プロゴルファー
もーりー
デビュー以来初のシーズン未勝利に罰金の可能性も?~スピースの苦悩~
皆さんゴルフを楽しんでいますか?
こんにちは、ライターのもーりーです。
アメリカPGAツアーもプレーオフシリーズ3試合が終わり、残すはプレーオフ最終戦である『ツアー選手権』のみとなりました。
今シーズン不調にあえいだ我らが松山英樹選手は、プレーオフ3試合で盛り返し、わずか30人しか出場できないプレーオフ最終戦に駒を進めました。
いっぽうで最終戦に進むことができなかった大物プロがいます。
それはジョーダン・スピース選手です。
今シーズン未勝利に終わる
プレーオフ最終戦にはポイント上位のわずか30人しか進めないとはいえ、まさかあのジョーダン・スピース選手が脱落するとは思いもしませんでした。
弱冠25歳にしてメジャー3勝。
タイガー・ウッズの後継者としても期待されるアメリカPGAツアーの中心選手です。
それがデビュー以来初めてのシーズン未勝利にプレーオフ敗退という考えられない結末。
あとアメリカPGAツアーは、各トーナメントのフィールド層(出場メンバーの強さ)にバラつきが出ないよう、ツアーメンバーには最低25試合の出場か過去4年間出場していない大会へのエントリーが義務づけられています。
プレーオフ最終戦に進むことができなかったスピース選手はこの規定にひっかかり、罰金や来シーズンの一部の大会で出場停止といったペナルティが課せられるという話があがっています。
まさにトリプルショックですね。
不調の原因は…
そんなスピース選手の今シーズンの不調の原因はパッティングにあります。
パワーヒッター全盛のアメリカPGAツアーで飛距離の出ないスピース選手がトッププレーヤーになれたのは、圧倒的に上手いアプローチとパッティングがあったから。
特にいったんパットが入りだすと勢いに火がつき、爆発的なスコアを叩き出します。
そんなパッティングでリズムを作り出してきたスピース選手が、グリーン上で苦しむ姿を今年は何回見たことか。
それは数字にも表れていて、2014~2017年の4年間でトップ5を外したことのない平均パット数は49位にまで下がっています。
よく『パット・イズ・マネー』と言いますが、今年のスピース選手を見ていると、ゴルフの生命線はパッティングなんだな、と改めて感じますね。
『ブラックアウト』を取り戻せ!
パッティングが素晴らしいときにどう感じているのかを『ブラックアウト=無心』という言葉で表していたスピース選手。
去年まではセットアップやストロークについて何も考えない、それどころか速さについてさえ考えずに打てていたそうです。
ただ考え方を変えれば、2013年のデビュー以来、あまりにも順風満帆すぎたのかもしれません。
今年の悔しさをバネに、このオフにしっかりと力を蓄えて、来年こそは生涯グランドスラム(あとは全米プロのタイトルだけ)を達成してほしいですね。
なんてったって歯車が狂っているのはパッティングだけなんだから!
来年はグリーン上で『ブラックアウト』を取り戻したスピース選手が見たいと願いつつ、今回はこのへんで。
それでは、また!