ライフスタイル
PAR RUSH 01
ゴルフ・おもしろ過ぎる「泣き・笑い」〜第6回
今回は、私が体験した笑えない「泣き」の話です。
実際のラウンドの場面で、さまざまなトラブルに遭遇しますが、今回は「えっ! こんなことがあるのか!」という場面に出くわしたお話です。
コースがわかっていても、どうにもならないこともあります!
所詮は、その前からミスを誘発することになっているのですが、「参りました!」。
目次
その舞台は、グリーンの傾斜が半端ではなく、最も注意しなければならないホールでした!
打ち下ろしのミドルホール(パー4)で、距離はあまりありません。
ティーショットは、高く上がりアゲインストだったため、いつもよりも2打目の距離が残りました。
2打目は、少し大きいかなと思いながら放ったショットはいいショットでした。
内心、「少し奥かもしれないがグリーンはわかっているから、何とかなる」と甘く見ていました。
このホールのグリーンは、私のホームコースの27ホールの中でも最も傾斜が強く、上からのパットで止まらずにグリーンから出てしまうことや、左右からのアプローチで止まらずに出てしまったこともある、神経を使うグリーンでした。
私のボールは、奥に50センチ程こぼれて、刈り込まれたエッジにありました。
これはウェッジでは絶対に止まらない、無理だというのはわかりましたので、パターを使うことにしました。
パターで十分と思っていて、ウェッジはカートに置いたままでした!
(この写真を見て、下から撮っているのに、グリーン面が少し見えませんか? 打ち上げなのに、グリーン面が見えるとは? 相当の傾斜です!)
乗用カートを次のホールに近いところまで動かして、パターだけ持ってグリーンに来ていました。
この時には、グリーンの厳しい形状と自分のボールの位置は確認していましたが、まさかウェッジが必要になるとは、思いもしませんでした!
さて、そっと打ったボールはピンの脇を通り抜けて、勢いは少し柔く止まりかけました。
しかし、エッジの近くは傾斜がきつくなっていて、止まりかけたボールは再びゆっくりと動き出しました。
そして、最後のひと転がりでグリーン外にこぼれ、今度は刈り込んだ急な花道の坂を下ってしまったのです!
「えっ、出るの! こんなに弱く打ったのに、止まらないんだ!」と唖然としている私。
でも、ウェッジは手元にありません。下のフェアウェイでは、後ろの組が2打目を打つのを待っています。
もう、パターで打つしかない! と腹をくくりました。
ボールのライは、グリーンエッジまでは3メートルほどで、刈ってはありますが急激な上りの花道でした。
もう、一か八かの開き直りで、思い切って打ちました!
グリーンの外から、こんな距離をパターで打った経験はありません!
でも、パター以外にありませんから、仕方なく使いました。
この時に、少しでも弱かったら手前の急な傾斜でまた坂を戻って来てしまう最悪のケースが頭をよぎりました。
幸いにも、この開き直って強く打てたことで、ボールは少し浮き上がり、勢いよく花道を駆け上がり、グリーン上に乗って転がりました。
しかし、ある程度ピンの近くまで届かせたいと、強く打ったために、ややオーバーして、少し上に付いてしまいました。
このパットが入れば、奇跡のような出来事だったのですがそう甘くはなく、入らずにダボ(ダブルボギー)になってしまいました(泣)。
甘く見た状況判断がこの悲劇を招きました。
この出来事は、決して忘れないでしょうね(笑)。