ゴルフクラブ
モハメドアリモト
【クラブフィッター'Sアイ!フィッティングは、スイングのココに注目しています。】☆失敗しない、クラブ選びのヒント教えます
日頃、私達ゴルフクラブ屋が御客様のクラブフィッティングをする際、必ず注意して観ているスイングのポイントがあります。
このクセともいうべきポイントと、御客様のお悩みをヒヤリングして理想の弾道が出るようクラブの調整をしている訳ですが、そのポイントがシッカリと把握できれば、ある程度『なぜそのような弾道になるのか?』また『なぜそのようなスイングになるのか?』が解ってきます。
そのポイントを皆さんにも知っていただければ、もっとその方にあったベストクラブが見つかるはずです。
そこで、今回は私達“クラブフィッティング”のプロが御客様のスイング中のどこのポイントを観てクラブをおススメしているのか? という『フィッター目線から観たクラブ選び』をお話ししていきたいと思います。
ご興味のある方は最後まで御付き合いくださいませ。
では、始まり始まり・・・。
目次
その①、まずはテークバックからフォローまでテンポよく振れているか?
クラブフィッテイングで僕が最初に御客様にやっていただく事ですが、現在ご使用中のクラブであっても、お目当てのクラブあっても、まずは軽く8割程度の力(飛距離で20%落とすイメージです)でクラブを振ってスイングしていただきます。
この際に観ているポイントですが、
①テークバックの際、軽過ぎず重過ぎずな力加減で始動しているか?
②トップから切り返しで自然にクラブを振り下ろしているか?
③インパクトからフィニッシュまでテンポよく振り抜いているか?
この3点をまずは、拝見しております。
もし、スイング中違和感のある箇所があれば
『流れがスムーズではなくぎこちない』
『その箇所だけテンポが変わる』
等の異変が出て来ます。
これは、ミスの症状をお聞きすれば大方の目安は付くのですが、スイングしていただくとハッキリ原因が見えてくるものです。
ミスはスイング中どこで、リキミやテンポのズレが生じるか? によって、影響が現れて来ます。
ですので、最初の注目すべきポイントとしては『スイング全体の流れ』がテンポ良くリキミなく流れているか? を観ている訳です。
これだけでも、ミスの原因と対処法は見つけられます。
その②、テイクバックで"重過ぎず、軽過ぎずな"始動とは?
クラブを選ぶ際の、重要な事で『クラブ総重量が合っているか?』というチェックポイントがあります。
判断するポイントは、テークバックを始める際に『身体が先に動くか?』『手先(グリップ)が先に動くか?』に注目していきます。
ココで、
『身体がやや先に動き始めそれに追いつく感じで若干遅れて手元(グリップ)が動き出す』
ようであればその人にとって『ちょうどよく扱えるクラブ重量である』と判断できます!
それはなぜかというと、軽過ぎるクラブは
『手元で容易に持ち上げる事ができるようになる』
からです。ヘッドが先に動き出すという事は、身体の軸に対してスイング軌道から外れやすくなりますので、元のアドレス位置まで正確にヘッドが戻る事を困難にします。
一方、クラブヘッドの重さを適度に感じられる状態で
『自然と身体を使ってクラブを持ち上げる』
事ができれば、ヘッド軌道は安定し、身体の軸を中心とした理想的なスイングアークを描き、正確なインパクトを向かえる事が可能になります。
ですので、最初の『始動箇所』に注目する事によって、最適なクラブ重量であるか? の判断が付くようになるのです。
その③、トップからのリキミない切り返しとは?
次に、テークバック後トップの状態から『リキミのない自然な切り返し』ができているか? を注意して観ております。
これは、シャフトの硬さや調子(しなりのタイミング)がマッチしているかという判断要素になります。
トップからの切り返しで、無理に右肩(右利き)から『アウトサイドイン軌道』でクラブを引き下ろしていたり、タイミングが合わずにスイングリズムが途切れ『ぎこちない切り返し』になっていれば、それは『シャフトの調子や硬さが合っていない』という判断をします。
この際、観るポイントとしてスイングテンポが急に速くなっていないか? に注目して観るのも良いでしょう!
上手くマッチしていなければ、身体がシャフトの違和感に反応するので、切り返しが顕著に速くなったりします。
シャフトの調子は、トップから余り間(タメ)を取らずに一気に切り返すタイプの方は『先調子』、その逆で間を取ってユックリ切り返すタイプは『元調子』のシャフトが大方マッチしやすいです。
切り返しのタイミングは、とてもスイングの重要なポイントになりますので、ココを観ていれば、球筋は判断できるといっても過言ではありません。
その④、インパクトからフィニッシュにかけてスムーズに振り抜けるか?
プロのスイングを観ていると、フィニッシュがシッカリと取れている事に気付きます。
特に女子プロはきれいなフォームで最後のフィニッシュまで、“よどみなく”振り抜けています。
そう、このフィニッシュを上手く決まるようにするためには、スイング中違和感なくフィニッシュまで振り抜ける事が重要なポイントになります。
インパクトで、
①手元(グリップ)が浮く
②上体が突っ込んでダフり気味に入り『引っ掛け(チーピン)』
の症状が出たりするのは、クラブが合っていないかもしれません。
ですから、そのポイントを注意深く検証する事で、その方に合うクラブ設定をどのように合わせて行くか? の判断を付けております。
『少し振りづらい』とか『振り遅れ気味になる』『球筋が安定しない』などの症状の場合、このインパクトの位置で『タイミングのズレ』や『状態の余計な動き』を見る事ができます。
そのような状態では、フィニッシュまでシッカリ取る事は難しいと思います。
『フィニッシュが取れない』というのは、スイング中のどこかに無理が生じているという事になりますからね。
注意されてみてはいかがでしょうか?
その⑤、今回のまとめ
いかがでしたか?
今回は、私達工房の人間がスイング中のどこのポイントを観て御客様のクラブフィッテイングをしているか? というような、自分たち目線でとらえたスイングの注目箇所をご紹介してみました。
もちろん、フィッテイングの際には弾道計測器等を使ったスイング分析も有効ですし重要ですが、スイング中のどこの部分で違和感があるか等を気にしながら計測器等と合わせたクラブ選びをする事で、より『失敗しないクラブ選び』をする事ができると思います。
皆さんもスイング中に違和感を感じている方やこれから、クラブ選びをしようという方にはぜひとも気にしていただきたいチェック内容ですので、御試しくださいませ。
それでは、今回も最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。
〜最高の1打とその次のステップのために〜
また次回まで。。。
押忍・感謝