ライフスタイル
野村タケオ
ゴルフマン【第257話】弾道測定器
みなさんは自分の弾道を測定したことがありますか?
ゴルフマン【第257話】弾道測定器
弾道測定器っていろいろな種類がありますが、バックスピン量や打ち出し角、初速など、いろいろな数値を測定するとなると、そこそこ高価な測定器が必要になります。
以前は一般のアマチュアが、ちゃんとした測定器で自分の弾道を測定することなんてできなかったのですが、最近はゴルフショップの試打室や、ゴルフ練習場で行われる試打会なんかでも数百万円もするような弾道測定器が使われていたりして、気軽に測定できるようになりましたよね。
とてもありがたいことではあるのですが、現実を突きつけられて愕然としたゴルファーも多いんじゃないでしょうか。
自称ヘッドスピード45メートル/秒(m/s)なのに、計測してみると41m/sくらいだったり。
平均飛距離250ヤードくらいのつもりが、何度計測しても230ヤードすら飛ばなかったり……。
「これ間違ってるんじゃないの?」って思いたいですが、プロも信頼して使っている数百万円もする計測器ですって言われたら反論できないよね。
できれば「忖度モード」的なのがあって、「よっしゃ当たった!」って時はフィッターさんが内緒でポチッとしてくれるとかあるといいんだけどな~。
でもね、20年くらい前も大手ゴルフショップには試打室に弾道計測器があったんですよ。
最近の計測器とはシステムも違うし、精度も低かったのかもしれませんが、個人的にはかなり数値が甘かったんじゃないかと思ってます。
っていうか、わざと甘めにしていたんじゃないかと睨(にら)んでいます。
だって、計測するたびにアイアンもドライバーもめっちゃいい数値が出るんだもん。
マジでドライバーは毎ショット250ヤードくらい飛んでいたし(曲がりも少ない)、アイアンだって飛距離が出たうえに、多少のミスヒットでもあまり距離が落ちなかったり。
あの測定機のおかげで、当時どれだけクラブを買っちゃったことか(笑)。
で、コースに持ち込むと「あれっ?」ってなるわけ。
あれは絶対にクラブを売るために、かなり甘めの設定にしてたんじゃないかな~。
でも、甘めの数値で気持ち良くなるのと、ガチの数値を見せられてガッカリするのだったら、甘めの数値でもいいのかな~なんて思ったり。
で現実を知らないとゴルフは上達しないし……。
甘めとガチの中間あたりで、ちょっと気分いいな~くらいがちょうどいいかもしれないっすね。