からは先がまったく見えないので、飛距離の出るクラブを選ぶとOBなどのトラブルに見舞われる恐れがあります。

またグリーンの奥がすぐにOBなので3打目でグリーンを狙うのはかなり勇気がいります。

当然のことですが、ホールレイアウトに対して素直に向き合い、丁寧にフェアウェイに球を運ぶことがスコアメークのコツであることを再認識しました。

バックナインで感じたこと

後半も名物ホールが次々と登場します。

11番ホール(パー5)は、ティーショットが少しでもスライスするとフェアウェイ右下の盆地に球が落ちてしまいます。

距離を欲張らずフェアウェイ左サイドに球を運んだ方が良いでしょう。

14番ホール(パー4)は、4番ホール同様、目の前に丘が立ちはだかるブラインドショットになります。

距離は短いのですが、少しでもスライスするとフェアウェイ右サイドのバンカーにつかまります。

最終18番ホールは長〜いパー3、東京よみうりカントリークラブ最大の名物ホールです。

2010年藤田寛之プロの優勝で梅原キャディーが泣き崩れたシーン。

そして2013年宮里優作プロの待望の初優勝シーン。

ここに立つと数々の名シーンが蘇ります。

そんな名物ホールでワンオンできたあなたには、同伴者から絶賛の拍手が贈られるでしょう。

総括すると

名門コースは予約の取りにくさや服装の厳しさばかりが注目されがちですが、実際にプレーしてみると設計の巧みさに圧倒されます。

パーを取るためには限られた場所に丁寧に球を運ぶ必要があります。

誘惑に負けて雑にプレーするとたちまち大事故になります。

私は今回、井上誠一氏との対話を楽しみすぎてスコアは散々でしたが、次回のために多くの勉強ができたと思っています。

皆さんの明日のゴルフのお役に立てれば、そして週末のテレビ観戦のお役に立てれば幸いです。