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ゴルフスイング

PAR RUSH 01

上達シリーズ!その10「夏ラフの攻略法!」

この時期、夏のゴルフ場のラウンドで注意しなければならないことは、ラフです。

夏場は芝の伸びが速く、コースのメンテナス担当者が間に合わないくらい伸びますので、プレーヤーはラフの見極めが極めて大事です。

特に芝刈り機で短めにきれいに刈り込んでいるラフは注意が必要です!

ラフの対応は夏場と冬場ではまた違ってきますので、今回は夏の対策です。

この時期、ラフに入ったらライの状態を確認しましょう!

今年(2017年)の夏は、特に東日本では毎日雨が降る夏らしくない天気が続いていました!

コースメンテナンス担当者は相当苦労しているでしょうね。

グリーンのコンディション維持はもちろんですが、雨が降り続くと芝刈りが思うようにできないからです。

夏場のラフは伸びが早く、雨で芝刈りが思うようにできない時には、ラフは相当に厳しい状態になります。

すでに、皆さんも今年の夏場のラフを体験していると思いますが、ボールがラフに入ったらどのくらいの長さのラフなのか? 密集度合はどうなのか? を確認する必要があります。

この状態で長いウッド系のクラブを持つのは無謀です!

例えば、ドライバーのティーショットがラフに入ったとしたら、フェアウェイに飛んだ場合と比べたらランが出ないため、飛距離は出ていないでしょう。

当然、セカンド(2打目)はグリーンまでの残り距離だけを考えたら長いクラブを持つことになると思います。

しかし、夏場のラフは伸びていることはもちろんですが、ラフの高麗芝の茎が非常に強く元気なので、思っている以上に芝の抵抗が強くなります!

そのような時に、ウッド系のクラブ(フェアウェイウッド、ウッド型ユーティリティ)などを使うと、芝の抵抗でクラブヘッドが絡みボールは思いもよらない方向に飛んで行くので注意が必要です!

この場合に最悪のケースは、チョロになってラフを脱出できずに、ラフを渡り歩くことです。

夏のラフはライの状態で、まずフェアウェイに戻す勇気が必要です!

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そのようなことにならないためには、まずフェアウェイに戻すことを最優先にしましょう。

ゴルフは、フェアウェイをキープしながらプレーをするのが本来の姿です!

ラフはゴルフ場により、季節やその時の状態によって長い場合や短い場合など状況は違いますが、いずれにしてもラフは“1打罰”なのだと考えるべきだし、ハザードだと思っても良いかもしれません。

冬場などは別ですが、夏場のラフは1打払って距離を欲張らずに短いアイアンなどでフェアウェイに戻して次のショットにかけるというのが賢明な選択です。

ロングホール(パー5)などで、残りが300ヤードも残っていたら、フェアウェイウッドを持ちたくなるでしょうが、グッと我慢して、7番アイアンなどでフェアウェイへ戻していきましょう。

フライヤーになって以外と距離が出るかもしれません。

こんな感じに短く刈り込んだラフの状態を皆さんはどのように判断しますか?

ラフの状態を確認して、ボールが完全に沈んでいるような状態なら、フェアウェイへ脱出することを考えるべきですが、この写真のようにラフがきれいに刈り込んであることがあります。

これは、一見すると簡単に脱出できそうで長いクラブを持ちたいところですが、これが曲者です!

ボールは見えていますが、この状態は危険です。

ボールは密集した芝の中にスッポリと埋まっており、相当鋭角にヘッドを入れるか、ボールの手前の芝を切り裂く力がないとチョロになってしまう可能性があります。

きれいに刈り込んであるラフに入ったら、決して甘く考えずに短いクラブでフェアウェイへの脱出を考えましょう!

ゴルフは、状況判断が大切です。

急がば回れという気持ちで、1打を払ってもまだパーのチャンスは残っているのですから、素直に罰を受けましょう!

その気持ちに対して、必ずゴルフの神様がご褒美をくれると思います。