プロゴルファー
こせきよういち
クルマのもらい方、いろいろ~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#140
先週の欧州ツアー競技は、同ツアーのメジャー=フラッグシップトーナメントである「BMW PGA選手権」。
優勝したのは、2016年マスターズチャンピオンのダニー・ウィレットでした。
一方、今大会で話題を集めたのが、18番パー5(523ヤード)に懸けられていたアルバトロス賞。
そして、賞品のBMW i8ロードスターを見事射止めたのが、ロス・フィッシャーでした。
そこで今回は、最近話題になった高級車ゲットのエピソードを紹介。
アルバトロスで1600万円
まずはロス・フィッシャーのアルバトロスですが、そのスーパーショットが飛び出したのは3日目のこと。
残り225ヤードの第2打を4番アイアンでホールインさせたもの。
フィッシャーによればやや引っかけた当たりで、本人はグリーン左に広がる池に入ることを心配したそうです。
ところが、幸い左からの風に救われ、カップを正面からとらえてのアルバトロスでした。
そして、ゲットしたクルマというのが、16万5000ドル(1780万円)相当のBMW i8ロードスターというわけ。
「やったー!」感、倍増ですね。
キャディに1000万円のプレゼント
Win It For Your Caddie!
— BMW PGA Championship (@BMWPGA) September 20, 2019
A BMW X6. The pressure’s on...#BMWPGA #ThisIsTheBMW pic.twitter.com/FQSaiksBku
この「BMW PGA選手権」のプロアマ大会では、10番パー3(184ヤード)でユニークなイベントが企画されていました。
いわゆるニアピン賞なんですが、ニアピンをマークした組には、スポンサーのBMWがその組のプロのキャディに同社のSUV車X6(1000万円相当)を1年間無償で提供するというもの。
これにはキャディは興奮したようですが、一方のプロは「自分のキャディのために」と、いつも以上にナーバスになるなど、大いに盛り上がった様子です。
そして、高級車のレンタルを見事に射止めたのが、米ツアーから参加したアンドリュー・パットナムでした。
ボスの1打で車をゲットしたキャディのうれしそうなリアクション。ちょっと新鮮です。
出場するだけで4000万円?
最後は、パトリック・リードがポルシェのスーパーカーをゲットした話です。
このクルマ=911GT2RSは、彼が昨年制したマスターズをテーマにデザインされた特別仕様モデルで、値段をつければ4000万円程度はするでしょう。
で、リードが車を手にした経緯ですが、アピアランスフィー、つまりトーナメントの出場報酬と言われています。
そもそも彼は米ツアーの最終戦「ツアー選手権」をプレー。
多くのプレーヤーがオフの休養を取る中、リードは翌々週にドイツで開催される欧州ツアー競技「ポルシェ・ヨーロピアンオープン」に、ザンダー・シャウフェレ、マット・クーチャーらとともに出場しました。
彼らには多額のアピアランスフィーが支払われたというのが一般的な見方。
そうでもなければ、米ツアーが終わった直後にヨーロッパに渡ってプレーすることは、まずあり得ないからです。
そして、リードが報酬としてもらったのが、大会スポンサーのポルシェのこのクルマというわけ。
概してクルマ好きが多いプロゴルファーたち。そして、トーナメントのスポンサーに多いのが車のメーカー。
優勝する以外にもいろんな“もらい方”があるようです。