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ゴルフ動画

こせきよういち

今年の全米オープンに、デジャビュ!~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#76

今週は、“ゴルファー世界一決定戦”とも言われる「全米オープン」です。

そのため大会の舞台は、世界の一流プレーヤーでもパーセーブに四苦八苦するくらいタフなコースセッティングがなされます。

その高い難易度の設定ですが、かつての「狭いフェアウェイ」は姿を消し、最近は「硬く・速いグリーン」が話題になる大会が増えています。

今年の舞台「シネコックヒルズ」もフェアウェイは前回大会(2004年)よりはずっと広くなった半面、ホールの距離は伸び、かつグリーンが硬く、速い設定のようです。

ネット上には、その手ごわさを伝える下掲のような動画(インスタグラム)がアップされています。

でも、こうした動画には、どこかデジャビュ(既視感)が……。

ネットの中からサルベージしてみました。

今年の舞台「シネコックヒルズ」

その前に、まずは今年の舞台「シネコックヒルズ」から。

やはり、今年もグリーンは硬く、速く、とても手ごわいようです。

とりわけ、この18番グリーン(下記リンク先の動画も同様)は奥の平らな面まで届かないと、ボールはどこまでも転がり戻ってしまいます。

こうした動画を見る機会が増えたのは、やはりSNSの普及によるもの。

出場する選手やキャディ、あるいは取材メディアが練習ラウンドで遭遇した驚異的なシチュエーションやシーンを面白がってSNSでシェアすることが多くなったからです。

そして、その面白い動画は次々とシェアされ、世界中に大会への期待感を増殖させています。

今週木曜日に開幕する「全米オープン」も、このタフなグリーンを世界の一流選手たちがどんなスキルで征服するのか。とても楽しみになります。

2017年「エリンヒルズ」

で、「全米オープン」のグリーンの硬さ・速さを伝える動画のデジャビュですが……ありました!

まずは、昨年の「エリンヒルズ」から。

練習ラウンド時にこんな動画が撮られていました。

ここは2006年に開場したパブリックコースで、常時吹き抜ける強い風と深いラフが難敵と言われていました。

そして、「全米オープン」では、さらにグリーンがこんなにタフになり、練習ラウンドの選手たちを驚かせていました。

2016年「オークモント」

2年前の舞台「オークモント」は、「エリンヒルズ」とは違って1904年開場の名門クラブです。

もともとスコットランドのリンクスを模して造られた難コースで、多くのバンカーが戦略的に配置されています。

「全米オープン」では、そのうえにグリーンがよりタフにセットアップされ、こうした動画が紹介されることになったのです。

2015年「チェンバーズベイ」

最後は、2015年の「チェンバーズベイ」です。

ここは、昨年の「エリンヒルズ」と同様、開場が比較的新しい(2007年開場)パブリックコースですが、「全米オープン」のセッティングは様々な点で非難ごうごうでした。

グリーンも、カラーとの境目が分からず、境界には印(ペイント)が置かれるといった処置が不満の対象になっていました。

そして、この硬さと速さです。

大会は、ダスティン・ジョンソンが最終ホールでショートパットを外し優勝を逃すという思わぬ結末になりましたが、そのドラマを演出したのが、このグリーンです。

さて、今年のシネコックヒルズのグリーンはどんなドラマを演出するのでしょう。