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本当のパワハラ?!ケプカのプレーに動揺したタイガーがまさかの予選落ち!

4大大会の一つ、2019年PGAチャンピオンシップはブルックス・ケプカの優勝で幕を閉じました。

ケプカは初日「63」、2日目「65」と驚異的なスタートダッシュで、見事逃げ切りに成功しました。

そして、今回秘かに注目を集めたのはタイガー・ウッズとフランチェスコ・モリナリの「3度目」の化学反応への期待でした。

「二人が一緒にプレーすると何かが起こる!」という期待なのか、運営側の商業的な理由なのかはわかりませんが、初日、2日目はタイガーとモリナリが同組でプレーすることになりました。

そして「何か」は起こりました!

腕相撲ならPGAツアーナンバーワン?!

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みなさんもご存知の通り、初日、2日目にタイガー&モリナリと同組でプレーをしたのが、2019年PGAチャンピオンシップで優勝したケプカでした。

まるでラグビー選手のような体格のケプカ。

おそらく腕相撲はPGAツアーでナンバーワンでしょう。

そんなケプカのコースマネージメントは一味違います。

ドッグレッグなど気にせずに直線的に林を越えていき、250ヤード先に大きく口を開けているフェアウェイバンカーは真上を軽々キャリーで越えていく、まさに力技!

そんな、あまりアマチュアゴルファーには参考にならないケプカの2日目「65」のすべてのショットをご覧ください。

ケプカのリアルパワープレー!

映像ではタイガーとモリナリのショットは映っておりませんが、グリーンに乗ったボールの位置などを見ると、必ずしもケプカのショットが抜群に良かったようには見えませんでした。

しかし、注目はティーショットです。

彼のパワープレーの前にはコースレイアウトという一般的な常識は一切通用しませんでした。

バンカーがあろうが、林があろうがおかまいなし!

自慢の二の腕の筋肉を盛り上げながら、飛ばしに飛ばしました!

今回の大会を通してのケプカのプレーに似ていますが、彼のコースマネージメントは「先行逃げ切り型」のように感じました。

できるだけ少ない打数でとにかくグリーンの近くまで行って、あとは成り行きに任せるというイメージですね。

当然リスクは高くなりますが、ハマった時の爆発力は皆さんもご覧の通りです。

まとめ

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ケプカのプレースタイルは、実は全盛期のタイガーにとても良く似ています。

これは筆者の憶測ですが、ケプカと一緒に回って彼のパワープレーを目の当たりにしたタイガーの中でなんらかの迷いが生じたのではないかと考えています。

例えば、

「俺も昔を思い出して、ケプカみたいに攻めてみるか!」

と、

「無理をせずに堅実に攻めていこう」

といった両極端な思考の間で気持ちが揺れ動いたのではないかと……。

タイガーが迎えているのはパワーは衰え始めたものの、技術のキレが全盛となる円熟期です。

気持ちの上ではまだまだパワーで勝負できると思っていても、身体がついていかない。

どっちつかずの割り切れない気持ちでプレーした結果が、予選落ちにつながったのではないかと感じました。

そんなタイガーの気持ちの動揺を生み出した、ケプカのパワープレーはある意味合法的な「パワハラ」と言えるかもしれませんね。

しかしながら、今回の予選落ちで自身の立ち位置を確認し、腹をくくったタイガーの巻き返しには大いに期待したいです!