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ライフスタイル

飛太郎

目指せ、QOL向上! シリーズ1【QOLって?】編

こんにちは!飛太郎です。

突然ですが、皆さんはこの「QOL」という言葉、ご存知ですか?

quality of life(クオリティ・オブ・ライフ)、直訳すると“人生の質”となりますが、1965年頃から世界的に使われている言葉です。

物質的・経済的な幸福とはまた別に、精神面、肉体面での自己表現や、その充足を旨とする指標です。

今回はこの「QOL」について、ゴルフを交えてお話ししていきます!

ゴルフもモチロン、QOLの一環♪ さて、そこには・・・

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QOL=人生の質⇒精神面や肉体面の充足。

そんなQOLを向上させるという意味で考えるならば、ゴルフはまさにQOL向上に寄与する素晴らしいツールであると言えますね。

気の合う仲間と楽しく練習したり、ラウンドしたり。

時には競い合ったり、切磋琢磨しながら、僕たちは人生の充足を図っている訳です。

しかしゴルフは身体を使うスポーツ。

心身ともに健康であればこそ、より広く深い充足が成されるのだと思います。

ゴルフを通じてQOLを向上させようと願った時、言い換えればそこには「健康であること」が、確固たるテーマとして介在してきます。

健康寿命とQOL、その違いは・・・?

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経済的・物質的充足以外の幸福について考えた時、私たち人間はやはり「健康であること」を思い描くでしょう。

それはご自身はもちろん、愛する家族、大切な仲間、すべてに対して最終的に行き着く願望であると考えます。

つまりQOLは、心身の健康を抜きには語れない性質のもの、と言えます。

そこでお考えいただきたいのですが、私たちが暮らすこの日本で、皆さん「QOL」という言葉を何回耳にした事がありますか???

実は日本でも1970年頃から、経済企画庁が社会指標として掲げて取り組んでいるものなんです。

でも、それほど浸透しているようには感じないですね。

それよりも、最近の日本では「健康寿命」という言葉の方をよく耳にします。

根本に「健康であること」が前提とされている事はどちらにも共通していますが、そこには大きな違いがあります。

日本人が持つ「健康」に対するイメージってなんでしょうか。

それを考えた時、両者の違いと、ある一つの盲点に気付きます。

「健康」ってなんでしょう?

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QOLは「精神面・肉体面の充足」を旨とし、それに対して健康寿命とは「心身ともに自立し、健康的に生活できる期間」と定義付けられています。

さて、いかがでしょう?

どちらも同じように見えますが、僕はここにこそ日本と欧米文化の「健康に対する考え方」に違いを感じるのです。

健康であることは素晴らしい事です。

しかし、一つ例を挙げてみますので、ご一緒に考えてみて下さい。

ある日、Aさんは足がひどく痛み、病院へ行ったとしましょう。

しかし検査の結果Aさんは、お医者さんから「異常なし、健康体」と診断されてしまいました。

処方されたのは痛み止めと貼り薬のみで、特に原因は不明とされました。

ここでAさんは「健康」と断定されている訳ですが、Aさんの足は痛いままだったら…?

それはAさんにとって「健康である」と言えるでしょうか?

僕が申し上げたいのは、そこです。

健康寿命とは、痛みがあっても健康と診断された場合、あるいは自立した生活が可能である場合は成立してしまうと取れます。

反してQOLは、あくまでも「充足させる事」を主題とするため、痛みがその「人生の質の充足」を阻害する状態であるならば、QOL向上には適さない、となります。

QOLの意識が高まり続ける諸外国と、健康寿命を掲げる日本。

それぞれ同じ「健康」を背景にした指標であるのに、そこにはこういった絶対的な違いがあります。

その違いを具体化した典型例は、最後の段落でお話ししましょう。

フィットネス文化に見る、QOL浸透の温度差

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Aさんの足の痛みは、実はヒザ周りの筋肉の衰えに起因するものでした。

僭越ではありますが、僕のジムトレーナーでの実体験を元にお話しさせていただきました。

痛みがあり続けているが、筋肉の衰えは病気やケガではない⇒健康⇒だから健康寿命に該当する・・・?

そんな図式が成り立つのであれば、「個人の幸福や充足」は一体どうなるのでしょう。

僕はそこに大きな疑問と、悲しさを抱きます。

もちろん、健康寿命という指標を貶めるつもりは毛頭ありません。

ただそこに、QOLのエッセンスを加味すれば、もっと素晴らしい指標となり得るのにと思うのです。

もっと活き活きと、健康と体力を維持しながら、それこそ笑顔でゴルフをする人が増えるのに、と考えるのです。

トレーナーとして僕は、残念ながら日本ではまだまだ、トレーニングを始めとするフィットネスへの抵抗感が強いと感じています。

「キツいもの」「ツライもの」「面倒くさい」「今さらそんなのしたくない」など、いろんな誤った声を耳にします。

QOLの意識が高い諸外国では、フィットネスは日常的に取り入れられており、そこに日本との温度差を感じずにはいられません。

サプリメントや健康食品も良いですが、皆さんの身体をダイレクトに支えてくれる「筋肉」に、少しフォーカスしてみてはいかがでしょうか?

そうすれば、「お医者さんでは健康と言われたから・・・」と痛みを抱えながら、悲しそうに身体の痛みを訴えるAさんのようなクライアントは、激減するはずなんです。

QOL向上は、きっと皆さんが大好きなゴルフを、もっとアクティブで笑顔あふれるものにしてくれると信じています。

これから少しずつではありますが、トレーナーの知識も記事にして、皆さんのQOL向上のお役に立ちたいと思います。

それではまた! 飛太郎でした。