ライフスタイル
おっ3
ソフトボール、テニス、野球……ゴルフ以外のスポーツ経験はゴルフに役立つの?
アメリカ人以外では初のUSLPGAツアーで賞金女王に輝いた岡本綾子プロ!
『世界のアヤコ』とも称された岡本プロは、ソフトボールではサウスポーのエース、打っては4番バッターとして国体優勝を果たしたアスリートでした。
世界では、南アフリカのアーニー・エルスは、ジュニアの頃にテニスやラグビーでも才能を発揮していたそうです。
最近の若手プロゴルファーは幼い頃からゴルフ一筋のケースが多いようですが、岡本プロやエルスのようなゴルフ以外のスポーツの経験は役立つのでしょうか?
ソフトボールで身につけたヘッドが走る感覚!
パーシモンのドライバーに糸巻きボールでも軽く250ヤードを超えていたという岡本プロの飛距離。
スムーズで美しいスイングは、運動神経の賜物でしょうか。
また、元々がサウスポーということで、『左手のリード』は自然にできたのだと思います。
クラブのコントロールは左主導であったと推察される要因の一つは、タイトルの写真の左手首の角度です。
少しだけ手のひら側に折れて、クラブのフェースをシャットにしています。
これは、世界ランク1位のダスティン・ジョンソンと同じ動きです。
右手の意識が強い場合は、左手首は逆に甲側に折れてしまいます。それでは、タメは早く解けてしまい強いボールは打てません。
ソフトボールは、ピッチャーが投げたボールに反応して打ちます。そのため力みは厳禁です。
また、インパクトの後はヘッドを加速させる動き、所謂(いわゆる)『ヘッドが走る』状況が理想です。
この感覚はすでに身についていたものと思います。
ゆったりとした動きの中でも、大きな飛距離を出せたのは、左サイド主導で力むことなくヘッドが走る感覚を持ち合わせていたからなのだと思います。
テニスで身につけた『面』をコントロールする感覚
かつての“ビッグ4”、アーニー・エルスは、テニスやラグビーでも国を代表するレベルの選手だったそうです。
大きくて強い身体は、恐らくそうしたスポーツ歴によって作り上げられたものでしょう。
『おっ3』が注目するのは、テニスの経験です。
フォアハンドのトップスピンの際の右手の使い方は、ほぼゴルフと同じと思います。
体側に沿って肘から振り出されて、ラケット面は高い位置にあります。そして、『面』はボールを包むように動きます。
特にアイアンの場合は、この動きが大切と思います。『面』をコントロールする感覚は繊細なことが伺えます。
大きな身体を生かして、ゆったりとしたスイングテンポで『面』のコントロールに優れていたのは、テニスの経験が上手く作用したのかもしれません。
プロとアマの違い!
プロ野球の原監督は、名門戸塚CCのクラブチャンピオンの実績を持つ押しも押されぬトップアマです。
甥にあたるエース菅野投手も、ベストスコア69とこれまた『スゴ腕』です。
飛距離とショットは、プロゴルファーと大きな差はないかもしれません。
では、お二人のゴルフの土台は何でしょうか? それは、鍛え上げられた体力と運動神経だと思います。
では、プロゴルファーとの差は何なのでしょうか? それは小技のレパートリーではないでしょうか?
最近の若いプロゴルファーは、ゴルフデビューが早く、しかも『ゴルフ一筋』のプロが多いようです。
そのため、若いうちに老獪(ろうかい)な技を身につけてしまうのでしょう。
しかし、それはプロの世界の話……。
我々アマチュアは、様々なスポーツで身体を鍛え、感覚を磨くことでゴルフの力も向上するように思います。
アマチュアの場合は、様々なスポーツの経験が役に立つと『おっ3』は信じています。