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<ゴルフ英語-その1->なぜ「旗竿」を「ピン」と呼ぶの?

野球でも『ゲッツー』とか、和製英語ってスポーツの世界でもけっこうあります。

ゴルフにも和製英語がありますが、「ピン」もそうなのでしょうか?

たまには身近なお話で少しリラックスしてください。

ルール改訂

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2019年のルール改訂で、グリーン上からでも旗竿を挿したままパットすることが認められるようになりました。

厳密に言うと、JGAのゴルフ規則主要変更点の解説では、規則13.2b(2)『パッティンググリーンからプレーした球がホールの中の付き添われていない旗竿に当たってももはや罰はありません。』と記載されています。

これまでは、パッティンググリーンでストロークを行った時に球がホールの中に残された旗竿に当たった場合、そのプレーヤーは罰打を受ける、とあったのです。

原文では

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USGAのホームページを調べてみると、原文では下記のように記載されています。

No Penalty If Ball Hits Flagstick Left in Hole.

これを訳したものが前段のJGAのものになります。

過去に罰があり改訂で罰なしとなったので、JGAは『もはや』と付け加えたのですが、何か意図はあるのでしょうか?(笑)

ふつうにピンって言ってるけど……

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このUSGAルールで出てくる『Flagstick』ですが、JGAでは、『旗竿』と訳しています。

まあ、その通りに訳していますね。

でも日本では、私たちやプロゴルファー、そしてテレビ解説者もみんな『ピン』って言っていますよね。

確かに『旗竿』や『フラッグスティック』というよりは、『ピン』のほうが言葉が短くて言いやすいと思います。

これって和製英語なんでしょうか? また、この「ピン」というのはどこから来ているのでしょうか?

ということで、少し調べてみました。

過去を紐解いてみると

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元々は、スコットランドの漁師がロブスターを捕った仕掛け用の竹かごと竹竿をホールに刺したのが由来とのこと(田代靖尚著『知的シングルになるためのゴルフ語源辞典』より)。

これが遠くから見ると、留め針(ピン)に似ていることから、ピンと呼ばれるようになったとのことです。

アメリカでも、伝統を重んじるフィラデルフィアのメリオンゴルフクラブでは、柳で編んだ壺状のかごを使用しているとのことです(写真)。

おまけ

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余談ですが、セントアンドリュースのオールドコースの旗竿の旗の色は、前半が白、後半が赤と決まっているようです。

というわけで、ピンは和製英語ではありませんので、大手を振って使いまくりましょう!

旗竿一本のことでも、ゴルフって歴史を感じさせますよね。

また、ピン! ときたことがあったら調べてみます(笑)。