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中部銀次郎さんをご存知ですか?“日本のボビー・ジョーンズ”に学ぶゴルフの神髄!(練習編)

中部銀次郎さんの練習に対する考え方をご紹介します。

無駄な練習してませんか?

どのように練習に励めば実力が付くのか!? 中部さんの“金言”から学びましょう!

前回に引き続き、中部さんの著書『わかったと思うな 中部銀次郎 ラストメッセージ』を中心に、僕なりの解釈を付けてご紹介します。

※トップ画像は同氏が監修したスパ&ゴルフリゾート久慈の公式サイトより。

自分なりに制約を取り除く方法を考えだすのが、真の練習!

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人は、精神的な制約が加わると思いきって身体を動かすことができないのです。心を平静に、穏やかに保つ術を身に付けましょう!

例えば、10球連続で同じところへ打つ練習をした場合、9球まで上手くいっても、ラスト1球になるとミスが出てしまう。

ラスト1球という心の制約が加わってしまうんですね。

これはどんな人にも加わってしまう心の制約なので、普段の練習からこれを取り除く鍛練をする練習こそが真の練習です。

中部さんは、「彼女のことを考えてみるのも、制約を取り除く術になるかもしれない」と言っていますが、何でもいいと思うんです。

僕は、好きなアーチストの曲を口ずさみます。最近は「原宿でいやほい♪」(きゃりーぱみゅぱみゅ)なんて、同伴者の迷惑にならないように鼻唄程度で歌ったりします。

制約を練習時から加えてそれを取り除く鍛練。これですね。

道具に馴染むまでには時間がかかる!

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野球界のレジェンド、イチロー選手はバットを現役中ずっと同じものを使い続けたそうです。

ある脳科学者が言ってましたが、バットの先まで自分自身の身体の一部として脳が認識しているのだそうです。

ゴルフは長さが違う13本ものクラブを使う(パターを除く)ので、クラブの先まで身体の一部とまでは言わなくても、使いこなすには多くの練習や実戦という経験と時間がかかるのだと思います。

中部さんは、「ボールが真っすぐ飛ばないのはクラブのせいなんてのは、この点について謙虚さが足りないのでは?」と苦言を呈されています。

クラブフィッターとして言わせてもらえば、一定の基準で揃えたクラブなら、長く使ってクラブの先まで神経の通った使い方ができるようになってほしいと思います!

きれいなスイングにも弱点はある!

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淀みのないきれいなスイングって憧れますよね。ところがこのきれいなスイングを修得したとしても、ミスショットは出てしまうものなんです。

ミスの確率は減るかもしれませんが、完璧じゃない。

体型や筋肉の付き方が人それぞれ違うのだから、スイングは個性があっていいのです。

クラブフィッターの立場から言わせてもらえば、ボールをクラブヘッドがどのようにとらえようとしているかを見ます。

変則的なスイングだろうと、きれいなスイングだろうと、どのようにボールをとらえているか? をです。

この両者、シングル以上のプレーヤーになると不思議なことに、どちらも同じようにボールをとらえています。

クラブヘッドのキズを見ると、同じキズがついている。

ドロー、フェードの違いでキズの方向が少し違いますが、極めて芯に近いところで真っすぐボールをとらえている。

シングルなのに変則的なスイングのプレーヤーは、弱点は多いが、その弱点によるミスを防ぐ術を持っているということなのでしょう。

逆にきれいなスイングを目指すプレーヤーには、この弱点を知らないプレーヤーが多い。

練習場シングル(練習場ではいい球を打つ人を揶揄した表現)がコースで弱点を補正することができないのは、ここに盲点があるのではないでしょうか?

きれいなスイングや、最新理論に基づいたスイングを修得することは大変いいことです。それだけでミスの確率が減るのですから。

しかし、同時に弱点を知りミスを防ぐ術をも修得せねばなりません。

自分のスイングがどのようものかを知っておく必要がある!

中部さんは、8ミリフィルムで自分のスイングを録画したそうです。

だいぶ昔ですから、ビデオでもない。映画フィルムみたいなカラカラ回す映写機のタイプです。

あの時代にこれをした人は少ないかと思いますが、自分の感性と実際を比較しながら練習できたことが大変良かったと言っています。

ナイスショットもミスショットも録画して、どのような球筋だったかを記録しておけば、弱点を見つけるヒントになったり、何より上達の糸口になるのでは? ということです。

今は、スマホがあるから簡単ですね。その場でチェックできるし、いつでも見直しができる。

スマホが救世主になってくれるのです。今、これを読んでくださっているそのスマホが、です。

中部銀次郎さんの“金言”練習編を胸に、練習に励んでくださいね。

元クラブフィッターのzoroでした。