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ゴルフコース・練習場

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名門コースはなぜ難しいのか?〜コース攻略を考える〈1〉

プロトーナメントを開催するコースや、ゴルフがまだメジャーなスポーツではなかった時代に開場したコースなどの、いわゆる名門コースは、とても難しく、何も考えずにプレーをすると、設計者の罠にはまり、ひどい目に遭うことも少なくありません。

そのようなコースを攻略するために、必要なことを考え、対応していくためには、何が必要かを実際のコースで考えてみます!

※今回の参照コース…首都圏の「紫CC・すみれコース」・「相模原GC」・「我孫子GC」・「平塚富士見CC」他

写真は、2017年に畑岡奈紗が連覇を果たした日本女子オープンが開催された我孫子GC。

林間コースが多く、そのコースの造りに特徴が! 難しい!

首都圏の名門コースは、林間コースまたは、多少のアップダウンがある造りが大半です。

ほとんどのコースが、まだ周辺の住宅開発が始まる前にコース造成を行い開場したので、地形を好きにレイアウトできたからです。

もともと首都圏は関東平野が中心ですから、神奈川県の一部、埼玉県の一部、千葉県の一部を除いては、ほとんどが林間コースです。

平坦な地形で、結果オーライにならないコースの造り!

しかしコース設計者は、そのままでは簡単になってしまうことから、グリーンを砲台にして、その周りに深いバンカーを造るコースに仕上げています。

これが、コースを難しくした第一の要因です。

別の言い方をすると、結果オーライがなく、きちんと高い球でグリーンに止まるように、攻めていかないと駄目だということです。

アップダウンが少なく、コースの距離が長いこと!

このように、アップダウンが少ない林間コースは、打ち下ろしや打ち上げなどの傾斜で、距離が変わることがありません。

このことは、表示の距離がそのまま実距離になり、その距離を攻めていく技術が、必要になります。

そのうえに、コース全体の距離が長く、ミドルホール(パー4)が400ヤードを超えることが多々あり、なかにはレギュラーティーで430ヤードというホールもあります。

ヤード表示の距離がそのままの距離となりますので、本当に長く相当の飛ばし屋でないとミドルホールのセカンドショットは、長いクラブで打たなければなりません!

距離で苦労して、さらに厄介なのは両サイドの林!

ゴルフコースの造りの基本は、「まずフェアウェイがあり、その外にラフがあり、そのさらに外に林があり、林の外にOBがある」というもので、それが良いコースの条件でもあると聞きました。

ですから、名門の林間コースは、まさに林がハザードになっています。

この林は木が密集しているため、入ってしまうと脱出するのが大変です。

こうして考えると、名門の林間コースでは、距離を欲張らずに、フェアウェイキープを心がけたティーショットが求められます。

また、グリーンまで真っ直ぐなホールでも、フェアウェイを微妙にS字にしていたり、ラフも一種のハザードのように造られています。