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もーりー
“運”も味方にして連覇を果たした“メジャーモンスター”【全米プロゴルフ選手権】
海外男子メジャー第2戦となった『全米プロゴルフ選手権』はブルックス・ケプカの連覇で幕を閉じました。
通算6勝のうち4勝がメジャータイトル(全米オープン2勝、全米プロ2勝)、先月開催ののマスターズも2位タイフィニッシュというメジャー大会での強さから、“メジャーモンスター”の異名がつけられたケプカ。
もちろん彼の実力と勝負強さは疑う余地がないが、今大会に限っては“運”も味方したと思うのは私だけでしょうか。
もし初日、2日目の天候が最終日と同じだったら……
メジャー第2戦の『全米プロ選手権』を制したブルックス・ケプカ。
昨年に続いての連覇達成はタイガー・ウッズ以来の快挙。
来月開催のメジャー第3戦『全米オープン』での3連覇も現実味を帯びてきた。
今大会は初日−7、2日目も−5とビッグスコアを並べての首位独走。
天候が悪くなった最終日のサンデーバックナインで5つもスコアを落とすも、2日目までの貯金が効いてのトータル−8、2位のダスティン・ジョンソンとは2打差での逃げ切り優勝となった。
しかし天候が穏やかだった初日と2日目のトータルスコアは−12だが、天候が悪化した3日目と最終日のそれは+4。
『タラレバ』になってしまいますが、もし初日と2日目が3日目や最終日のような悪天候だったら……。
ケプカはおそらく優勝どころか上位進出も危うかったかもしれません。
ケプカの実力と勝負強さは疑う余地がありませんが、今大会に限ってはいくらかの“運”も味方したと思うのは私だけでしょうか……。
4日間とも安定していたダスティン・ジョンソン
いっぽうで今大会4日間とも安定したプレーを披露したのが“DJ”ことダスティン・ジョンソン。
初日から−1、−3、−1、−1と、天候に左右されることなく4日間すべてをアンダーパープレーでまとめてきました。
もし4日間とも天候が荒れていたとしても、おそらく変わらぬスコアでフィニッシュしていたことでしょう。
結果的には首位と2打差まで肉薄しての2位フィニッシュとなったDJ。
一番メジャー大会らしい戦い方をしたにも関わらず、最後まで“運”を味方につけることができなかったといったところでしょうか……。
復調気配の松山は次に期待!
そして最後は我らが松山英樹について。
3日目までを−4でまとめて6位タイとするも、最終日は+7と大きくスコアを落として、トータル+3の16位タイでのフィニッシュとなりました。
最終日にスコアを崩すきっかけとなったのは5番ボールのダブルボギーでしたが、これは優勝を諦めずに攻めにいったからだった気がします。
もしあの時点で優勝スコアが−8まで下がることがわかっていたなら、もしかすると無理をしなかっただろうし、その後のゴルフの内容も変わっていたかもしれません。
しかしトップと7打離されていても諦めない、2位や3位ではなく優勝しか見ていない松山のプレーを見ながら『まだまだこれから! やっぱりメジャータイトルを取れる器だ!!』と、心の中でつぶやいた私でした。
アイアンを中心にショットの切れはかなり良くなっているように思うので、来月開催のメジャー第3戦『全米オープン』はかなり期待していいのではないでしょうか。
あとは今回のケプカのようにいくらかの“運”が松山に味方することを祈るとしよう!!
というわけで今回はこのへんで。
それでは、また!