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約7分の1!?雨傘と日傘でこんなに違う日除け効果!
雨傘と日傘の日除け効果を比べた場合、雨傘でも結構な日除けになりますが、日傘の構造には日除けのための工夫がされています。
日傘と雨傘の構造上の違いや、日除け効果の違いについてお話します。
日傘の表面は全反射、裏側は全吸収タイプが良い
日傘と雨傘にはいろいろな種類がありますが、写真のような日傘と雨傘を例にして、太陽光の経路を模式的に比較してみました。
日傘の表面は反射率が高く、UV(紫外線)カット処理もされていて、銀色っぽく見えます。
そのため、日傘の傘表面に降り注ぐ太陽光は傘下には届きませんが、雨傘では一部透過して傘下にまで届きます。
日傘の裏側は、地面などから反射してきた光が傘裏面で反射しないよう黒くなっていますが、雨傘ではそのような考慮はされておらず、一部は反射します。
そこで、両者の日除け効果にどの程度の違いがあるのか、照度計を使って調べてみました。
日傘の下は、雨傘に比べて照度が約7分の1に減少する
スマホにインストールした照度計を使います。
スマホ内臓CCDカメラが照度センサーになっています。
計測ソフトは無料でダウンロードできます。
この照度計は最大3万ルクスまで測れます。
太陽の直接光は3万ルクス以上あるので、太陽光を直接測ることはできませんが、傘下や家・事務所・店舗など3万ルクス以下の場所であれば、この照度計で簡単に測ることができます。
以下は、晴天の日の正午頃、この照度計を使って測定した結果です。
・雨傘の傘下(傘を差した状態で、顔の位置あたりの水平面照度)
→1万1836ルクス
・日傘の傘下(同条件)
→1649ルクス
日傘の下では、雨傘に比べて、照度は約7分の1に減少しています。
ちなみに、1649ルクスという照度は明るい店舗ぐらいの照度、1万1836ルクスは晴天の日の窓際、もしくは曇りの日の屋外の照度に相当します。
晴天の日の窓際や、曇りの日なら少し日焼けするかもしれませんが、店舗内の照明程度では日焼けはしないでしょうし、照明を受けて暑いとも感じませんよね。
その意味で、日傘は雨傘と比べてかなりの日除け効果があると言えるでしょう。
日傘とサングラスと日焼け止めクリームの併用が良い
次に、偏光レンズ(UVカット)のサングラスのあるなしで、照度比較してみました。
スマホのセンサー部にサングラスをかぶせて測ります。
傘や帽子は使用せず、顔辺りの位置にスマホを地面に対して垂直に立てて計測しました。
晴天の日の正午頃に測定した結果です。
・サングラスなし
→1万2910ルクス
・サングラスあり
→4627ルクス
このサングラスの光透過率は、35%程度とみられます。
サングラスはUVカット処理が施されているので、主に短波長側の光がカットされていると考えられます。
目に紫外線が入るだけでメラニン色素が血液中に増えるということがあるようですので、サングラスを使って目を保護、日傘で熱中症予防、日焼け止めクリーム、これらの3点セットで、これからの熱い夏ラウンドを乗り切りましょう。