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【使って納得!上げて良し、転がして良し、使える54度ウェッジのすすめ】☆失敗しない、クラブ選びのヒント教えます。

前にも記事にした事がありますが、最近のアイアンセットはロフトがストロング化する事(立つ事)によってウェッジを複数本バッグに入れている事は、もはや常識となりつつあります。

そのロフト設定に『54度を入れている!』という方は、まだまだ少ないようです。

しかし、この54度というロフトのウェッジは、実に幅広くあらゆる場面で効果的な使い方ができるクラブなんです!

なかなか中途半端なロフトゆえに使用用途がハッキリしていないと入れる発想が出て来ないでしょうが、使えば納得!

いろんな場面で抜群の効果を発揮してくれるんです!

そこで、今回はその『万能ウェッジ』54度ロフトウェッジについて、その使いやすさやどんな場面で効果を発揮するのか? 等、その魅力を余す所なく紹介していきますので、今後のクラブセッティングに役に立てくださいませ。

では、今回もご興味のある方はぜひ最後までお付き合いいただきますようよろしくお願いします。

始まり始まり・・・。

その①、なぜ、54度なのか?

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まず、なぜ54度というロフトのクラブをおススメするか? という点からお話ししていきましょう。

通常ウェッジといわれるクラブはピッチングウェッジ(44~48度)、アプローチウェッジ(50~53度)、サンドウェッジ(56~58)という具合に、多少幅はありますが用途別に分類するとこのように種類分けできます。

では、54度は? というとちょうどアプローチとサンドの中間的(サンドウェッジという方もいますが・・・)なロフトで、使用用途もアプローチとしても、サンドとしても、どちらの使用場面でも上手く対応できるクラブになります。

それに、フルショットで使用した場合でも、サンドウェッジほど上がり過ぎず、適度な高さで70~90ヤードの距離をカバーしてくれます。

しかし使っている方が少ないのは、一般的なクラブのセッティングでは『50、56』『52、58』という組み合わせが主流で、本数(14本)の制限などから『54度』というウェッジが見落とされていただけなんですよね。

実は、女性用のサンドウェッジは54度というモデルが多く、打ってみるとすごく使いやすい! なんて事もよくあります。

万能で使いやすいというエピソードの一つですね!

その②、54度はアプローチショットが楽になる!

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54度でのアプローチショットを考えた場合、ランニングアプローチならキャリーとランの割合をサンドウェッジと同じ『1対1』の割合で落とし所が決められ、正確な距離感のアプローチを可能にします。

またサンドウェッジよりもロフトが立っていますので、『トップして飛び過ぎる』なんてミスも防げますし、その逆のボールの下を滑って、いわゆる『だるま落としで届かない』なんてミスも起こりにくくなります。

さらに適度な距離のアプローチ(30~50ヤード)でもハーフショット、クォーターショットと振り幅の強弱だけで、ランもさほど出ませんので、その際の距離感も合わせやすいと思います。

この辺りの距離合わせは、アプローチウェッジだとキャリーが出て合わせにくいし、サンドウェッジだと結構ジャストな距離感で合わせないと・・・なんて事が多いと思いますが、54度なら結構アバウトに合わせていく事が可能です。

『少しでもストレスが少なく簡単にできるように』と考えるならば、この適度なロフト設定のウェッジは特におススメです。

特に、グリーン周りでアプローチのミスにより1打、2打と多めに打たれてお悩みの方、絶対オススメです。

その③、54度ならバンカーも、楽々脱出可能!

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54度なら、バンカーが苦手な方でも楽に脱出が可能になります。

バンカーが苦手な方は、つい苦手意識からインパクトで躊躇してヘッドを振り抜けず、結果バウンスが跳ねてトップしたり、シッカリと砂をかき出す事(エクスプロージョン)ができずに失敗・・・なんて事が多いと思います。

確かに、バンカー内では『バウンスの多いクラブでロフトがある程度付いているクラブの方が脱出しやすい』といわれておりますが、非力な方や、バンカーが苦手な方にとっては、逆に多少ロフトが立っている(52度~54度)クラブの方が楽に脱出できています。

それに、大きなバンカー内ではグリーンまで届かずまたバンカー・・・なんてミスも起こりガチですよね・・・。

ですから、ちょうど中間のロフトである54度ならば、バンカーからの脱出の際も“飛び過ぎず・届かな過ぎず”という心配なく上手い具合に球が上がって脱出してくれるので、オススメできる訳です。

試しに一度バンカーショットで、アプローチウェッジのフェイスを少しだけ開いて軽く振り抜いてみてください。

案外簡単に、球が上がり脱出できますから! きっと、これでオススメしている理由がわかっていただけると思います。

その④、なかなか目当ての54度が見付からない・・ならば、こんな調整してみましょう

最後に、『54度を使ってみたいんだけどなかなか見つからない・・・』という方に、違うロフトのウェッジを調整して54度ウェッジにするという調整方法をお伝えします!

調整方法は、近似値にあるロフトを調整して54度に合わせるのですが、その際『52度』のウェッジを2度開いて(寝かせて)調整するやり方をオススメします。

もちろん、53度(コレも少ないロフト設定)でも構いません。

なにせ、ロフトを開いて調整するという事がミソです。

そうする事で、クラブのアングルが若干リーディングエッジが前に出て(いわゆる、“出っ歯”)、バウンスも多く付くようなアングルに変化します。

逆に56度のサンドウェッジを2度立てるというやり方もありますが、この場合グース気味のアングルになり、バウンスも少なくなってしまいます。

アングルの好みは各々あるとは思いますが、出っ歯気味でバウンスが少しでも多くなる方が格段に扱いやすくなると思います。

それと、この調整で注意しなくてはならないのが、ヘッドの材質が『軟鉄素材』で、できれば『鍛造成形』である事です!

それ以外の素材ではほとんどの場合調整ができませんから。

ご注意ください!

その⑤、今回のまとめ

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いかがでしたか?

今回ご紹介しました内容は、案外知られていない54度ウェッジの使いやすさについて特集させていただきました。

なかなか、54度のロフトというと商品の数も少ないし本数上の関係から入れる機会が特に少ない番手ロフトかと思いますが、案外どんな場面にも対応できるので、使ってる人は高確率で“手放せない1本”となっているようです(僕もその一人ですから・・・)。

それに、軟鉄素材ウェッジの52度をお持ちならロフト調整だけで、54度をお試しできますからね!(詳しくは工房にてご確認くださいませ)

ご興味のある方はぜひ、ご検討くださいませ。

アプローチショットの幅も広がりますよ。

これで、あなたも『アプローチ名人』の仲間入りですね! きっと・・・。

それでは、今回も最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。

~最高の1打とその次のステップのために~    
また次回まで。。。
押忍