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10年以上のブランクを経て、ゴルフに再チャレンジするということ(27)

キャンセル待ちはとうとう回っては来ず、復帰2度目のラウンドから2ヶ月。

季節は真夏のど真ん中のある日曜日、13年ぶりに月例会参加の朝を迎えました。

ド緊張……^^;

まずはいつものメニュー!

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スタート時間の1時間前に到着するように、4時半起床。

身支度のあといつものようにストレッチ。

暑い。もう額には汗が浮かんでいる。

それから家族を起こさないように、そーっと素振りし、そーっとスポンジボールを打ち、あとはパターを数発。

そして何より大事な^^;こむら返り対策のスポーツドリンクを冷凍庫から取り出す。

水と電解質不足からのこむら返りを防ぐため、500ml入りをハーフで3本、計6本を頃合いよく溶けるように二つに分ける。

現場で慌てないように、日焼け止めももう塗っておこう。

よし、時間だ。いざ出発!

みんな上手そう(><)でもいいのか!?そのソックス!

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スタートの1時間前に着いたが、まだ時間が早いためフロントは開いていない。

玄関前には、やはり月例参加だろうか? 数名が談笑しながら開くのを待っている。

パッティング練習をしている人が一人。もう練習場で球を打っている人もいる。

みんな手馴れていて、そして熱心だ。

玄関前の数名は、一見30代~60代と年齢層に幅があるものの、そのファッションや手荷物のオシャレさは共通。

息子の中学時代のバッグを持ち、用務員の先生のような自分のいで立ちには、思わず場違い感を感じずにはいられない。

“恥ずかしい”

その一心に緊張もどこかへ吹き飛ぶ。

それにしても、年齢関係なく全員が全員ショートパンツにショートソックス。

“ショートパンツにはハイソックスを合わせなくていいのか!?”

今はそれが普通なのか!? ジャンボ(尾崎プロ)に叱られるぞ!

しかしまぁファッションが派手なだけじゃなく、態度も声も大きい人達だなぁ。

この人たちに混ざって月例競技に出るなんて……。

“神様お願い! 態度が大きくてもいいから、せめておじさん主体の組になりますように^^;”

曇り空の中、トップスタートのティーグラウンドへ。

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待つこと十数分。ようやくフロントが開いて、競うように並ぶ。

スパイクに履き替えて、トイレを済ませ、練習場へ。

時間もあまりないので10発だけ。

練習グリーンは何と張り替え中でクローズ。

仕方なくそのまま自分のバッグを探して、同伴競技者にご挨拶。

おしゃれなファッションのオラオラ系の方が一人、そのお友達風の方が一人、もうお一方は、真面目そうな金融機関のサラリーマン風。

皆さん年齢は自分と同じくらいか少し上の感じで、まずは一安心。

スタート小屋で打つ順番に名前を呼ばれて、競技用のスコアカードを受け取り、マーカー(自分のスコアを付けてくれる人)の確認。

やばい、自分一人がハンディ10で一番少ない!(我がクラブでは10年ほど前にAクラスからハンディ9以下が分かれてSクラスができたため、ハンディ10がAクラスの最小ハンディ。間違いなく一番下手なのに!^^;)

そしてグリーンフォークの所持と各々のボールの銘柄を確認し(誤球等のミスを防ぐため)いざティーグラウンドへ。

自分はトップの打順。

13年ぶりの競技、プレー進行のカギとなるトップの組、トップの打順、最小ハンディ。

緊張する要素が盛りだくさん^^;

“お願い、当たって!!”

当たるには当たったが……。

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1番は、豪快に打ち下ろす582ヤードのロングホール(パー5)。

左に行ったらセカンドショットが難しくなるので、距離がたっぷり残ったとしてもここは右サイド狙い。

大き目に曲がっても、先々月のホームコース復帰ラウンドでOBボールを受け止めてくれたクロスバンカーもある。

むしろ積極的に右に曲げるイメージで行こう。

“当たってくれよ~っ”

カキ~ン!

“よし、当たった~!”

ヤバイ右に出た!? さらに右に曲がっていくぞ!?

もういい! もう落ちて!!

しかしここは豪快な打ち下ろし。

復帰ラウンドと違って、ティーも上段のバックティー。

長い滞空時間をフルに使って、OBまで曲がり続ける我がボール。

記念すべきクラブ競技復帰第一打は右OBとなり、前進4打でのプレー再開となりました……(><)

このホール5オン3パットで、トリプルボギーの8。

「いや~!ゴルフを再開してまだ3ラウンド目だからな~」と、言い訳をつぶやきたいけれど、初対面の月例会ではまだまだ探り合いの状態。

痛い視線を感じながらの、2番ミドルホール(パー4)のティーショットはやや左へチョロ……。

“私、迷惑ですか?”
“私、棄権した方がいいでしょうか?”
“私、もうゴルフはあきらめた方がいいでしょうか?”

そんな想いに飲み込まれそうになりながら……ここから開き直るのでした。