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ミラクルゴルファー★まもプ(蝶首亭塗立)
【夢の仕事?】それでもツアープロに憧れますか?【これが実態】
ツアープロと言えば「夢のある」「華やかな」世界に見える人がほとんどですよね。
最近では男女ともに小学生や中学生の頃からゴルフをしているジュニアも増えて、「プロになりたい!」という声も聞こえてきたりします。
確かにアメリカツアーなどを見ていると「数億だ」「数十億だ」と想像もつかない数字が語られますし、世界中で人気者になりますし、海外では「ツアープロ」は「凄い人」と誰もが認め称賛してくれます。
そんな憧れのツアープロですが日本国内での「現実」はどうなんでしょうか?
ツアープロのスケジュールは?
ツアープロのおおよそのスケジュールはこんな感じになります。
下のスケジュールを見てもらえれば、意外とハードなスケジュールだということがわかると思います。
とあるプロゴルファーの1週間のスケジュールがこんな感じになります。
【月曜日】午後に試合会場へ移動・宿泊先へ
【火曜日】コースチェック・練習ラウンド・レンジでの練習
【水曜日】プロアマ出場・コースチェック・レンジでの練習
【木曜日】予選初日
【金曜日】予選2日目
【土曜日】決勝
【日曜日】決勝・自宅または次の会場へ移動
男子ツアーだと約26試合(国内24試合+アジア2試合)行われますし、女子ツアーだと約38試合開催されています。
近年では女子ツアーでも4日間での開催が多くなりましたし、シーズン中は毎試合ほぼ上記のスケジュールで進んでいきます。
1日ごとのタイムスケジュールを見ると、試合開催日はコースへスタートの2時間前までに到着し(選手によってはもっと前に入る場合もあります)、ラウンドの準備をします(食事、ストレッチ、トレーニング、レンジ、アプローチ、パッティングなど)。
ラウンドは4時間ほどですが、ラウンド終了後にはレンジやパッティンググリーンにて練習などを行い、夕方宿泊先へ戻ります。
ということは、日の出から日没までの12時間以上がプロゴルファーの仕事時間ということになるのかもしれません(最近言われている言葉だと「ブラック」かも?)。
試合にかかる経費は?
ツアープロは、社員でもチームに所属しているわけでもないので個人事業主です。
ツアープロとしての活動に関する経費は全て個人負担となります。
賞金などの収入から経費を捻出するのが当たり前となりますが、試合の経費はどのくらいかかるんでしょうか?
※一部のプロはスポンサーから経費をまかなってもらえる場合もあります。
経費としては、
「エントリー費」
試合へのエントリー費として1試合当たり1万円~1万5千円
「プレー費」
ほとんどの場合はメンバー料金となりますがプレー代税金など1万円前後
「キャディー費」
ハウスキャディで1日1万円、帯同キャディだと週10万円。プラス順位に応じてボーナス支給。例えば優勝で賞金20パーセント、2位で10パーセント、3位で6.8パーセントなどと取り決める
「交通費」
近い会場ではガソリン代、高速代。遠い会場では飛行機や新幹線代、レンタカー代など
「宿泊費」
滞在のホテル代、安い宿を探しても3万円~5万円(1週間)
「食費」
朝食・昼食・夕食代
「税金」
賞金の10~20パーセント(所得税)
「会費」
特別会費として4パーセント
となり、1試合で30万円~40万円の経費が必要となります。
もちろん、北海道から沖縄までの各地で開催されますので交通費に関しては変動があります。
すべての試合に出場したとしたら、26試合×30万円=780万円位の経費が必要となります。
選手によってはコーチやトレーナーやスタッフなどがいればその分も必要となってくるのです。
試合がない週は自宅付近での練習やラウンド、そして日程次第では短期合宿なども行うため、これ以上の経費が掛かります。
とあるトーナメントプロは「およそ700万~1000万」くらいが必要経費となると言っていますし、経費を抑えてクラブバスを利用したり宿泊を抑えたりしても年間で500万円以上の支出はあるようです。
2016年で言えば、男子ツアーでは獲得賞金1500万円前後がシード当確ラインとなりました。
ということは、経費を差し引いた収入はそれほど高くないということがわかると思います。
ツアー選手は1000名とも1500名とも言われますので、その中から賞金だけで生活できる選手が数十名ということになります。
他のプロスポーツに比べてもなかなかタフな仕事に分類されるかもしれませんね。