ゴルフ業界にもっとこうなって欲しい～女性が求める業界改善～

ある週末、女性90人・男性10人という化粧品ブランドのコンペがありました。

女性は主催ブランドの社員と商品取引先、男性は工場や原材料調達元の工場長や管理職などです。

ケーススタディ

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男性たちは、女性パワーにおされ話に参加するのも一苦労。

パーティの待ち時間は、同組の女性が身支度を整えるまで一人で時間を持て余し、待ち時間対策の販売会やエステなどの催しはあったものの、居心地が悪くて早く帰りたい気分になりました。

後日、ある工場長は「レギュラーティから1人で打つのが寂しいと初めて知ったよ」と苦笑しながら語りました。

このケースのようなコンペでも、飲み会でも、会社の組織でも、女性の中に一人で入ることを苦手とする男性は多いと思います。

これは致し方ないことですが、メインの人達に空気やサービスが最適化されるので、少数派は居心地の悪さを感じたり、サービスに不満を持ちやすくなったりするのです。

ここで大切なのは「人数比率」です。１００人の中に数人では自分への配慮が足りないことに文句をいうこともできませんが、30人にもなればきちんと配慮を受けますし、存在感を出していくことができます。

ゴルフ業界においては、この少数派が女性です。

20代〜70代の約１０００人の女性ゴルファー調査から、業界に対する生声を紹介します。

お金のかかるイメージを変えて欲しい

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ゴルフをすると言うとセレブとかお金のかかる女性だと思われるから困るという方が沢山います。

ゴルフをしない人の固定観念を崩したい！　そんな声です。

・ゴルフをする女性に対するイメージがよくなって欲しい。母は、ゴルフをする女性は、派手であまりイメージが良くない、金持ちがすることと言います。
本当に素敵なスポーツなので、お金持ちでないとできない、というイメージが払拭されて欲しい（20代後半）

・田舎は偏見があるので趣味として履歴書に書きにくい。地元の友人に言いにくい（30
代前半）

・私がゴルフにいくと彼氏が不機嫌になる。
自分よりステータスの高い男性が沢山いたり、口説かれたりという先入観が強い（多数）

・合コンで受けがわるいので、言わないことにしている（多数）

・お金のある大人のスポーツというイメージを払拭してほしい。
メジャーなスポーツになるように、子供のころからたくさんの人に経験してみてほしい。
ドラマやアニメなどでもきっかけになるので作ってほしい（30代後半）

少数派だけど、もっと改善されて欲しい

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少数派だからこその困った！　や不安を感じている女性たちの声です。

・日本のゴルフクラブメーカーは、将来的には規模が小さくなるといわれていますが、
女性がさらに減って、ロット問題で女性の物がつくれなくなったり、金額が高くなったりしたら困る（40代前半）

・全体的に金額が高く、下手な人に厳しいので、若い世代を誘い難いです（40代前半）

・足が無いのでアクセスがネック。電車で行きやすいように送迎をやってほしい。
私のような人はとくに関東は多いはず。
誰かに頼らなくてはならないのが嫌で、ゴルフに誘えない（40代後半）

・初心者に対してもっとウェルカムな雰囲気になってほしい！
ゴルフをやめた友人が多いので、そういう人たちを復活させて活気がある業界になってほしい（20代後半）

・手厳しい年配者が多いことが、若者のゴルフ離れの一因となっている。
ベテラン勢が若者をサポートする空気が出来れば、すぐ辞めてしまう人や嫌なイメージを持つ人を減らせるのでは（20代後半）

女性ゴルファーを増やすには

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女性ゴルファーの大多数は、日本人の平均よりお給料が高めの正社員や公務員、あるいは主婦です。
文句を言うだけでなく、提案を添えてくれた方も多くいました。

・土日祝日でもう少し全体的に価格が下がれば、若いゴルフ人口も増えると思う（30代後半）

・初期投資が少ないと後輩や友人にゴルフを始めるよう勧めやすくなる。
私の通っていたスクールは、クラブもシューズも無料で貸してくれたので、初期投資は、受講料以外はグローブだけで良く、とても助かりました（40代前半）

・バブル期にゴルフを経験していた女性たちの子どもが社会人になっている。
親子で回れる企画があるとよい（50代前半）

・子供がいる友達は幼稚園に預けている間に練習場には行けてもラウンドには行けないと言っていたので、託児所が併設されればいいと思います（30代前半）

・女性がラウンドしやすい環境やおひとり様をまとめて２〜３人で回れるシステムを充実させるなどもっともっと手軽に楽しめるシステムを作って、大衆化していってほしい（50代前半）

今後、女性ゴルファーを増やすためには、「女性比率」を高める必要があります。

女性比率があがるほどにアウェイ感がなくなり、自然に女性に空気やサービスが最適化され、女性が増えやすくなるのです。

私が提言したい目標女性比率は30％。ゴルフ場にいる４人に１人以上が女性になれば、自然と女性に優しいサービスや環境や配慮が増えていくはずです。

せめてゴルフをやめてしまう女性を減らすことからはじめましょう！

【今回のまなび】
女性集客には、女性比率を意識することが大切