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10年以上のブランクを経て、ゴルフに再チャレンジするということ(49)

アドレスでできたハンドファーストの状態をスイング中ずっと保って振ることで、一気に変化が訪れた。

あれほど悩んでいたフックもダフりも、鳴りを潜めた。

しかし、なぜか上手くいかない日もある。

それがゴルフではあるけれど……一体何が違うんだろう?

腰が張る! 痛い!!

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上手くできる日と、上手くできない日。

同じようにやっているはずなのに、結果が違う。

いい日は、本当に曲がらないし、ダフらない。早くコースで試したいな♪と、打っていてウキウキする。

でもダメな日は、フックに始まりダフりを交え……ガッカリして終わる。

そしてある時、本当に上手く打てる日がありました。

ティーアップでもダフらず、マットからはキュンといい音を立て、球はほぼ真っすぐに飛ぶ。

でもほんの数発で腰が痛くなり、立っていられません。

腰が悲鳴を上げます。

“もうだめだ!”

前日に中腰で力仕事をしていたので、てっきりそのせいだと思いました。

今までも何度か“腰痛(腰が異常に張る)”と“上手く打てる”がセットの日がありましたが、重い荷物を運ぶこともある仕事をしているので、これらの関連性がなかなか見えて来ませんでした。

とにかくこの日は絶好調! このままコンクリート詰めにして、コースに直行したい!ほど。

でも残念ながら……1球ごとに上体を起こして休まないと打てません。

でもそれは、力仕事とは関係なかったのです!

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またもや自分を観察します。

ここ10年以上座り仕事がメインのため、今の私は基本的に猫背で腰が落ちています。

ちょうど、この6体ある全身イラストの、一番左の女性のような感じです。

それがこの日は何の都合なのかは分かりませんが、ちょうど左から2番目の女性のような感じで背筋が伸び、胸を張り、腰を立ててお尻が上がっています。

いつもだらんと弛緩した腰の筋肉が収縮し、腰のS時カーブができています。

この姿勢で前傾していたので、普段使っていない腰の筋肉が悲鳴を上げていたのです。

このイラストの一番左を見てください。この二つの姿勢を頭の上から見ているところです。

頭の位置が前後しているのは当然として、もう一つ気がつきませんか?

中央の正面を向いたイラストにも現れているのですが、そうです! 腕の生える位置というか、肩の位置です!

猫背の方は肩が前に出ていますね。片や背筋が伸びた方は肩が後ろにあります。

では皆さん、この双方の姿勢から、クラブを持つように真ん中で手を合わせてみてください。

どうでしょうか?

猫背の方は腕が胸に乗りますよね?

そして背筋が伸びた方は、腕で胸を挟むようになりませんか?

これです! これだったんです!!

発見その2~ブランコの支点を支える立ち方があった!~

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この写真を見てください。

鍛え上げられた身体で、ダンベルを両手で持ち上げている写真です。

ダンベルは重力で腕を下へ引っ張ります。

背中と腰、脚の筋肉でそれを支えます。

ダンベルを持つ腕を90度ねじれば、ゴルフのアドレスそのものです。

腕は胸の上には乗らず、身体の脇で真下にダラリと下げられています。

ダンベルは人を乗せた椅子、腕は鎖、それを支える柱が背中と足腰だとイメージしてみてください。

そうです!

“ブランコを揺らすように振るには、ブランコのようにアドレスする”必要があったのです!

(30代の自分は毎日数キロを徒歩通勤。きっと姿勢も大きき違ったことだろう、と、今これを書きながらさらに納得。復帰後に上手くいかない一番の原因は多分ここですね。さて、“発見その2”を実践するに当たって、実はキモになるポイントがあるのですが、これは次回50話記念特大号にて!笑)