ゴルフクラブ
ロマン派ゴルフ作家の篠原
新・貧打爆裂レポート『GLIDE3.0 ウェッジ』比較編
今回の貧打爆裂レポートは、2019年9月6日発売のピン『GLIDE 3.0 ウェッジ』です。
いつものようにコースに持ち込んで、ラウンドして、テストもさせてもらいました。
3代目になる『GLIDE』ウェッジの実力は? 動画も含めて試打レポートします。
すべてのゴルファーに合うウェッジがあるのがGLIDE3.0ウェッジ!
ピンが2019年9月6日に発売する『GLIDE 3.0 ウェッジ』は、『GLIDE』ウェッジの3代目になります。
パッと見た感じでは、2代目と比べて、バックフェースのキャビティ感が強くなりました。
実際に、振動を抑える目的の樹脂を入れてフタをしてありますが、構造はキャビティバックです。
新しい『GLIDE 3.0 ウェッジ』の目玉は、4種類のソールがあることです。
「ソールはウェッジの命だ」という人がいますが、まさに、自分に合うソールを見つけるために『GLIDE 3.0 ウェッジ』を手にしてみるというのもアリだと思うのです。
『GLIDE 3.0 ウェッジ』の「SS(スタンダードソール)」は、46度から60度(48度を除く2度刻み)まで準備されています。
56度のウェッジで、バウンス角が12度。試打用に借りたのは、58度でバウンスが10度のものでした。
「アイ2ソール」は、54~60度の2度刻みの4つのロフトです。
なんといっても、1980年代に一世を風靡した『EYE2』のソールだけでなく、フォルムも復刻しました。
熱心なファンがいるので、狂喜乱舞している様子が想像できます。
「WS(ワイドソール)」は、54~60度の2度刻みの4つのロフトです。
バウンス角14度のワイドソールは、個人的には理想的なスペックです。ただ広いソールなのではなく、縁を曲面で落としてある所はお見事です。
「TS(シンソール)」は、58度と60度の2つのロフトです。
最もテクニカルなソールは薄く、バウンスも6度です。開いて使うことを前提としています。
『GLIDE 3.0 ウェッジ』はフェースの溝やミーリングも新しくなりました。
説明では、スピン量を増やす目的なのですけど、打つ前から、バリバリにスピンがかかるのではなく、その場で止まろうとする安定したスピンが理想だというコンセプトがハッキリしたような気がします。
過剰なスピンは、レベルが上がるほどに不要なミスとなるからです。
『GLIDE 3.0 ウェッジ』は、レベルが高いゴルファーを満足させるウェッジです。
試打した『GLIDE 3.0 ウェッジ』は、4つのソールのウェッジの58度です。シャフトは、「N.S.PRO MODUS3 TOUR 105」のSフレックスです。
自分に合っているウェッジはやさしいことを知ろう!
動画を見てください。
『GLIDE 3.0 ウェッジ』は、フルショットとそれに近いアプローチはキャリーがしっかり出ます。
ウェッジによっては、アプローチの機能に集中し過ぎて、フルショットで力がボールに伝えきれずに、結果として、少し飛ばなくなってしまっているクラブがあるのです。
『GLIDE 3.0 ウェッジ』は、フルショットでもしっかりと機能します。
総じて言えるのは、ボールが上がりやすいウェッジです。
『GLIDE 3.0 ウェッジ』の4つのソールの中で『アイ2ソール』だけは、ソール違いではなく、ヘッド形状がかなり違うので別物です。
普通のウェッジで上手くいかないというゴルファーは『アイ2ソール』を試してみることをオススメします。
インサイドに引き過ぎて失敗してしまうゴルファーにとって、無意識にそれを修正してくれる可能性を感じました。
変な形状ですが、優秀です。
また、中古を持っているから良い、というゴルファーがいますが、昔の『EYE2 ウェッジ』は溝が違反なので公式には使えません。
手元に置いて、何かあったら使うというのであれば、この機会に適合で最新版の『アイ2ソール』を所有するのが正解だと思います。
『GLIDE 3.0 ウェッジ』の4つのソール違いを、フルショットと25ヤードの寄せで、同じ所から打ち比べました。
フルショットに関しては、ほとんど差が出ませんでした。予想外でした。
75ヤード先からグリーンを狙って打ったボールは横は2ヤード、縦も3ヤードの範囲に収まりました。
過剰なバックスピンは掛かりません。その場で止まるような大人しいものです。
4つとも、抜けは最高です。打音もシャープできれいです。
寄せは、思ったより差が出ました。
意外にも「TS」が一番扱いやすかったです。低い球を打っても、一番スピンが効くのです。
少しブレーキが掛かりながら、球足を使う寄せが好きです。
「SS」も良かったです。オールマイティーというか、抜けやすいのが良いです。
「アイ2ソール」は、普通に打つと少し引っかかる感じがしました。
ヘッドを動かしやすいことが、裏目に出たのだと思います。少し開き気味で使えば、問題ありませんでした。
「WS」は、ちょっと鈍い感じがしました。鈍いというとマイナスイメージかもしれませんが、実際は、オートマチックなのです。つまり、少々の問題は、ウェッジが吸収してしまって、同じ結果が出るということです。
パターで例えると、大型マレットヘッドを打っているような単純さを感じました。
これは予想外でした。ワイドソールでも、敏感なウェッジが多いからです。
ということで、4つのソールの比較は以上です。
ウェッジは、万民に会うものは、機能が抑えられている証拠でもあります。高機能であればあるほど、個性的になるものなのです。
『GLIDE 3.0 ウェッジ』は、個性的なのですけど、バランスが良いウェッジです。
一番多くの人に合うのは「WS」です。
突き詰めて、1ヤード刻みで寄せをするために、時間も労力も使うというストイックなゴルファー以外なら、アバウトで使いやすいからです。オススメです。
意外にも「アイ2ソール」も、自分と合っていると発見するゴルファーが多いと予想しました。
食わず嫌いは、ゴルフでは損はしても得はしません。
「SS」は一見簡単そうだと、やさしさを求めてチョイスしがちです。『GLIDE 3.0 ウェッジ』の中では、「SS」が一番テクニカルが活かされるように感じました。
ちょっと寄せに自信があるゴルファーに「SS」をオススメします。
「TS」は、58度と60度のみのロフトで、ソールも独特です。
ロブショットやバンカーショットのみに特化して選ぶのはアリだと思います。ウェッジを下から支えるのが「TS」です。
『GLIDE 3.0 ウェッジ』は、意欲的なウェッジです。
やさしく出来上がっているウェッジが増えてきている中で、独自の道を進んでいる感じがします。
自分に合ったウェッジは、歯車が深ければ深いほど、合致したときに強烈なパフォーマンスをしてくれます。
それを味わう経験ができるゴルファーは、ほんの一握りしかいません。
『GLIDE 3.0 ウェッジ』で、そんな経験の入り口に片足を踏み込んだ、というゴルファーが増えることを祈っています。