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ゴルフの“ハンディキャップ”を考える!~第1章
ゴルフは、「ハンディキャップ」により、どんな技量の方でも基本的に対等に戦えるスポーツです!
私達は、「ハンディキャップ」という言葉を一般的に多用しており、理解できているようでも、この言葉は多くの用語を基に成り立っています。
そこで、ゴルフにおける“ハンディキャップ”と、それに関連する用語を正しく見てみたいと思います。
書いてある内容は、少し難しい部分もありますが、じっくり読めば理解できると思います。
第1章の今回は、“ハンディキャップ”にまつわる用語について見てみましょう!
目次
まずは、少し難しい話ですが、ハンディキャップとゴルフ規則について見てみましょう!
一般的には、ハンディキャップ規定とゴルフ規則の管理は、別なものと考えられています。
ゴルフルールの総本山であるR&Aも、ハンディキャップについての諸規定は、各国のゴルフ統括団体(日本ではJGA)が管轄し、加盟倶楽部は、その規定に従わなければならないと述べています。
しかし、ゴルフルールとハンディキャップは、まったく別ものというわけではなく、ゴルフ規則の視点で、ハンディキャップ規定を考える必要があると思います。
ゴルフ規則書の初めの部分には、ゴルフの精神について、次の内容が述べられています。
「ゴルフ規則の本質と精神について」「ゴルフの精神」…どちらも同じようなものですが、ゴルフはレフェリーが立ち会うことのない自立のゲームであり、プレーヤーひとりひとりが、他のプレーヤーに心配りし、ルールを守ってプレーする、という誠実さに頼っています。
そして、ゴルファーは“自分の現在のゴルフ技量を、公式な標準規定に基づくハンディキャップで示す責任がある。”ということで、“プレーが規則を守る”ことと、同じ倫理観を持つ必要があると、言っています。
これが「ハンディキャップ」についての考え方です!
それでは、主な用語を見ていきましょう!
「ハンディキャップ」とは?
ハンディキャップの目的は、技量の異なるプレーヤー同士が、公平な基準で競え合えるようにすることにより、ゴルフを楽しめるようにすることです。
「JGA/USGAハンディキャップインデックス」とは?
JGA/USGAハンディキャップインデックスとは、標準難易度〈スロープレーティング113〉のコースにおけるプレーヤーの潜在技量を示した尺度で、少数第1位までの数値で表示されます。
JGA/USGAハンディキャップインデックスを取得するためには、プレーヤーは認可を受けたゴルフクラブに所属してスコアを提出し、提出枚数が5枚に達した後、JGAハンディキャップ規定に基づいてクラブは、プレーヤーにJGA/USGAハンディキャップインデックスを発行することができます。
「コースレーティング」とは?
コースレーティングとは、スクラッチゴルファーが通常のコンディションでプレーした場合のコース難易度を示す尺度です。
少数第1位までの数値で示され、ヤーデージ、実効プレー距離、及び障害難易度が、スクラッチゴルファーのスコアに及ぼす影響度に基づいて評価されます。
コースの実査定は、JGAから任命されたコースレーティング査定チームが実施します。
コースレーティングの実効性を高める鍵は正確性と均一性で、そのためにレーティング査定は正確に行う必要があります。
コースのヤーデージは、高低差、強制刻み、恒常的な風、標高などによって修正され、コース難易度に影響を与える障害は規定された基準い基づいて評価され、この評価基準によって査定における主観性を減らすことができます。
「ボギーレーティング」とは?
通常のコンディションにおける、ボギーゴルファー(※)にとってのコース難易度を評価したものです。
※標準的な難易度のコースをハンディキャップ20前後でプレーするゴルファーのこと。
ヤーデージ、実効プレー距離、およびボギーゴルファーのスコアに及ぼす影響度に基づいて評価されます。
「スロープレーティング」とは?
膨大なスコアデータを綿密に統計分析し、ゴルファーの技量でコースの難易度によるスコアの変動を標準化したものです。
コースレーティングに加えて、ボギーレーティングという尺度を設け、両者の数値差に基づいて算出します。
コースレーティングとボギーレーティングの差が大きければ、スロープレーティングは高くなり、その差が小さければスロープレーティングは低くなります。
スロープレーティングは、最小55から最大155までの数値で示され、標準難易度のコースのスロープレーティングは113です。