ゴルフクラブ
もーりー
アイアンの正しい飛距離差をつける!ロフト角調整とは?
突然ですがご自分のクラブのロフト角を測ったことはありますか?
『アイアンの距離感が合わないんだよね……』とお悩みのあなた!
距離感が合わないのはスイングのせいではなくクラブに問題があるかもしれませんよ。
今回は飛距離に影響を及ぼすロフト角とその調整について、体験談を交えて簡単にご説明させていただきます。
アイアンのロフト角を把握しよう
ドライバーやフェアウェイウッドのロフト角はわかっていても、アイアンのロフト角を聞かれてもよくわからない、という方は大変多いと思います(特に初心者の方)。
ただ、アイアンこそターゲットを正確に狙うという役割を持ったクラブですので、正確な距離感が必要になります。
アイアンは各番手で10~15ヤード刻みで飛距離差が出るように設計されています。
この飛距離差を出すように、長いクラブでは3度刻み、短いクラブでは4度刻みで設定しているメーカーがほとんどです。
インターネットで型式名を入力して検索すれば、旧タイプのモデルでも簡単に調べることが可能です。
また近年では飛距離を優先して“ストロングロフト化(ロフトが立っている設定になっていること)”が進んでいます。
従来のアイアンや上級者向けのアイアンはピッチングウェッジのロフト角が45~48度であるのに対し、いわゆる“飛び系アイアン”と言われるモデルは42度前後で設定されているものもあります。
まずは自分が使っているアイアンのロフト角がどのくらいかをチェックしてみてください。
ゴルフクラブのロフト角には誤差があるのが当たり前!?
ご自分のゴルフクラブのスペック(仕様)を調べてひと安心、またアイアンはセットで購入したから適正なピッチ幅だろうと思っている方も多いと思います。
しかしここでもうひとつの落とし穴があります。
それはほとんどのメーカーではロフト角の誤差プラスマイナス1度(最大2度)は許容範囲ということで、そのまま販売されているのです。
ゴルフクラブは多岐にわたる工程を手作業で行っておりカタログの設定値から誤差が出てしまうのが現状らしく、特にアイアンや単品ウェッジはその傾向が顕著なようです。
例えばカタログ上で31度と34度となっているアイアンでも、実際は32度と33度のスペックになっている可能性があるということなのです。
ロフト角が1度しか変わらないアイアンを使っていたとしたら、どんなに練習しても10~15ヤードの飛距離差が出せるわけないですよね。
逆に正しいスイングができていれば飛距離差ができないほうが正しいのです。
ロフト角の重要さがわかってもらえましたか?
ロフト角調整に挑戦!
ロフト角の重要性は理解したけど、なんだか難しそうだし料金的にもなぁ……と私もそう思っていました。
でもロフト角調整は意外と手軽にできるんです。
もちろん自分で調整するには専用の測定器や機械が必要ですので、ゴルフショップにお願いするのがお勧めです。
ロフト角調整ができるゴルフショップもインターネットで“ロフト角調整”や居住エリアをキーワードで検索すれば簡単に見つかりますよ。
費用的には安いところでは1本500円くらいで調整してもらえます。
グリップ交換よりも安いですね。
ただここでも注意点がいくつかあります。
クラブによってはロフト度調整できないものがあるんです。
アイアンでいえば軟鉄製は調整可能ですが、ステンレス製は調整ができません
(新しくアイアンセットを購入する際には軟鉄製かステンレス製かは必ず確認しましょう)。
またここでは多くは触れませんが、ロフト角を調整するとバウンス角やライ角にも少なからず影響することがあります。調整時にショップのクラフトマンに相談しましょう。
実際に私も先日ロフト角調整に行ってきました。今回は50度、52度、56度のウェッジのロフト調整をお願いしようと思い、インターネットで見つけたゴルフショップへ。
そこでリアルロフトを測定してもらったところ51度、51.5度、55.5度という結果に。
見事にすべてのクラブに誤差があり、しかも0.5度しかロフト差がないという事実に愕然としました。
その後3本ともロフト調整をして適正ピッチにしたのは言うまでもありません。
まとめ
いかがでしたか。
せっかくたくさん練習してもロフト角が適正でなければいつまで経っても距離感が合わずじまいになるかもしれません。
・ロフト角のプラスマイナス1度の誤差は当たり前
・構造上ロフト角調整できないクラブもある
・ロフト角調整はグリップ交換と同様に簡単ににできる
・ロフト角調整で他のスペックに影響が出ることもあるので、クラフトマンに相談する
以上の点に注意しながら理想のスペックのクラブを手に入れましょう!