Gride

(c)photo-ac

ゴルフクラブ

koji

ゴルフクラブにも“身体検査”を!ゴルフクラブのスペックの真実

ゴルフの楽しみは、プレーすることはもちろんですが、さまざまなクラブを見て比較、吟味することも面白さの一つでしょう。

ゴルフが好きになればなるほど、自分が使っているクラブにこだわりが出てきます。

さらにはクラブのスペックについての知識が増え、カタログなどから得た数値でクラブの性格が何となくわかるようにもなってきます。

クラブの個体差

クラブを買う時、カタログやWEBサイトに載っているスペックを全然気にしないという人はあまりいないと思います。

クラブにはそれぞれ、ロフト角や総重量、クラブ長、フェース角等、クラブを数値化した情報があります。

ゴルフ好きの人はこの情報を見るだけでも楽しいはずです。

また、クラブのスペックはいろいろなクラブを比較するのに大切な情報です。

一方で、このカタログやWEBサイト上のスペックをもとに購入したクラブを、実際に測定する人はとても少ないと思います。

重量くらいは自宅の秤(キッチンスケールなど)で計測できますが、ロフトやフェース角等は素人では測定することはできません。

多くの人はメーカーが公表しているスペックを信じ、そのスペックを前提としてクラブセッティングをしているでしょう。

しかし実際には、公表されているスペックと実際測定した数値が違うことは珍しくありません。

それが「個体差」です。

個体差は必ずある!?

getty

大量生産されているゴルフクラブをはじめとしたゴルフ用品の製作段階では、細かくスペックを調整して作られることはないと言われています。

例えば店頭で売られているグリップを見ると、‟50g±〇g”という表示がされていることがあります。

基準は50グラムだけど何グラムか誤差がある場合があるということです。

クラブを組む際に使われる接着剤も、厳密にいえば何グラムかは差が出ることは否定できません。

また、ロフトやライ角、フェースアングルはメーカーが公表している表記通りになっていないことも珍しくなく、この誤差はショットに影響することもあり得るでしょう。

以前私は、ある工房でクラブを測定してもらいました。

アイアンのロフトやライ角はメーカー公表通りになっていなかったので、調整してもらいました。

また5番ウッドが、ドライバー、3番ウッドに比べフックフェースの度合いが強かったこともあり、これも調整してウッド系はフェース角0度に揃えました。

私のクラブセットにもメーカーが公表しているスペックと異なるクラブが存在したのです。

つまり、メーカーが公表しているスペックと実際に測定したスペックは必ずしも一致していないのです。

スペックを調整してショットの精度を上げる

ゴルフクラブには個体差が必ずと言っていいほど存在します。

したがって、スペックの精度を上げるにはゴルフ工房に行き、測定して調整してもらう必要があります。

ぜひゴルフ工房で、自身のクラブを丸裸にしてもらいましょう。

そして、おかしなスペックが見つかったら調整をしてもらうといいでしょう。

クラブのライ角やフェース角等を調整することで、ショットの正確性が上がる可能性もあります。

ある特定のクラブだけ引っかけやすいとか、つかまりが悪いというようなことがあるならば、それはスイングの問題ではなく、クラブの問題かもしれません。

そしてこれこそがフィッティングであると私は思います。

一度工房でクラブを測定してみることで、自分のゴルフを見つめ直すことができるかもしれません。