ゴルフコース・練習場
Nick Jagger
オーガスタが世界で一番贅沢なコースといわれる所以
マスターズウィークですね。
4大メジャーで唯一毎年同じコースで開催され、日本では最も人気のあるトーナメントではないでしょうか?
もちろん、舞台となるのはオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブです。
このオーガスタは全米で、いや世界で一番贅沢なコースともいわれていますが、その理由はなんでしょうか?
1年でプレーできる期間は、たったの2か月
さて、「贅沢」といっても、その定義はなんでしょうか?
コースが美しく、戦略性も高い、あるいはメンバー数が少なくて、いつでもプレーできるなんてところでしょうか。
しかし、そのようなゴルフコースは世界中にあります。
「世界一贅沢」となると、やはりアメリカ・ジョージア州のオーガスタ・ナショナルといえるでしょう。
なぜ世界一贅沢なのでしょう。
コースの美しさ、戦略性の高さ、コースコンディションの良さは、皆さんご存知の通りです。
一番の理由は、オーガスタは1年のうち10か月はクローズしているということです。
つまり、1年でプレーできるのはたったの2か月なのです。
マスターズが終わると、コースはクローズ
オーガスタ・ナショナルは、4月のマスターズが終わると、5月の初めにはクローズしてしまいます。
南部ジョージア州の夏は猛暑が襲います。
この時期に芝を休ませ、張り替えたり、コースのレイアウトを変えたりするなど、翌年のマスターズに備えて、様々なコースの改修に取り組んでいるのです。
そして、オーガスタがオープンするのは10月1日。
前日の9月30日には、メンバーがグリーンジャケットを着て集合し、秋のプレーシーズンが到来したことを祝います。
しかし、オーガスタでのプレーを楽しめるのは、11月の終わりまでです。
12月から3月までは再びクローズし、マスターズに向けての最終準備にかかります。
マスターズの収入で整備を賄う
10か月も整備に時間をかけるなんて、なんて贅沢なコースなのでしょう。
かくも時間とお金をかけて整備されたコースで開催されるマスターズも、世界一贅沢なトーナメントであるといえるでしょう。
ちなみに、オーガスタのメンバー数は約350人、年会費は年間の経費の不足分を会員数で割った金額だといいます。
実質2か月しかオープンしていないのに、コース整備にはたっぷり時間とお金をかけているのだから、さぞかし年会費も高額だと思いますが、マスターズでの収入が莫大であるため、それほどの額にはならないということです。