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とや

小祝さくらのスイングを徹底解説!クラブセッティングや成績もチェック!

こんにちは、ライターのとやです!

2017年シーズンではツアー出場3試合(予選落ち、7位タイ、予選落ち)だったのが、2018年は38試合出場(26試合で予選通過、トップテン入り13試合)と大きく飛躍した小祝さくらプロ。

シーズン序盤こそ予選落ちが目立っていましたが、シーズン途中から安定した成績を残し続けていた昨シーズンのゴルフは堂々たるものでした。

2018年にブレイクしてからは年々安定した成績を出している、大人気の女子プロゴルファーですよね。

そんな小祝さくら選手のスイングやクラブセッティング、契約情報などをいろいろな方向から見ていきましょう。

小祝さくらのスイングはスムーズでバランスが最高!

小祝さくらプロのスイングはスムーズで余分な力が入っておらず、クセのないスイングと言えそうです。

基本に忠実に、バックスイングからインパクト、フォローまでキレイにヘッドが抜けていくのがわかると思います。

やはり何事にも基本に忠実というのは大切なポイントで、シンプル、かつ管理がしやすいスイングといえます。

それがシーズンを通してツアーに出場、また安定した成績を残せている秘密でしょう。

シンプルなスイングは少々崩れても修正が楽です。小祝さくらプロのバランスがいいスイングはアマチュアのお手本にうってつけですね。

それでは小祝さくら選手のスイングを、細かくセクションごとに確認していきましょう。

小祝さくら選手は捻転をしっかり使った小手先に頼らないバックスイング

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アドレスからスイングが始動する時、まず腰から上を強く捻り始めるのがわかります。

腕や手は器用に動くものの、器用過ぎるがためにスイング動作の再現性が低めです。

そのため安定したトップの形を作る準備として、腕ではなく上体でスイングを始動させています。

前傾を保ったまま、コックをあまり使わずに捻転が開始。

バックスイングの途中では腰の捻転が約45度で止まりますが、上体はそこからさらに捻転が続き、両肩を結ぶラインは飛球線方向と垂直になるほどパワーが蓄積されています。

無駄のない切り返しと右股関節のズボンのしわに注目

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十分に捻転をしてパワーを貯め込んだ上半身は、切り返しがスムーズ。

トップからループしたり、肩を揺らして反動を使って切り返すプロも多い中、体重移動と右膝を前に送り込む動きで切り返しています。

またトップの形では右足の股関節付近に注目してみたいと思います。

それはズボンにできた深いシワ。右の股関節に体重をしっかり乗せてバックスイングの捻転した力を受け止めているようですね。

動く上半身につられてバランスが崩れないように、下半身でがっちりガードしています。

切り返しで安定した軸を手に入れられますので、これが小祝さくらプロのショットを安定させるポイントの1つでしょう。

前に走るヘッドと引っ張りあうように動く肩の支点

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ダウンスイングでは肩を支点として肘、グリップ、ヘッドと巻き付くようにクラブが出てきます。

そしてインパクトを迎えるわけですが、インパクトではグリップが止まりヘッドが前に走ってきます。その時体全体はスイングの軸を崩さず残ったままになっています。

前に出てこようとするヘッドに対して、肩付近にできた回転運動の支点が引っ張り合いをしているような動きをするのがわかるでしょうか。

この動きは、体が前に出ないのでインパクトの形を一定に保ち続ける正確性、ヘッドを走らせて飛距離を稼ぐ、どちらにも理に適った動きです。

小祝さくらプロのスイングは、ボディターン主導でスイングバランスが取れて再現性が高いスイングだったんですね。

「飛距離」と「正確性」本来相容れないはずの2つの要素を高い次元で融合した小祝さくら選手。

群雄割拠の女子プロゴルフの世界で、ブレイクから常に成績を残し続けている小祝さくら選手は今後も長く活躍を続けてくれるでしょう。

小祝さくら選手のプロフィールをチェック

小祝さくら選手のプロフィールを見てみましょう。

生年月日は1998年4月15日生まれで、北海道北広島市の出身です。

158センチ58キロと決して大柄ではないものの、ドライバーの飛距離は平均240ヤードを超えてきます。女子プロゴルファーの中では飛ばし屋たちには飛距離では一歩譲りますが、体格から考えればかなり飛距離は出るタイプですね。

小祝さくら選手のゴルフとの出会いは?

小祝さくら選手は8歳の頃からゴルフを始めています。

その影響は宮里藍さんにルーツがあり、小祝さくら選手のお母さんが宮里藍さんの大ファンだったからなんだそう。

宮里藍さんに憧れて、女子プロゴルファーを志した方は多く、小祝さくら選手もその1人です。

小祝さくら選手の学生時代の成績は?

小祝さくら選手は8歳からゴルフを始めてメキメキと頭角を現してきたそうで、中学生、高校生の頃には北海道内では連戦連勝の敵なしの状態だったようです。

2016年の高校3年生の頃には、ニッポンハムレディスでは初日になんと65のスコアを記録して単独首位に立ち、一躍脚光を浴びることになりました(結果は8位タイ)。

高校卒業後には翌年のプロテストに一発合格しています。その2017年のプロテストでは19位タイと、辛くも合格。

これまでの小祝さくら選手の実力やキャリアからすると、もう少し上位にいてもおかしくはなかったのですが、この年の合格者も実力者揃い。

この年同期合格者の中で1位合格したのは松田鈴英選手。

他にも勝みなみ選手、新垣比菜選手、淺井咲希選手などの顔ぶれが並びます。またこの年プロテストを通過できなかった選手の中に、三浦桃香選手や原英莉花選手などの名前もあります。

小祝さくら選手の初優勝は? プロ入り後「2位」が続く!?

晴れて2017年のプロテストに合格した小祝さくら選手ですが、安定感のあるゴルフで上位に名を連ねる試合もたくさんありました。

2018年シーズンは、優勝はなかったもののこの年の賞金ランキングは8位と翌年のシード権を獲得。

2019年の7月にはサマンサタバサガールズコレクション・レディーストーナメントで念願の初優勝を飾っています。

小祝さくら選手のクラブセッティングをチェック

プロゴルファーはクラブセッティングが頻繁に変わる選手も多いのですが、発表されているデータでご紹介をさせていただきたいと思います。

小祝さくら選手はどんなクラブセッティングをしているのでしょうか。

2019年小祝さくら選手のクラブセッティング

2019年に小祝さくら選手が初優勝を決めた時のクラブセッティングを見てみましょう。

ドライバー:スリクソンZ785(ロフト9.5度)ディアマナB(S)45インチ
3W:スリクソンZ F85(ロフト15度)
5W:ゼクシオ9(ロフト18度)
7W:ゼクシオ9(ロフト20度)
4UT:スリクソン Z H85(22度)
アイアン:スリクソン Z585(5番~PW)
ウェッジ:クリーブランドRTX-3(50度、58度)
パター:テーラーメイド スパイダーX
ボール:スリクソンZ-Star XV

2019年のクラブセッティングはパターを除くすべてが住友ゴムのスリクソン、ゼクシオで固められていますね。

アイアンのZ585ですが、2018年に発売されたモデルで現在も愛用しているアマチュアゴルファーも少なくないのではないでしょうか。

こちらのZ585アイアンはポケットキャビティモデルで、ミスに対する寛容性が高いモデルです。シャフトは2019年にはまだカーボンシャフトを使用していますね。

小祝さくら選手の強さは、安定したアイアンショットにあると言ってもいいでしょう。

2020小祝さくら選手のクラブセッティング

ドライバー:スリクソンZ785(ロフト9.5度)ツアーAD PT5(S)
3W:スリクソンZ F85(ロフト15度)
5W:スリクソンZ F85(ロフト18度)
3UT:スリクソンZ H85(19度)
4UT:スリクソンZ H85(22度)
アイアン:スリクソン Z585(5番~PW)
ウェッジ:クリーブランドRTX-3(50度、58度)
パター:テーラーメイド スパイダーX
ボール:スリクソンZ-Star XV

2019年のクラブセッティングとほとんど変わっていない小祝さくら選手のクラブセッティングです。

これまで使っていたゼクシオの5番、7番ウッドをユーティリティのスリクソンZ H85に統一したのが大きな変更点です。

しかし2020年からはアイアンをスチールシャフトへとチェンジ。

軽量スチールのダイナミックゴールド85へと変えて、ツアーへ挑んでいます。2020年にも2回目の優勝とトップ10入りが6回という抜群の安定感を見せてくれています。

シャフトの変更は感覚が大きく変わってしまうため、かなり勇気のいる決断だったとは思いますが、しっかりと結果に現れています。

2021小祝さくら選手のクラブセッティング

1W:スリクソン ZX5(9.5度、ツアーAD PT-5、硬さ:S)
3W:スリクソン ZX(15度、ツアーAD PT-5、硬さ:S)
3UT:スリクソン Z H85(19度、ツアーAD HY-75、硬さ:S)
4UT:スリクソン Z H85(22度、ツアーAD HY-75、硬さ:S)
アイアン:スリクソン Z585(5番~PW、ダイナミックゴールド 85、硬さ:S200)
ウェッジ:クリーブランド RTX-3(48度・50度・58度、ダイナミックゴールド 95、硬さ:S200)
パター:オデッセイ ストロークラボ SEVEN

2021年の小祝さくら選手のクラブセッティングは、ウッド類とアイアンにはほとんど変化が見られないものの、大きく変わったのがウェッジセッティングです。

前年までは50度と58度の2本を使っていましたが、2021年からは愛用ウェッジのクリーブランドRTX-3の48度を追加しています。

小祝さくら選手はどんなゴルフをする?

小祝さくら選手のスタッツを見てみると、多くの数字がかなり優秀な成績を収めています。そのため高い総合力で勝負するゴルファーと言えそうですね。

唯一ウィークポイントを挙げるとするならば、フェアウェイキープ率です。

毎年60%前後とフェウェイをビシビシキープしてくるタイプではありません。しかしパーオン率はかなり高く、リカバリーが上手な選手であることが伺えます。

持ち球は基本ドローですが、調子を崩してしまった時に、引き出しの1つとして方向性のいいショットが打ちやすいフェードボールも操ることができます。

2021年にはこのフェードボールで上手くコースに対応して、スコアを押し上げてくる場面も見られました。

「鈍感力」が小祝さくら選手の強み? 今後の活躍にも期待♪

毎年安定した成績を収めている小祝さくら選手。過去の優勝インタビューなどを聞いているとわかるのですが、その受け答えはおっとりして非常に落ち着いた印象を受けますね。

多少のミスショットをしたり、スコアを崩したりしてもまったく動じない「鈍感力」が小祝さくら選手の強みなのかもしれませんね。

顔色ひとつ変えずに淡々とプレーする小祝さくら選手の、今後の活躍にも注目していきたいですね。