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PAR RUSH 01
上達シリーズ!その12「ゴルフの欲について考える〜vol.2」
前回、ゴルフの欲がスコアを崩すということ、アドレスに入ったら欲を捨て去り、ショットに集中することをお話しました。
そんなことを言っても、瞬間でも欲を捨て去ることなんてできないよ、という声が聞こえてきそうでしたので、そのような声にお答えして、ゴルフの欲と戦う「究極の心構え」をお教えしましょう!
ドライバーショットでは……
「飛ばさない!」という気持ちを持ちましょう。
え、何で! ゴルフは飛ばすゲームでしょう。
でも、ミドルホール(パー4)やロングホール(パー5)などで、ドライバーを持つと飛ばしたいという欲で、体はガチガチに力が入りミスショットにつながりますよね。
それなら、自分に飛ばさないと言い聞かせてみてはいかがですか?
練習場でも、飛ばしたい一心で力を入れてドライバーを振り回しています。
一度、150ヤードしか飛ばさないと決めて150ヤードの看板を目がけて振ってみてください。
150ヤードしか飛ばさないというのがどれ程難しいか?
150ヤードと言っても多分180〜200ヤードは飛んでいるでしょう!
そうです。
短い距離を目指せば力が抜けて、結構ナイスショットになるものです。
セカンドショットでは……
次に、セカンドショットでは、乗せられる距離になればなるほど、どうしても乗せたいこの距離ならピンそばに乗せられる! と力が入るでしょう。
そこで、「乗せない!」という気持ちを持つことを提案したいのです。
乗せなくて良いと思えば、力は抜けるでしょう。
そうです、この気持ちの余裕がナイスショットを生み出すことになります。
ただし、この時持つクラブはナイスショットで芯を食った当たりでもオーバーしないクラブを選択することが必要です。
オーバーしないクラブを持てば、仮にナイスショットしなくてもグリーン手前に運ぶことができるからです。
最初から「ナイスショットしないこと」を想定して大きめのクラブを持ち、ナイスショットしてしまってオーバーするのが最悪です。
アプローチでは……
セカンドショットで、ナイスオンすれば良し、仮に乗らない場合にセカンドショットをグリーン手前の絶好のポジションに運ぶことができたら、これを寄せればパーが取れると意気込みます。
これがザックリやトップなど致命的なミスを誘うことになりかねません。
ではどうするか、「寄せない!」という気持ちで臨みましょう。
え、こんなに絶好の位置から寄せないのか? と言われそうですが、寄せないという気持ちの余裕が大事です。
こうして、アプローチしたら、結果として何とか1パットが狙える位置に寄ることになると思います。
グリーン上のパットでは……
さて、仕上げはグリーン上ですが、もうおわかりですね。
そうです、ここは「入れない!」です。
10メートルのパットを入れたいということはないと思いますが、危ないのが5〜6メートルくらいの距離でしょう。
この距離は入りますので狙いにいきたいところです。
しかし、これはあくまでも状況次第であって、上り・下り・大きく曲がるラインなどさまざまです。
それを入れにいってオーバーして返しのパットを外して3パットということになりかねません。
「入れない!」という気持ちは、寄せるパットということになり、スムーズなヘッドの動きによりいい転がりのパットになります。
ここまでお話したら、もうおわかりですね
そうです。
究極の心構えは、「飛ばさない!」「乗せない!」「寄せない!」「入れない!」という、ゴルフの欲とは間逆のことを心構えとして持つという提案なのです。
もちろん、実際はある程度は飛ばしたい、グリーンのそばまでは運びたい、カップにある程度までは近づけたい、OKの辺りには寄せたいという希望は持つでしょうが、ガチガチに力を入れてスイング、パットすることがないようにしましょう! という提案です。
さあ、お話したことを参考に、皆さんもゴルフの欲を最小限にする自分なりの心構えを作り上げてみてください。