ライフスタイル
野村タケオ
ゴルフマン【第25話】ボール1個って?
木曜日のお楽しみ、ゴルフマンの第25話です。
キャディさんとの意思疎通ってのはとても大事ですね〜。
【第25話】ボール1個って?
最近はめっきりキャディさん付きのラウンドってのが減ったわけですが、僕は基本的にキャディさん付きのラウンドも嫌いじゃありません。
お金がかかるので自分からキャディ付きラウンドを望んだりはしませんが、キャディさんと楽しくおしゃべりしながらラウンドするのも楽しいもんです。
僕はあまりキャディさんにグリーン上でラインを聞いたりしないんですよね。ラインを読むのもゴルフの楽しみのひとつだと思っているので。
どうしてもラインが分からないときや、最終確認で聞く時はありますけどね。
でも、とにかくキャディさんに聞きまくる人ってのもいるもんです。
「フック? スライス?」「上り? 下り?」「ボール何個くらい曲がる?」なんて、自分ではまったく考えず、とにかくキャディさんに聞きまくる。
ま、それが悪いわけじゃないので聞くことはいいんですが、だいたい僕の経験上そういう人に限って、パットが入らなかった時に「曲がらねーじゃねーか!」とかキャディさんに文句を言うんですよね。
文句を言う前に、ちゃんと言われたとおりに打ててるのかよ? って思っちゃいますが。
キャディさんと他のプレーヤーの会話を聞いてると、はたしてちゃんと意思の疎通ができているのか? って疑問に思うことがよくあります。
「ボール2個半くらい曲がりますね」「オッケー!」なんて会話をよく聞きますが、キャディさんの2個半とプレーヤーの2個半がはたして同じなのかなと。
あるラウンドのグリーン上で同伴競技者がキャディさんとラインの話をしていて、「これフックだよね」「そうですね3カップくらい曲がりますね」って話しているんです。
僕が見る限りめちゃくちゃスライスのラインなんですよ。っていうか、100人いたら100人がスライスって思うような大きな傾斜のラインなのよ。
だけどプレーヤーもキャディさんもカップ3個フックで意見が一致してる。不思議だな〜って思って見てたんだけど、実際にパットしたら、カップの左側に打ち出してるんですよ。
そう、スライスラインに打ち出してるの。
当然ボールはスライスして、残念ながらカップインはしなかったんだけど、OKの距離に寄ったナイスパット。
でね、ぼくが「今のスライスラインですよね?」って聞いたら、プレーヤーもキャディさんも「あ、そうだ言い間違えてた〜」だって・・・。
二人とも頭のなかではスライスラインを思い描いてたのに、言葉ではフックって言ってたらしい。
ある意味しっかり意思の疎通ができてたってわけですな(笑)。