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LITTLE RED BOOK
“HIGH EXPECTATION(高い期待値)”、米ゴルフ中継で愛される松山クン
今週はこの話題でも持ちきりですね。
もちろん松山クンの「WBCブリヂストン招待選手権」での優勝です。
さまざまなメディアで絶賛されている偉業ですが、私はちょっと別の視点から。
松山クンはアメリカのゴルフ中継でどう思われているか、についてお話しします。
本人はガックリ、でも球はナイスオン、現地中継は大爆笑
現地の中継は、松山クンのアイアンショットをとても楽しみにしているようです。
彼がアイアンショットを放った後、ガックリと顔を伏せると、解説者は含み笑いをしています。
「おーッと、本人はかなり不満そうにしていますが…」
「何と、打った球はグリーンにナイスオン、しかもバーディチャンスです!」
「MATSUYAMAはこれだけ高い精度のショットを打って、一体何が不満なのでしょう?」
このギャップに、現地のアナウンサーと解説者は大爆笑しているのです。
HIDEKIは期待値が高すぎるんじゃないか?(笑)
HIGH EXPECTATION(高い期待値)、これが米国でのHIDEKI MATSUYAMAの代名詞。
「すごいナイスショットなのに、本人は観客席に打ち込んだみたいにガッカリしているよ」
「打った後で片手を離しちゃってるけど、球はバーディチャンスだよ」
「HIDEKIはもしかして全ホールでバーディを取るつもりなんじゃないか?(大笑い)」
「一体どんなショットを打ったら、MATSUYAMAは満足そうな顔をするんだろう…(苦笑)」
最終日は仏頂面を封印、プレーに集中、そして優勝!
それでは、松山クン本人は、一体どういうショットなら満足するのか?
その答えが、今回の「WBCブリヂストン招待選手権」でのプレーだったように思います。
最終日、いつもの仏頂面がほとんどなく、最後までプレーに集中していました。
その結果は皆さんご存知の通り、1イーグル、7バーディー、ノーボギー、タイガー・ウッズと並ぶ「61」のコースレコードで、2位に5打差の圧倒的優勝です。
これが彼の自分に対するEXPECTATIONだったのです。
我々アマチュアは、自分に対する期待値が高過ぎると、あまり良い結果につながらないと言われています。
しかし松山クンの優勝から、自分に高い期待値を課すことも、時には大切であると学びました。
皆さんの明日のゴルフのお役に立てれば幸いです。