ライフスタイル
しだしんご
こんな練習やってない?!あまり効果のないラウンド前の練習法はコレ!
こんにちは♪
みなさんは、ラウンド前に練習してますか?
私のホームコースでは、早朝のクラブハウスのオープンと同時にゴルフ場にやってきて、スタート時刻までみっちり練習する熱心なゴルファーの方々が多く、練習場は早朝から大盛況です。
やっぱりラウンド前には練習して体をほぐしておいたほうがいいですよね!
しかし、熱心に練習するのは非常にいいことなのですが、やり方によってはあまり効果がないものがあり、思いのほか多くの人がそういう練習をしてしまっているんです!
あなたに思い当たるものはありませんか?
何個もボールを取り出して同じ距離をパッティング
スコアメイクにパッティングは最重要。
ラウンド前にはパター練習場に直行し、その日のグリーンのスピードを把握して距離感をつかむことが大切です。
そのため、ラウンド前にパター練習をするとしないのとでは、スコアに雲泥の差が出ることでしょう。
パター練習場では、どういう練習をしていますか?
練習グリーンを見渡すと、多くの人がボールをポケットから何個も取り出して、同じ場所からカップを狙う練習をやっています。
この練習は一見すると距離感をつかむ上で有効な方法に見えるのですが、「ラウンド前」という条件のもとではあまり効果がありません。
なぜなら本番のラウンドでは「やり直しがきかないから」です。
例えばボールを3個取り出して、3個とも同じ10メートル先のカップを狙った場合に、1個目のボールが2メートルショートしたとします。
すると2個目のボールを打つ時には、本来であれば「10メートルを打つ」という思考を持つべきところを、「1個目よりも強く」という、やり直しのきかない本番のラウンドではありえない思考でボールを打つことになります。
当然、その次に打つ3個目はピッタリ寄るでしょう。当たり前のことです。
これで「今日の距離感はバッチリ」と思って、いざ本番を迎えても、距離感は合わないでしょう。運よく練習グリーンとまったく同じ距離や傾斜にボールがあれば別ですが。
「ラウンド前」という本番を控えた状況下では、やはり本番を想定した練習をするべきです。
例えばボール1個だけで、様々な距離やラインを打つなどして、常に本番に近い状況を作り出すべきです。
そして、どこから打っても1メートル以内に寄るようになれば、その日の距離感をつかんだことになります。
こういう練習を積んで、あとは1メートル以内のショートパットを確実に沈める練習をすることで、本番で3パットや4パットを叩くことはほぼなくなるでしょう。
ずっと同じ場所からアプローチ練習
これも先ほどのパッティングと同じです。本番ではOBなどの打ち直し以外、同じ場所からボールを打つことは二度とありません。
普段の練習では、10ヤード、20ヤード、30ヤード・・・と距離別のアプローチ練習は必要です。
まずはこの距離の基準がなければ、スコアメイクにならないからです。
だからといって、ラウンド前の練習として、フェアウェイのようなフラットで打ちやすいライを選び、そこから何球もアプローチを打つことに、果たして効果があるでしょうか。
先ほどのパッティングの項目でも書かせていただいたとおり、ラウンド前には本番に近い状況を作り出すことがスコアメイクの上で大切です。
例えばフェアウェイの花道からの20ヤードと、逆目のラフからの20ヤードで同じ打ち方が通用するでしょうか?
同じ20ヤードでも、ピンがグリーンの奥と手前とで、同じクラブが使えるでしょうか?
本番のラウンドでは、残念ながら普段の練習で培ってきた10ヤードや20ヤードの振り幅が通用しないことが多々あります。
この距離感は、まったく傾斜のない、ボールも浮いている「最高のライ」からのものだからです。
それよりも本番に必要な能力は「現場対応力」です。
「いつもの20ヤードならこの振り幅だけど、左足上がりでロフトが寝て飛ばないから30ヤードの振り幅で打とう」とか、「このライからはサンドウェッジではチャックリするミスの確率が高いから、8番アイアンでとりあえずグリーンに乗せて2パットで上がろう」という、一打ごとにコロコロと変化する状況に自分の技量を照らし合わせ、最適なクラブや方法を選択するのが「現場対応力」です。
そして、この能力は残念ながら経験の積み重ねでしか身に付きません(左足下がりならこう打つとか、ある程度の「状況別マニュアル」はありますが、それでもライやピン位置、グリーンの傾斜などにより打ち方やクラブは変化しますので、やはり経験が必要です)。
そのため、パッティングと同じく、一球ごとに打つ場所を変え、クラブ選択や打ち方を自分なりに考えて打つこと。
こうした積み重ねが、本当の意味でラウンドに役立つ練習方法なのです。
アプローチ練習場が併設されているゴルフ場があまり多くはないという現状はありますが、もしあれば、それを大いに活用することでスコアに大きな変化が出てきます。
ナイスショットが打てるまで何カゴもボールを打つ
ラウンド前にパッティングやアプローチは練習しなくても、とりあえずボールに当たるか不安だから練習打席(打ちっ放し)に行ってアイアンやドライバーを打つという人も多いのではないでしょうか?
パッティングやアプローチよりも打席練習を優先させるというのは考えものですが、時間の制約上仕方がないこともあるでしょう。
ではこのラウンド前の打席練習の目的は一体何でしょう?
それは、ラウンド前に体をほぐして、1番ホールから体がスムーズに動くようにするため。ケガの予防の意味もあります。そしてもうひとつ、その日の自分の持ち球を確認することです。
普段の練習場に行っても、「今日はボールがつかまらないな」という日があるでしょう。
当然ラウンド前にもそういうことが起こります。ラウンド前にスライスばかりだと、不安になりますか?
しかし、ここでやってはいけないのが、スライスばかり出るからと、満足のいくストレートボールやドローボールになるまで躍起になって打つこと。
普段の練習でも、何球打ってもスライスが治らずに四苦八苦するなんていう経験は、皆さんお持ちでしょう。それくらい「逆球に修正する」のは大変なんです。
果たしてラウンド前の限られた時間に、スライスを完璧なドローボールに100パーセント修正することなんて可能でしょうか? 恐らく答えは「ノー」です。
たまたまドローボールが打てることもあるでしょう。しかしこのラウンド直前の修正行為は、いわば本番で「ドローを打ちたいけど失敗すればスライスが出る」という、どっちにでも曲がる確率を高めているだけの行為なんです。
だったら、ほぼ100パーセントスライスしか打てないほうが、スコア的にまとまると思いませんか?
このように、打席練習では絶対にスイング修正をしないことです。
それよりも、その日の体の動きのクセを受け入れて、力を抜いてスムーズに振り抜くことだけを考えるのが吉です。
普段の練習でも「本番を想定した練習」を!
普段何気なくやっている行動は、場所が変わってもクセのように繰り返されます。打ちっ放し練習場でフルショットの練習しかやったことのない人は、ゴルフ場に来ても同じ練習をするでしょう。
スコアアップを目指すのであれば、ゴルフ場に来たときに「本番を想定した練習」をするのはもちろん、普段の練習にもこういう練習を取り入れることが大切です。
上級者ほど、練習と本番の境界線があまりありません。
反対に、練習場ではできるけど本番で発揮できないタイプの人は、両者の隔たりが大きいと言えます。
心当たりがあって、スコアに悩んでおられるのであれば、今日からでも練習方法を変えることをおすすめします。
きっと必ず、練習の延長線上で本番のラウンドを迎えることができるようになります。
ぜひ取り入れてみてくださいね♪