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グリップが劣化するとスイングも悪くなる!?グリップは定期的に交換しよう!

グリップはクラブと身体との唯一の接点です。

摩耗したグリップを使い続けると、腕に余計な力が入ってしまうばかりではなく、スイングまで壊してしまうリスクを抱えています。

定期的にグリップ交換・メンテナンスをしましょう!

グリップの交換時期について

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まず、お手持ちのクラブを確認してください。

グリップが擦り減っていて滑りやすくなっている場合と、特に親指の部分が凹んでいる場合はすぐに変更したほうが良いと思います。

滑らないようにと腕に余計な力が加わってしまいますし、それによっていろんな可動域が制限されるので、スムーズなスイングが妨げられてしまいます。

プロゴルファーは4~6週間で変更しているという話を聞いたことがあります。

さすがにその頻度での交換は必要ないですし、経済的にもかなり痛いです。グリップは1本で安くても500円、高ければ2000円はしますから。

ただ、アマチュアゴルファーも最低でも1年に1回、できれば半年に1回くらいのペースでの変更をおススメしたいです。

劇的な変化を実感できる思います。

ショップに行けば、グリップ本体と工賃を払って、1本数分で交換してもらえます。

自分で交換するキットも販売されていますが、こういうのはプロにお任せしちゃったほうがベターだと思います。

工賃はショップによってさまざまですから、事前に調べておきましょう。

以下で、グリップを変更する際のポイントをいくつかご紹介します。

グリップの太さ・重さ

グリップの太さは M58、M60などと表記されます。

この数字はグリップ内側のサイズのことで、実際に握る外側のサイズではありません。

ちなみに、60の太さが最も一般的です。

58のグリップは中を伸ばしながら装着することになるため、同じシャフトだと、結果として、58の方が太くなります。

一般的には方向性を重視する場合は太めが、飛距離重視の場合は細めが良いとされています。

細い方がコックしやすいというのがその理由のようですが、この辺りはご自身の手の大きさだったり、握った時のフィーリングだったり、好みで選べば良いと思います。

また、グリップは同じ太さでも、重さが異なることがあります。

極端に軽いものは20グラムくらいのものから、重いものでは80グラム近いものまでありますが、市販されているグリップのほとんどは50グラム前後です。

たとえば、これまでのグリップの重さが60グラムで、新しく40グラムのグリップに変えたとします。

総重量は20グラム軽くなりますが、手元が軽くなることで相対的にヘッド側が重く感じ、同じクラブでもこれまでとはフィーリングが大きく変わってしまうこともありますので、注意が必要です。

バックラインの有無

グリップの裏側に縦の線(突起)が入ったタイプのものがあります。

これがバックラインです(リブと呼ぶメーカーもあります)。たいてい、「バックライン有」「バックライン無」という表記がされています。

このバックラインは、フェースの向きを確認したり、グリップを安定させる効果があります。

指の第二関節に引っ掛けて使えるので、いつも同じように握りたい方には、バックライン有がおススメです。

その日の調子・ボールのつかまり次第でグリップの握りを変えるような方は、バックラインが逆に邪魔になってしまうためなしタイプ方が握りやすいと言えます。

あと、ウェッジに関しては開いて使う場面が多いため、バックラインなしがベターです。

選択の要素として、素材が挙げられますが、これは完全に好みの部分です。ご自身が触った感触で選ぶしかないですね。

ただし、素材に関しては寿命が異なります。

ゴム系のものは半年から1年、エラストマー系に関しては1年から2年くらいです。その代わり、ゴム系のほうが安価な傾向があります。

一般的には、ゴム系のものはしっとりしたフィーリングで、エラストマー系のものは硬い感じがするものが多いのですが、最近ではゴムのようなフィーリングのエラストマー系のグリップもあるので、実際に握って確認するのが一番でしょう。

色も好みが分かれる部分です。無難にいくなら黒ですが、明るい色を使って気分転換するのも1つの手です。

私のセッティング(ウッド系)

参考までに、私が愛用しているグリップをご紹介します。

ウッド系(1W・3W・3UT)については、「No.1」の50シリーズを着けています。

なんと言っても、手に馴染みの良いしっとりした感触と、雨の日や汗をかいた手でも滑らないグリップ力がおススメです。

このグリップにして以降、力むことなくスムーズなスイングができるようになりました。

デメリットがあるとしたら、値段が若干高めであること(1本あたり2000円弱は掛かってしまいます)と、耐久性が今ひとつなことです。

使用頻度が進むと、特に前側の親指が接触する部分が剥げてきます。

その一部が剥げたからといって、全体のグリップ力自体はそこまで落ちないのですが、見た目にも劣化しているように見えてしまうので、交換のスピードは早めになりますね。

私のセッティング(アイアン系)

主にフルショットで使う場面が多いアイアン(4I~9I)については、昨年末からIOMICのX-GRIPというモデルで、松山英樹プロが使用している限定モデルを装着しました。

一般的なグリップよりもちょっと硬めの感触です。

ゴムではなく樹脂系の素材で、滑る心配がないので、安心して「軽く」握れるため、気に入っています。

今のところ3か月くらい経ちましたが、耐久性もかなり高そうです。

ウェッジ系は4本(46度・50度・54度・58度)入れています。

ここは、ゴルフプライドのツアーベルベットという最もポピュラーなグリップを使い続けています。

フェースを開いて使うことが多いので、バックライン無しです。安心のモデルです。

クラブを頻繁に交換するのは経済的にも痛いですが、定期的なグリップ交換は、クラブが生まれ変わるくらいに劇的な変化があるので、本当におススメですよ。