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Gridge編集部

わたしのゴルフ履歴書〜Vol.15〜株式会社リバティープロ福森眞二社長

ゴルフ好きな経営者のゴルフライフを覗く企画「わたしのゴルフ履歴書」第15弾。

今回は、株式会社にっぱんの近藤洋一社長(Vol.12)からご紹介いただいた、株式会社リバティープロの福森眞二社長です!

株式会社リバティープロは、「リバティープロと関わるすべての人々と幸福感を共有すること」を会社のビジョンとして掲げ、コスメのカウンター什器やフロア什器を中心としたセールスプロモーション(SP)ツールの企画・制作・デザインから、店舗への発送まで、ワンストップで手掛けています。

同社では主に化粧品関連のSPツールを扱うことが多く、特にバラエティショップなどで展開されていることが多いので、もしかしたら知らない間に皆さんも目にしているかもしれません。

最近は、環境に配慮したSDGsやエシカル(※)な活動にも注力していて、「バナナペーパー」や「ストーンシート」など、環境負荷の低い製品の開発にも積極的に取り組んでいます。

※SDGsやエシカル……SDGs:Sustainable Development Goalsの略。持続可能な開発目標 エシカル:もともとは「倫理的」「道徳上」という意味で、近年はそこから転じて環境保全や社会貢献を意味する

福森眞二(フクモリシンジ)さんとはこんな人

1973年に宮崎で生まれた福森社長。ご紹介いただいたにっぱんの近藤社長とは、同郷の好(よしみ)で仲良くなったとのこと。

地元の化粧品メーカーに就職したところ、15人ほどの会社が2、3年で150人くらいにまで急成長したそう。

そこで営業部長として働いていたが、「会社が大きくなるとチャレンジしなくなっちゃう」ということに危機感を覚え、安定した生活と収入を捨て、東京に出てくる決意をします。

そして36歳のときにお嫁さんと当時3歳の子供をつれて上京、東京の神楽坂にある印刷会社にアルバイトとして入社します。

さらに、アルバイトの身ながら数ヶ月で3億円以上の売り上げを叩き出し、その勢いで、独立・起業を決意したそう。

そこからは紆余曲折ありながらも順調に会社は成長。そんな中、3年前に都内某所の法人会に参加するとそこでゴルフコンペがあり、周りから強く勧められたことで仕方なくゴルフを始めたのが、ゴルフを始めたきっかけだったそうです。

練習しても思い通りにならないところが面白い

――半ば強制的に始めさせられたようなゴルフですが、どの辺からゴルフにハマっていったのでしょうか?

もともとバレーボール部だったんですけど、だいたいのスポーツって練習を重ねていけば上手くなっていくじゃないですか。

ゴルフももちろんそうなんですけど、ゴルフの場合は、元への戻り方がすごい(笑)。

昨日は打ちっ放しでちゃんと打てていたのに、今日のこの“へなちょこ”な弾道はなんだ、みたいな。

しかも、その上達してまた下手になることの原因が毎回違っていたりして、そこを探求したくなるんですよね。

体の動かし方とか仕組みってロジカルじゃないですか。それがなかなか上手くできないところ、難し過ぎるところが楽しいっていう感じですね。

野球とかバレーボールでは、一度上達したら下手になるってあまりなかったのですが、ゴルフは、止まっている球を打つのに、打つ前にアレコレ考えるとまた全然違う球筋になるとか、訳がわからなくなっちゃうんですよね。

その理由って、メンタルの影響が8割、9割くらいあるように感じます。

メンタルがミリ単位の動きに作用しちゃうっていうのが、楽しいんですよね。つらいですけど(笑)。

ベストスコアは92なんですけど、最近3回連続で111を叩いたんですよ。あの92はなんだったんだと。

――そういうときは、新しいクラブを買うことですよ。

(インタビューに同席していた隣にいる副社長の奥さんを見ながら)いやー、こわいこわいこわい(笑)。

今年の初めに、知り合いの社長に「スコアは金で買うんだよ」と言われました(笑)。それで、フルセットを買ったんです。

片っ端から試打して良かったのが、ピンのクラブでした。

ところが最近111を叩いちゃって。ドライバーがスライスしていたんですよ。そうしたらまたその知り合いの社長が「貸してみろ」って言って、ドライバーのフェースをカチャカチャしたんですね。そんなことができるのかと!

――調整機能を知らなかったんですね。

持ち主なのに(笑)。すると昨日はもう真っすぐにしか飛ばなくて、また楽しくなってきちゃいました(笑)。

――始めて2、3年目ということで、いまが一番楽しい時期だと思うのですが、いまどのくらいの頻度でラウンドしているんですか。

昨日(※インタビューは7月22日)までで、25ラウンド目でした。年間にしたら40~50ラウンド、週一行けたらという感じですね。

ゴルフをすると関係ないところにも人脈が広がっていく

(写真は、ダフったショックで倒れこんでいるところ)

――ゴルフと仕事の共通点とか、ゴルフが仕事に役立った場面などはありますか?

一緒にゴルフをすると、“人となり”がわかりますよね。そこで、この人と一緒に仕事をしたいな、というものが見えてきます。

名刺交換をして、ビジネスの話をしただけではわからない部分まで、ゴルフをすればかなりわかります。

かっこいいと思う人は、スコアをまとめながらも、私のなくなりそうなボールを山の中に入ってガンガン探してくれたり……そういった気遣いができる人はやはり仕事もできるので、そういう人とつながって仕事をしています。

私、よく“奇跡の出会い”っていうのがあるんですけど。たとえば、新幹線で隣になった人とめっちゃ仲良くなって、その人は岡山の人だったんですけど、先日岡山に行ってその人のゴルフコンペに参加させてもらったりだとか。

それも、何回かお会いしてみると「この人の周りの人たちもいい人が集まっているな」とか、わかってくるんですよ。

また、沖縄から東京に帰ってくる飛行機の中でたまたま隣になった、自分の親くらいの年齢(?!)の方が、「年間100ラウンド回ってます」というくらいのゴルフ好きの方で、「じゃあ行きますか」みたいなノリでゴルフに行くことになって……。

実はその人が、某協会の会長さんでして、いまとてもかわいがってもらっています。

……という感じで、全然関係ないところでも簡単に人脈が広がっていくんですよね、ゴルフって。

――それは、社長のナンパ(?)スキルが高すぎるからですよ!(笑)あとほかにゴルフと仕事の共通点は何か感じますか?

準備の大切さですね。ゴルフでは、1時間半前にコースに着いて、ドライビングレンジに行ったりとか、ゆっくり準備ができたときはまあまあいいスコアで回れるのに、スタート直前にコースに到着して、そのままバタバタとラウンドすると、たいていボロボロになります。

(同席していた奥さん)仕事でも、朝6時くらいに出社して、電話のならない時間にメールや事務の処理を済ませておいて、みんなが出社してきたときには完全に体が空いていて、話を聞くことができるようにしているので、たぶんゴルフも同じようにしないと上手くできないんだと思います(笑)。

――ほかに何か気づいたことってありますか。

最近わかったのですが、バリバリに上手な人と回るよりも、飛距離はなくても80台前半でまとめてくるような70~80代の高齢の方々と回ったほうが、私の場合波長が合うみたいです。ベストスコアを出したときもそうでした。

――たしかに、私の周りでもそうなんですが、100以上叩くような人は、だいたいアプローチやパターが苦手なんですよね。そういう人が、飛ばないけど小技が得意な人とラウンドしたときとか、その次のラウンドでいいスコアを出すことがとても多いです。

そういうレジェンドの方々は、プレーの時間も早くて一緒にラウンドしていて気持ちがいいですね。

5Gによる通信量の増加でゴルフの面白さが広がる

getty

――道具に対するこだわりは何かありますか?

それが、私も100を切りたいがために道具を全部一新しましたが、先ほども少し話した通り、実はあまりこだわりがなくて……。もちろん、いろいろと試打したりしたうえで決めたのですが。

男の子って、クルマとかもそうですが、ギアにこだわりグセがあるじゃないですか。そういうのが本当に薄くて……。ゴルフでも「このシャフトは○グラムだから」とか。そういう人と話をするときの、“空相槌”がつらいですね(笑)。

――いまゴルフ業界の苦境が伝えられていますが、どうしたらゴルフ業界が活性化すると思いますか?

やっぱりIoTですね。どういうIoTなのかよくわかりませんけど(笑)。5Gが普及したら、今よりももっと多い情報量が行き来するようになります。

それが、世界中の人たちとゴルフの面白さを共有できるような仕組みができるといいですよね。

「今日はカリフォルニアの誰々さんと回ろう」とかね。今はまだ具体的にどうって上手く言えないのですが、情報の通信量が莫大に増えることで、そういった面白さを共有する仕組み、ゴルフでつながる面白さみたいなものが特にデジタルネイティブの若い人たちには必要になってくると思います。

取材後記

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とにかく人当たりが良く、いわゆる“人たらし”的な印象だった福森社長。新幹線や飛行機で隣になった人と仲良くなってゴルフに行くという話は衝撃でした。

そんな、誰に対しても壁を作らない人だからこそ、ほぼ丸腰で上京してアルバイトからやり直して、起業して会社を大きくすることができたのでしょうね。

また、ゴルフのIoT活用は、意外とまだ言われていないような気がするので、もしかしたらできることはいろいろあるのかもしれません。

よし、今から何か考えて、一山当てよう!

プロフィール

【ゴルフ歴】3年
【ベストスコア】92
【クラブセッティング】(2019年7月時点)
1W:ピン G400
3W:ピン G400
UT:ピン G400
アイアン(5~PW): ピン G400
ウェッジ: タイトリスト ボーケイ ウェッジ(50度、56度)
パター:テーラーメイド スパイダー
ボール:タイトリスト プロV1、飛衛門
【愛用ブランド】ニューバランス


福森眞二(ふくもり・しんじ)
1973年生まれ、宮崎県出身。趣味はゴルフ以外にも、登山 (日本百名山挑戦中)、キャンプ(年間40泊のシーズンあり)、スキー、ジョギング、FC(フィールサイクル)、読書(山と食欲と私、キングダム、宇宙兄弟、含む)、西荻グルメパトロール、サーフィンと、体を動かすものを中心に多くをたしなむ。