ライフスタイル
レッスンプロ・クラフトマン 河野
スコアメイクする上では、「我慢をする」ことが大切なんです
こんにちは。
レッスンプロ・クラフトマンの河野です。
今回は、「我慢をする」ということについてお話させていただきます。
我慢とは?
ゴルフでいいスコアを出すためには、いろいろな我慢をしなくてはなりません。
ドライバーの調子が悪いのに、毎回ドライバーでフルスングしていては、何回OBを打つか見当もつきません。
ドライバーが上手く打てて、フェアウェイのど真ん中から、ピンを狙ってバンカー越えのセカンドショットに挑戦して、ダフって手前のバンカーに入れてしまうとか。
この場合、直接ピンを狙わず、バンカー越えにならない安全な箇所に乗せる我慢が必要です(状況にもよりますが、たいがいの場合、我慢の選択が正解だと思います)。
そんな消極的なゴルフでは面白くないとお思いでしょうが、いいスコアを出すには、ひとつひとつのショットに全神経を集中していては18ホール持ちません。
戦術と戦略
伝説のゴルファー「ボビー・ジョーンズ」のゴルフは、ティーショットをフェアウェイセンターに打ち、セカンドショットをグリーンセンターに打ち、2パットのパーを重ねるゴルフが基本です。
伝説になるくらいの力量の持ち主が、ピンを狙えないはずはありませんが、センターに乗せるのを基本としているのです。
20世紀最強のゴルファー「ジャック・ニクラウス」は、グリーンセンターに打ち、ピンのほうに向かって転がるというショットを駆使していました。
ベタピンに付けると、外したときのショックが大きいので、そのような攻め方をしていたそうです。
人間が、自然や偶然を相手にするのですから、慎重になります。
優勝の涙
トーナメントの初優勝者や数年振りに優勝した方が、よく泣いている場面を見ますが、トーナメントに優勝するくらいですから、毎回ピンを狙える力量はあるのです。
しかし、失敗したらと考えると簡単にはピンに向かって打てません。
まして1打差リードなどという場面では、ワンショットで形勢逆転もあるのです。
そういう心の葛藤を毎ショット繰り返し繰り返し、考え決断しているのです。
一生にそう何度もないチャンスを自分の物にするために、頭はフル回転させています。
ここで一歩間違えば、一生悔やまなくてはならないし、またあの苦しい練習や状態に耐えなければならないと考えると、リスクは負えません。
耐えて耐えて、そして優勝したときに心に掛かった重圧から解放されて、感情を抑える必要がなくなり、感情が爆発して涙を流すのです。
耐えて耐えて、そして勝ち取った人間は強くなります。
レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。