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ライフスタイル

こせきよういち

“牛がら”ウェアで人気選手に ~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#46

先週は国内で、日米共催の女子トーナメント「TOTOジャパンクラシック」が行われました。

結果は、フォン・シャンシャン(中国)の大会2連覇でしたが、鈴木愛も随所でアイアンの素晴らしい精度を発揮。

最後まで優勝の行方の分からない、見ごたえのある面白いゲームになりました。

ところで、勝ったフォン・シャンシャンですが、最終日はいまや彼女のトレードマークになった「牛がら」のシャツでした。

今回は「パンダ体形」とも言われるフォン・シャンシャンの「牛がら」ウェアについて。

今年の全米女子オープンでファンの間に浸透

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フォン・シャンシャンはもともと派手なパンツを愛用していました。

牛がらを身に着け始めたのは2年ほど前です。

15年7月のマラソンクラシックのインタビューで、そのとき着用していた派手なパンツについて質問された彼女は、

「この他にもあります。私は、昨日もはいた牛がらが好きなの。牛がらパンツ、牛がらショートパンツ、牛がらスカート……。牛がらをいっぱい持っています」

と答えています。

でも、そのがら(模様)が注目を集めたのは今年の全米女子オープンでした。

大会初日、上記画像(これは大会最終日)と同じウェアで登場した彼女は6アンダーでいきなりトップに。そして、その日の記者会見で、

「牛がらはもう私の目印ですね。これを着ると、ギャラリーは私に気づいてくれ、少し離れたところからでも私を見に来てくれるの。きっと、その多くが私を応援してくれていると思う。だから、私はさらに気分が盛り上がって、さらにいいプレーができる。それで、私は牛がらが好きなんです」

と語っています。

彼女は、最終日も同じウェアで首位からスタート。残念ながら途中で逆転を許し、タイトルは奪えませんでしたが、大会を大いに沸かせました。

そして、彼女の牛がらもファンの間に浸透したのです。

ふくよかな体型から生まれたエピソード

彼女の牛がらを紹介する米メディアの記事では触れられていませんが、そもそもは彼女のふくよかな体型を、彼女自身が逆手に取り、自分のセールスポイントとしてアピールしたもの。

するとそのユーモアセンスがファンに支持され、人気につながったのでしょう。

日本でも、2011年のmeijiカップを皮切りに通算5勝をマーク。その強さとともに、愛らしい笑顔と「パンダ体型」から、ファンも少なくないようです。

彼女は2012年の日本女子オープン(日本ゴルフ協会主催)にも勝利していますが、実はそこで、その体型が原因で微笑ましいエピソードが生まれました。

同大会は表彰式で優勝者にブレザーが贈呈されるのですが、そのとき彼女にぴったりのブレザーは用意されていませんでした。

困った日本ゴルフ協会はその場にいた役員のブレザーを拝借。そして、彼女に着てもらったのです。

合わせのボタンがいわゆる「男前」、右側に付いているのが写真からも分かると思います。

(写真はJGAのホームページより)

彼女の愛嬌に風も味方?

フォン・シャンシャンはジュニア時代に中国からアメリカのサウスカロライナ州にあるゴルフアカデミー(学校が併設されている)=インタナショナル・ジュニア・ゴルフ・アカデミー(IJGA)に留学。

その間に全米女子オープンの予選会を通過し、本戦出場を果たすまでに成長。そして、07年に米女子ツアーのQTに合格、08年から同ツアーでプレーしています。

上記画像はそのIJGA時代のものですが、言うまでもなく、いまよりずっとスリム。

でも、どうでしょう。愛らしい笑顔はいまも同じですが、案外現在の体型のほうが魅力的かも。

これからも牛がらをアピールし、世界中でファンを増やすことでしょう。

ただし、彼女はあるインタビューで「牛がらのウェアを発売してみようかな」と発言しているのですが、それは止めたほうが……。

最後に、彼女の面白い動画を(下記リンク先)。

昨年4月の米ツアー競技、スウィンギングスカートLPGAクラシック(台湾)でのワンシーン。

彼女の愛嬌に風も味方したのか?

ラッキーなバーディの模様をご覧ください。