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人気ウォッチ型ゴルフGPSが見やすくなってさらに進化!ガーミン Approach S70を試してみた!

ゴルフのときにはガーミン Approach S62(以下、S62)を“左腕”に装着して、“右腕”として活用しているじゅんやあくです。

さて、そのガーミンから最新モデルApproach S70(以下、S70)が2023年5月31日に発売されるということで、早速ハーフラウンドで試させていただきました。

ひと言で言うと「すごい!」です(語彙力どこ行った)。

ガーミンってどんな会社?

GettyImages/Sean Gallup

ガーミン(GARMIN)は、アメリカに本社を置くGPSの世界的な会社です。約30年前に航空機用のGPSで創業し、その後船舶用、自動車用など最初はいわゆるBtoB向けの会社でしたが、ここ数年はご存じのようにランニングやサイクリング、トレッキングなど、アウトドアやフィットネス用途のBtoCプロダクトでも成長しています。

私も以前、同社のPND(ポータブルナビゲーション)をクルマに使用していたことがあります。

有機EL(AMOLED)ディスプレイを採用!

そんなGPSのトップメーカーから発売されるS70ですが、前作S62も、私をはじめとする多くのガジェット好きゴルファーから絶大な支持を得ていたモデルです(※ちなみに、S70発売後もS62は併売されるとのことです)。

S62でも、グリーンまでの距離(エッジ・センター・奥)やコースレイアウト、ハザードまでの距離といったゴルフGPSの基本機能は当然として、飛距離計測、アプリと連携することでスコア管理やラウンドの振り返り、フェアウェイキープ率や番手ごとの飛距離などのラウンドの統計の取得など、ゴルフGPSとしておよそ欲しい機能はすべて網羅していると言っても過言ではありません。

その上、バッテリーの持ちも良く、さらに睡眠スコアなどの体調管理や電子マネーといったスマートウォッチとしての機能も搭載されており、「これ以上何が必要なの?」と言えるくらい、S62はウォッチ型ゴルフ用GPSとして完成された製品です。

しかし、もっともフィジカルな部分をS70では進化させてきました。

それが有機EL(AMOLED)ディスプレイ。

MIP(メモリインピクセル)液晶ディスプレイのS62とS70で、実際に好天下で視認性の比較をしてみると、その差は歴然。コースマップがグレーバックから黒バックに変わったこともあり、よりくっきりはっきりと画面が見えるようになりました(写真上左がS62、右がS70)。

さらに、画面サイズが33ミリから35.4ミリに拡大し(※47ミリモデル)、画面解像度が260×260ピクセルから454×454ピクセルへと大幅にアップしたことにより、画面の見やすさも情報量も大幅にアップしました。

にもかかわらず、直径47ミリの本体サイズはそのままに、厚さが14.8ミリから14.0ミリへと薄くなり、重さも61グラムから56グラムへと軽量化がなされています。

しかも、薄く軽くなっているのに、稼働時間は時計モードで約14日間から約16日間と、バッテリー性能も上がっているのです!(ゴルフモードでの稼働時間は20時間と変わらず)。

まとめると、「見やすくなって薄くなって軽くなったのにバッテリーが長持ち」です。

※女性や小さめの端末を求める人向けの42ミリモデルも同時発売します。こちらももちろん有機ELディスプレイで、直径42ミリ、画面サイズ32ミリ、厚さ13ミリ、390×390ピクセル、44グラム、ゴルフモード約15時間、時計モード約10日間となっています。

使い勝手爆上がり! 高精度な位置情報を素早く測定

S62を使用していて、唯一不便だなと思っていたことがあります。

スタートホールのティーショット直前にゴルフモードにすることを忘れていたことに気づいて、あわてて起動しても測位に時間がかかって、コース選択やコースデータのロードがティーショットまでに間に合わないことが過去に数回ありました。

しかし、このS70、測位が爆速です!

これまで体感で数分かかっていたスタートまでの作業(コースやティーを選択し、コースマップが表示されるまで)が、ものの数秒で完了します。

測位衛星の種類が増えたことに加え、GNSSマルチバンド対応(※)により、素早く高精度な測位が可能になったとのことです(※47ミリモデルのみ)。

これまで、スタートホールのティーショットだけログが取れなかったなんて失敗を何度もしてきた私ですが、これなら大丈夫そうです!

もちろん、基本機能もさらに進化しています!

見やすくなって、測位が速く正確になって、もうこれだけでも十分なんですが、基本機能のレベルアップも充実しています。

すべてはとても書き切れないので、かいつまんでお知らせすると、

・コースレイアウト表示が、解像度のアップとともに進化。林のエリアが立体的に表示されます
・ハザードビューが進化。画面右のインジケータを上下に動かすことで、ハザード付近のマップの拡大縮小が可能になりました
・PlaysLike距離が進化(写真上)。「PlaysLike距離」とは、グリーンまでの実際に打つべき推奨距離のこと。これまでは水平距離に標高差を加味して算出していましたが、風向き・風速や空気密度も考慮に入れて算出されるようになりました(※Garmin Golfアプリとのペアリングが必要)
・バーチャルキャディが進化。バーチャルキャディとは、プレイヤーの過去のラウンドデータをもとに、最適なクラブを提案する機能。提案した番手で打った際の着弾予想範囲を表示するようになりました

……などなど、枚挙に暇がありません! もちろん、S62にもあったGreen Contour(グリーン傾斜情報)も使用できます(※有料サブスク「Garmin Golf Membership」への加入が必要)。

スマートウォッチとしての機能もパワーアップ

最後に、ゴルフ以外の機能もご紹介。

メールやSNS、ニュースなどの通知やSuica搭載といったスマートウォッチ機能はS62同様ですが、解像度の向上により、通知機能ではより多くの情報が表示されるようになりました。

さらに、シリーズ初となる音楽プレイヤーを搭載。各社ストリーミングサービスに対応しているほか、最大2000曲の音楽ファイルを保存・再生できます。

ヘルスモニタリング機能では、心拍数や睡眠モニタリング、ストレスやBody Batteryなど、こちらもS62同様ですが、時計裏側に内蔵された光学式心拍計がバージョンアップし、さらに正確な測定が可能になっただけでなく、睡眠スコア表示、HRVモニタリングやモーニングレポートなど、健康管理機能がさらに充実しています。

ウォッチフェイス編集機能も、より細かいカスタマイズが可能になり、自分好みの画面を作れるようになりました。

気になるお値段はというと。

47ミリモデルが9万9800円、42ミリモデルが9万3800円となっています(いずれも税込み価格)。

ウォッチ型ゴルフGPS単体と考えると少しお高いかもしれませんが、普段使いのできるスマートウォッチの付いたゴルフGPSと思えば、結構お買い得なのでは?

気になる方は、ぜひ詳細を下記リンクで確認してみてください!