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野村タケオ

ゴルフマン【第99話】いい音

木曜日のお楽しみゴルフマンの第99話です。

やっぱいい音で打てたときって気持ちいですよね~。

【第99話】いい音

ゴルフにとって「音」ってのはかなり重要です。

ボールとクラブがコンタクトしたときの音でいろいろなことをゴルファーってのは感じ取るわけですね。

トップしたとか当たりが薄いとか、芯に当たったとかね。

もちろん手に伝わる感触でそういうことを感じ取る部分もあるのですが、音で感じる部分も大きいんです。

耳栓をしてボールを打ってみたら今までほど打感の違いを感じなかったりするものです。

これはパターでも同じことで、打音によって距離感を感じ取ったりするので、フェースインサートが柔らか過ぎたり、ボールが柔らか過ぎたりしてあまり打音がしないものは距離感が合わせにくかったりすることもあります(ゴルファーのタイプにもよりますが)。

こんな風に打音も大事なのですが、音によってスイングが変わったりってこともある。

たとえばドライバーだったら「ブンッ」っと振るってのと「ブーン」って振るってのではスイングのイメージが違いますよね。

「ブンッ」って振るほうがヘッドスピードが速そうに感じます。

アイアンショットだって「ドンッ」って打つのと「スパッ」って打つのではまったくイメージが違う。

「ドンッ」だとけっこうダウンブローに打つような感じがしますが、「スパッ」だとダウンブローというよりはボールだけをさらっていくようなイメージですね。

バンカーショットなんてかなり音でナイスショットが分かるわけで、「ドスッ」って音よりは「パンッ」と乾いた音がしたほうがちゃんとバウンスが使えてる証拠です。

プロゴルファーのバンカーショットはけっこうそんな音がしますよ。

江連忠プロはショットを音でイメージして打つ練習とかをやらせたりしてるみたいなので、ショットの前にどういう音のショットを打ちたいのかイメージしてから打つと、けっこういいショットが打てたりするのかもしれないっすね。

スイングのイメージだって音で表すことがありますよね。

肩を「グッ」と入れるとか、腰を「スパッ」と回すとかね。

長嶋茂雄さんはよくそういう伝え方をしていたらしいですが、けっこうこれはこれでややこしい説明をされるよりもイメージが伝わるのかもしれないっすね。

僕はテークバックで左脇を「グッ」っと締めて、「スッ」っとクラブを上げ、ヘッドを「クッ」とターンさせながら「シュッ」と振り抜くイメージで振っています。

しかしこういう「擬音」的にスイングやショットとかを考えたりするのって日本だけなんですかね?

擬音ってマンガとかでよく使われたりするので、あまり海外には擬音の種類とかがないと思うんですよね。

海外のレッスン事情に詳しい人教えてくださ〜い。