ライフスタイル
るん
ゴルフライフをもっとエキサイティングに〜トーナメント観戦に出掛けよう!
2015年マスターズに魅せられゴルフをはじめてからというもの、USPGAツアーを中心にテレビ越しにゴルフ観戦を満喫してきた私。
毎週金曜日から週明け月曜日までは決まって睡眠不足。好きな選手はリッキー・ファウラー、ザンダー・ショフレ、ジョーダン・スピース……アメリカの人気選手ばかり。
そんな私に新たなる出会いが訪れたのが一か月ほど前のこと。
改めて、きっかけってすごいなぁと思う。一つの小さなきっかけが、その後のライフスタイルを大きく変えてしまうのだから。
ゴルフFANプロジェクト
2019年JGTO主催によるゴルフファンプロジェクトが発足。プロとの交流会や観戦ツアーなど、とても魅力的な試みだなぁと思って見ていたところ、その中の一つの企画に目を止める。
「プロアマ女子会」
プロアマ戦というと、トーナメント開催にあたりスポンサー様など偉い方が参加するものというイメージ。
プロとラウンドはしてみたいけど、自分には到底縁がない話だなぁと思っていた私にとってはまさに魅力的な企画。
すぐに友達に声をかけて、募集開始と同時に応募。きっとすごい倍率だろうなと、発表まで“当たりますように”と願う日々。
そんな中、当選連絡がきたときのあの喜びといったらもう計り知れない。
ケガというハードル
プロゴルファーと一緒にラウンドすることは、私にとってはまさに夢のような話。
いつかそんな機会が訪れたらいいなぁと思っていたら、まさかゴルフ歴4年という早さで実現することになるとはまさに驚き。
気持ちはもうプロアマ女子会に向かって一直線。
ただ、私には目の前に大きく立ちはだかるハードルがあった……。
それは、昨年末からずっと抱えてきたケガの問題。腰痛からはじまり、左ひじ、左手首、ばね指と、どんどん派生していく痛み。ここ半年くらいは練習がしたくても思うようにできない日々。
ゴルフが好き! ゴルフがしたい! という思いが優先するあまり、完治を待てずにちょっと痛みが引いてくるとは練習を再開し、より悪化させてしまう。
悪循環とわかっていながら休めなかった自分の意志の弱さをここにきて反省。
でも私には時間がない。プロアマは絶対出たい! 練習は右手打ちのみ、日常生活でも極力左手は使わない、毎日整骨院通い。
最後は痛み止めの薬を飲んでなんとか無謀にも出場!
プロアマ女子会
遠足前の子供のように興奮して一睡もできないまま、プロアマ女子会当日を迎える。
プロ10名と抽選で選ばれたアマチュアゴルフ女子30名が、会場となるセゴビアゴルフクラブ イン チヨダに集結。
みんなゴルフ場に到着するやいなや練習に向かう中、なるべく打数を減らしてダメージを減らしたい、そんな安易なマネジメントによりのんきに朝食を摂りにレストランへ。
そこにはなんと同じように朝食を摂るプロたち。もうその段階からテンションは最高潮。夢の時間のスタート。
プロ1名アマチュアゴルファー3名のベストボールによるチーム戦。とにかく迷惑をかけないように、一打でもチームに貢献できるように、そんな一心であとはもう無我夢中。
目の前で見るプロのショットに興奮するばかり。
プロがイーグルを取ってくれたり、チームのプレーもかみ合い、前半終了時点でなんと1位に。優勝に向かって気持ちが高まるチームのメンバーたち。
後半、そんなプレッシャーからかチーム全体にも緊張感が走り、手は震えるし、ティーグラウンドでグローブをはめ忘れるし、もうてんてこ舞い。
最終ホールを無事バーディーで締めくくり、緊張感から一気に開放されたあの瞬間の安堵感は今でも忘れられない。
日々の生活ではなかなか味わえない、こんな達成感と満足感に浸れたのはいつぶりだろう。
今の自分の持つ力はすべて出し切れた。そして結果も15アンダーでのまさかの優勝。
私たちアマチュアにとっては今回のラウンドはビックイベント。
しかし、プロにとっては試合前の大切な練習日。本当は試合に向けて調整したいはず。そんな中で、真剣にプレーしてくれたプロ。
最後までファンサービスに努めるプロの姿を目の前で目撃した私の心に、心から選手を応援したい、少しでも力になりたいという思いが芽生える。
日本ゴルフツアー選手権森ビルカップ
プロアマ女子会をきっかけに、プロジェクトメンバーの応援にと、初めてのトーナメント観戦へ出かける。
会場に行ってまず衝撃を受けたこと。それは、ギャラリーの女性の比率の低さ。
女性グループはほとんど見当たらない。男子ツアーなのに……。若手の男子プロがいっぱい活躍してるのに……。
力強いティーショット、厳しいラフからの繊細なアプローチショット、いわゆる魅せるプレー。
こんなに間近でプロのプレーが観られるスポーツってそんなにないように思う。
最高のパフォーマンスで観る人を楽しませつつ、ギャラリーの声援に終始笑顔で応える。
ファンサービスに対する選手一人ひとりの意識の高さ。そんなところにもプロ意識を感じ、感動と興奮で胸いっぱいの一日を過ごす。
私の新たなゴルフライフ
男子ツアーは女子に比べて観客数が少ないこと、ツアー試合数が減っていることは周知の事実。
でもその現実を真摯に受け止め、ツアーを盛り上げようと熱い思いを持つたくさんの選手がいる。
ツアーは選手とギャラリーが一体となって作り上げていくもの。
ゴルフを知らないときから、マスターズの独特の雰囲気からそんな不思議なパワーを感じ取っていた私。
自分一人の力ではどうすることもできない。でも自分がトーナメントで味わった感動と興奮を、同じようにゴルフを楽しむ仲間に伝えたい、少しでもゴルフに興味を持つ一人でも多くの方に男子ツアーにも興味を持ってもらい、懸命にツアーを盛り上げようとする選手の思いに少しでも応えていきたい。
私のゴルフライフにまた一つ、トーナメント観戦が加わった。寝ても覚めてもゴルフ漬けの毎日がより一層忙しくなりそうな予感。
物は試し。実際に行ってみると今までとは違う何かに出会えるかも。少しでも興味を持っていただいた方とトーナメント会場でお会いできることを楽しみに、新たに始まったゴルフライフを満喫していきたいと思う。