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プロゴルファー

こせきよういち

微笑みの国から~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#130

先週の国内女子ツアー競技「ニッポンハムレディスクラシック」は、タイの19歳、S.ランクン(本名:サランポーン・ランクンガセットリン)が逆転で日本ツアー初優勝を遂げました。

タイ出身の女子選手は近年躍進が目覚ましく、今季の米女子ツアーでは、昨年賞金女王のアリヤ・ジュタヌガンを始め11人がツアーメンバーとしてプレー中です。

S.ランクンも将来は米ツアーへの転進を考えているようです。

ところで、彼女も“微笑みの国”タイ出身らしく、笑顔がとても印象的ですが、3週間前の欧州女子ツアー競技でも笑顔がチャーミングな16歳のアマチュアが優勝し、評判になりました。

そこで今回は、同国の笑顔が素敵なプレーヤーをご紹介。

19歳の若さ、でもプロ5年目

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まずは先週の主役=S.ランクンから。

でも、彼女については他のライターさんも取り上げることでしょうから、ここでは簡単に。

生まれは1999年12月9日。ですから、日本ツアーでいえば「黄金世代」と「プラチナ世代」の狭間世代。

同じくニッポンハムレディスで2位になった稲見萌寧と同年齢です。

ゴルフを始めたのは、日本のジュニアゴルフ界の現状と比べるとやや遅く12歳のとき。しかも、一般アマチュアの父親=スラットさん(帯同キャディを務める)の指導とのこと。

それでも、天性の才能でしょうか、15歳でプロ転向(2015年)。

翌16年に台湾ツアーに挑戦。そこから中国ツアーに転進し、17年、18年と2年連続で同ツアーの賞金女王になっています。

そして、同18年に日本ツアーのQT(クォリファイングトーナメント)を受験。

ファイナルQT32位の成績で今季日本ツアーに参戦。出場わずか16試合目の同トーナメントで見事優勝となりました。

本人にとっても予想以上に早い栄冠だったそうです。この勢いで、今季はどこまで成長するのか。

ちょっと楽しみな存在になりました。

14歳で欧州女子ツアー優勝の天才少女

S.ランクン以上に将来を嘱望されているのが、2003年2月生まれ、現在16歳のアタヤ・ティティクルです。

母国開催の欧州女子ツアー競技「タイ選手権」(6月23日最終日)で、なんと2年ぶり2度目の優勝(上掲は同大会で撮られた写真。下掲の動画は同優勝シーン)。

直後に発表された世界アマチュアランキングでトップになりました(現在は3位)。

ちなみに、2年前、14歳での同大会優勝は欧州女子ツアーの最年少優勝記録になっています。

また、昨年シンガポールで行われた第1回アジア・パシフィック女子アマチュア選手権でも優勝。

その資格で今年4月のオーガスタナショナル女子アマチュアに出場しました。

さらに、直後に日本で開催された第2回アジア・パシフィック女子アマチュア選手権は、優勝した安田祐香に次ぐ2位。

タイでは、アリヤ・ジュタヌガンに並ぶ「天才少女」と見られており、いつ、どのような形でプロ転向するのか。

今後がとても注目されます。何といっても、このキュートなルックスですから。

タイの元祖アイドルプレーヤー

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タイ出身の女子プロといえば、現在は前記アリヤ(23歳)と姉モリヤ(24歳)のジュタヌガン姉妹が最も有名ですが、彼女たちよりひと足早く、2009年に米女子ツアーに昇格したのがポルナノン・ファトラム(29歳)です。

母国ではアイドル的な人気を博し、同国開催の米女子ツアー競技「ホンダLPGAタイランド」ではプロモーションでも大活躍しています。

残念ながらツアー未勝利(最高位2位。昨年の全英女子オープンなど複数回マーク)ですが、賞金シードは安定した成績でキープ。

日本開催のTOTOジャパンクラシックにも例年出場しています。テレビ中継等で見る機会があるときは、この笑顔を要チェックです。

ちなみに、タイ人は名前が長いためでしょう。誰もがニックネームを持っているそうです。

例えば、日本の男子ツアーで活躍するジャズ・ジェーンワタナノンド の「ジャズ」がそうですね。

そして、ここに取り上げたS.ランクンには「アイン」(ドイツ語を勉強していた父親がドイツ語の「1」である「アイン」を付けたそうです)、ティティクルには「ジーン」、ファトラムには「ウェーン」。

さらに、日本ツアーで活動し、それぞれ優勝経験のあるO.サタヤには「ムー」、P.チュティチャイには「ウィン」というニックネームがあります。

直接応援の際には、ニックネームで呼びかけるのもいいかも。

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