ライフスタイル
クレンショウ木村
ゴルフを上達するには、課題を見つけ、解決法を考えるというサイクルを繰り返す!
みなさんは、ゴルフを上達するうえで課題はありますでしょうか? 課題がわかっているという方は、その課題に対する答えを探していると思います。
もちろん、答えを探すのも簡単ではない場合も多いです。しかし、仕事であれば、課題を探して、その解決法を探してというPDCAサイクルを回していると思います。
ゴルフの上達も同じです。課題をあまり気にしない人も、上達するために、ぜひ課題を見つけてほしいです。
課題を見つける方法とは?
さて、課題がわからないという方もいると思います。そこで、簡単な課題の見つけ方を紹介します。それは、ラウンドした時に1番ホールから18番のホールアウトまで、すべて覚えるように努力することです。スコアカードに簡単なメモ書きをしてもいいと思います。
ちなみにプロは、コースメモにラウンドごとにメモを書いていて、練習ラウンドから最終日まで、真黒になるくらいいろいろ書いているということが多いです。毎日ラウンドするプロもこのようにメモを取ることの重要性を感じているわけですね。
それで、ティーショットで使ったクラブ、右に行ったか左に行ったか、フェアウェイかラフか、残り距離、2打目の使用クラブ、パット数など、できるだけメモを取るようにします。
時間がかかってプレーが遅くなるのも良くないので、そのホールのホールアウト後、グリーンを離れて次のティーショットを打つまでの間にさっと書くのがいいですね。
さすがにプロのようにコースのメモがあることはなかなかないと思いますので、スコアカードの空いている場所に少しでも書いていくようにしてください。
自分で記号を作ってもいいです。
僕の場合は、ティーショットのクラブでドライバー以外のクラブを選択した場合は、その数字をスコアカードのスコアの欄に書いています。
フェアウェイか右か左のラフや林の場合、フェアウェイは、スコアカードのスコアを書く欄の左上に小さな○、右に曲がれば同じ場所に→、左の場合は、←を入れています。
ガードバンカーに入って、パーセーブできたら、スコアの左下に○、パーセーブできなければ、同じ場所に×を書いています。
このようにスコアカードにいろいろ書き込むことで、ラウンド後にもう一度スコアカードを見ながら1番ホールから頭の中でラウンドを思い出します。
そうすると、どのクラブで、どのような狙いでどのようなショットを打って、どうミスしたとか、ナイスショットだったとか思い出します。そして、ミスについて、なぜ起こったのかを思い起こします。
例えば、「バンカーショットが出なかった」とあれば、打ち方もあると思いますが、バンカーからやさしく出るクラブを検討するのもありですね。
他にも、あるホールでドライバーで左にチーピンを打ったとします。その時の状況を思い出します。そのホールの状況(例えば、右にOBが迫っている)とかですね。
ここまで思い起こすことができれば、その内容が課題になります。この時の課題は、“右OBのホールでチーピンを打たない”ということです。
課題解決を探す方法とは?
今度は、この課題の答えを探しますが、これは、打ち方かもしれませんし、クラブ選択もあると思います。気持ちの持ち方もあるかもしれません。
次に練習場で、その景色を思い出して、繰り返し練習をします。
例えば、練習場の奥のネットの真ん中より柱1本右がOBラインと考えて、その時チーピンを打たない工夫ですね。
この練習をすることにより、次に同じようなシチュエーションになった時にその練習を思い出して、その対応をします。
上手くいけばいいし、上手くいかない場合、また、違う方法を試せばいいと思います。
これも繰り返し行うことが重要です。
それともう1つは、その状況を克明に記憶しておくことです。例えば、左にチーピンを打ったホールでは、ティーグラウンドの右側にティーアップしていたとか、右側の林の樹がせり出していたりとか、そういう状況も覚えておきます。
あと、コーチに習うということもありますので、その場合、「こんな状況でこういうミスショットが出ました」という風に質問すると、的確な解決法を示してくれると思います。
このように新たな課題を見つけ出し、克服する方法を考えることを繰り返し行うことで、上達していくと思います。
まとめ
課題を見つけ出すのも、ゴルフの上達の1つになります。
はじめは、自分のスイングにしても、問題点を見つけられないと思います。それが、上達するにつれて、自分のスイングの問題点がわかるようになります。
コースマネジメントも同じで、コースマネジメントの知識が増えれば、問題点が見つかります。
このように、課題を見つける力と、課題解決を見つける力、それを覚えておく引き出しの多さ……この積み重ねがゴルフの上達を促します。
よく「ゴルフに経験が必要」と言われるのは、このような経験と課題解決法がわかるようになるからですね。また、これがないと、年数がいくら経っても上達しません。
上達を目指す方は、ぜひこの考え方を知っておいて、実践してください。