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PAR RUSH 01
シングルクラスの月例と同じ条件で戦ったら!~新ラウンド日記第22回
ホームコースでのプライベートラウンドの際に、シングルクラスの月例に当たってしまいました!
ティーグラウンド、ピンポジション共に、この上級者の月例と同じ条件です。「厳しいなぁ!」と感じながらスタートすると、そこにはシングルクラスのアスリートが戦う、試練の場が待ち構えていました。
今回の新ラウンド日記は、とても普通では味わうことができない、厳しい条件の中でのコースセッティングと、それに対処する技術を考えます!
目次
通常のバックティーではなく、ほとんどフルバックに近いティーグラウンドからのゴルフとは?
コースはアップダウンもあり、ホールにより、打ち下ろしや打ち上げが繰り返されます。
通常のラウンドでも、メンバーの組合わせで回る際は、基本的にバックティーを使用して、ラウンドしています。
従って、レギュラーティーとは違う各ホールの距離差とティーグラウンドにおける景色の違い、そしてピンポイントで運ぶショットの必要性などは理解をしていました。
しかし、通常のバックティーよりも、さらに後ろのフルバックの黒ティーの側に配置されたブルーのバックティーは、これまでのラウンドでは感じたことのない景色で、そのプレッシャーは半端ではありませんでした。
特にその違いは、ミドルホール(パー4)やロングホール(パー5)ではちろんですが、ショートホール(パー3)で強く感じました。
谷越えの長いショートホールは、最も上の段のティーグラウンドで、その威圧感は想像以上でした!
ピンポジションもとても難しい位置に切られた!
このコースは、ベントと高麗の2グリーンで、そのグリーンはとても小さなグリーンになっています。また、現在使用しているベントグリーンは、小さいにもかかわらず、ホールの中には2段グリーンがあったり微妙な曲がりがあり、とても厄介なグリーンです!
さらに、今日はシングルクラスの月例ということで、各ホールで難しいピンポジションでした。
このコースのグリーンは一般的な受けの傾斜に加えて、左右の傾斜があるホールもあり、この日はピンが前後左右に極端に振られる難しいピン位置にカップが切られていました。
こうなると、それでなくても難しいパッティングが、さらにその難易度が増します! シングルクラスでも、パットに苦しむことになる状況でした。
この距離の長さと難しいピンポジションで、どのように戦うかを考える!
月例当日は、風も微風程度で絶好のコンディションでした。しかし、Aクラスのシングルプレーヤーでも、この距離とピンポジションを攻めるのは、容易なことではありません。
私の知り合いのハンディキャップ(HD7)の方も、多少のショットの不調もあったようですが、トリプルボギーも叩くなど、苦労したと語っていました。
この厳しい条件でスコアをまとめるためには、何が必要かを考えました。
改めて、この日の設定を見ておきましょう。
前半の中コースは3309ヤードで、400ヤードを超えるミドルホールが3つあり、いずれも425ヤード以上で、454ヤードとロングホールに近いホールもあります。
後半の西コースは3292ヤードで、中コースよりは少し短くなりますが、400ヤードを超えるミドルホール、平坦で561ヤードのロングホールなど、決して短いと感じるコースではありません。
また、ショートホールはすべて池越えで150ヤード以上で、184ヤードのホールもあります。
加えて、アップダウンやドッグレッグもありと、とても難しい設定となっています。
ドライバーで250ヤード以上飛ばすことができれば、攻め方のバリエーションも出てきますが、ドライバーが220ヤード程度の飛距離では、寄せワンで攻める以外パーを取れる可能性はほとんどありません。
さらに、一般的にパーが取りやすいショートホールとロングホールで、パーが取り難いということで、簡単にパーを取らせてくれません。
このようにシビアな設定に、このコースのようにアップダウンがある丘陵コースでは、ボールのライが課題となります。このライを克服することも求められます。
最も厳しい左足下がりから砲台への打ち上げや、左足上がり、前上がり、前下がりと様々です。
★ほとんどのシングルクラスの方は、飛距離も出るので長いミドルホールも、アイアンやユーティリティで狙うことができると思います。
自分の腕では、このように攻めるしかなかった……その結果は?
このコースは、ボギーで収めることができずに、簡単にダボ(ダブルボギー)が出てしまいます。
それならばと、確実にボギーを取るようにすれば、途中でパーを取ることができて、スコアをまとめることができるかというと、これがそうはいかないのです。
グリーン周りも難しく花道も狭く、さらにグリーンの傾斜と微妙な曲がりで、小さいなグリーンにもかかわらず、3パットの危険があります。
このコースでは、「攻める!」と「守る!」をしっかりと意識しないとスコアがまとまらない、というのが長年プレーしているメンバーのアドバイスでした。
この言葉は、ボギーペースで行こうとしても、ダボが出てしまい90を超えてしまいます! という暗示です。
取れるところは攻めて、しっかりとパーを狙っていく、守るところは徹底してボギーを取りにいくことが必要です!
さらに、狭くても花道があるホールは、花道狙いで無理をしないということに徹しました。乗用カートに備えられたGPS機器でピン位置は的確に把握できましたので、特に手前のピンの時には、この攻め方が有効でした。
これで、寄せワンのパーを拾いました。また、上がり2ホールはパーが取れるホールでしたので、攻めてパーオンを狙い、狙い通りに連続パーで仕上げることができました。
難しい前半のコースで46を叩き、後半はダボもあり43でしたが、この難しいセッティングで90を切れたのは、「攻める!」「守る!」を実践した結果だと思います。