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【最近流行の軽・硬シャフトってどんな効果があるのでしょうか?】☆失敗しない、クラブ選びのヒント教えます。

最近、シャフトのトレンドは重いシャフトから軽くてシッカリ目のシャフトへとシフトしているようです。

少し前まで、軽量シャフト(50グラム台以下)と呼ばれるものは、トルクも多めで柔らかいシャフトが主流! 使用される方も非力な方や、シニアの方が大半でした。

しかし、今は軽くてもシッカリしたトルクも少なめのいわゆる、『軽・硬』シャフトが登場し注目を集めております。

なぜそんなに注目が集まるのでしょうか? 今までのセオリーでは『振れる範囲で重いシャフト』が良かったはず!

今回は、この『軽・硬』シャフトが注目される理由と上手いセッティング方法をご紹介したいと思いますので、また今回も最後まで、ぜひお付き合い下さいませ。では、はじまりはじまり・・・。

其の①、軽・硬シャフトって何?

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まず、初めに『軽・硬』と聞いてどんなシャフトの事を指すのかわかりますか?

まぁ、読んで字のごとし・・・ですが。

クラブギアに詳しい方ならすぐにご理解いただけると思いますが、改めて説明させていただきますと、シャフトの総重量が40グラム〜50グラム台で、フレックスでいうとS〜X相当、トルクも少なめで4.0以下のものを総称して『軽・硬』と呼んでおります。

海外のPGA選手でも、最近では50グラム台のシャフトを愛用しているのを多く見かけます。

昔は、軽いシャフトといえば自ずと柔らかくなる性質を持っておりましたが、現代では技術の進化とともに“軽くてもシッカリしている”なんてシャフトが登場するようになっております。

50グラム台のシャフトでXフレックスなんて昔はほとんど存在しませんでしたからね!

そして、これを使用する一番の利点は総重量が軽くなればそれだけ、ヘッドスピードが上がる=相乗して飛距離アップも可能になるという事が期待できます。

一般アマチュアはっもちろん、プロでも飛距離が欲しい人は積極的に実戦投入しており効果が実証済みですので、注目を浴びているというセッティングです。

其の②、軽・硬シャフトにするメリットは?

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では、なぜこれほどまでに『軽・硬』が注目されているか? 考えてみましょう。

上記でもお話しましたが、クラブ全体が軽くなるという事でヘッドスピードが上げられ、飛距離が伸びるというメリットの他に、クラブ全体のバランスから考えた際のドライバー軽量化が考えられます。

最近、アイアンシャフトのカーボン化やスチールシャフトの軽量化等が注目を浴びるようになり、アイアンに対してのドライバー軽量化も必然的に重要視されるようになりました。

その際、軽めでシッカリしたアイアンを使う人にとってはドライバーもそれに合った硬さ・重量に合わせたい訳ですね。

しかも、飛距離を出すために全長を長めに設定したいという事もあり、柔らかいシャフト(軽・柔)では、タイミングを合わせづらくなります。

そこで、この『軽・硬』シャフトが登場し注目されるようになって来たという次第です。

しかし、ドライバーだけを考えて『軽・硬』シャフトが良いという話でもなく、クラブ全体のバランスを考えた視点からカスタマイズを考えると、『軽・硬』が合うか? 合わないか? がハッキリ見えてくると思います。

其の③、シャフトとヘッドを選ぶ際のポイント!

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では、シャフトとヘッドを選ぶ際のポイントですが、まずシャフトが軽くなるという事で、起こりやすいミスも出て来ます。

例えば、手元が浮きやすく“手打ち”になりやすく、『プッシュスライス』や『チーピン』の恐れがあります。

そこで、選ぶヘッドはなるべく大きめ(460cc)でシャローバックなモデルをおススメします。

なぜかというと、軽いクラブはヘッドスピードが上がる反面、クラブのスイング軌道が安定し難くなります。

そこで、安定性がよくスイートスポットの大きなヘッドと組み合わせる事で、『シャフトの挙動が不安定になりやすい所をヘッドでカバーする』という具合です。

また、硬くする分長さも極力長めの設定にします。例えば、46インチ〜46.5インチでもOKです。

その際クラブ全長が長くなるにつれバランスも増え、D4~D6なんて事も考えられますが、気にせず大丈夫です。

バランスが出たとしても、クラブの総重量が軽くなるセッティングですのでシッカリと振り抜けると思います。

今や軽量クラブは非力な人やシニア向け・・・ではありませんね!

其の④、軽くて硬めな、おススメシャフトは?

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では、最後に『軽・硬』シャフトでおススメのモノを紹介致します。

①藤倉ゴム工業 プラチナムスピーダー:先調子で手元側がシッカリしており、シャフト全体がしなる感じはしますが、90tカーボンを巻く事で当たり負けしないしない感じです!トルクも50グラム台にしてはかなり硬めです(Sで3.4)。

②コンポジットテクノ Fire Express TP-V NX55:中調子で中間から先端部にかけてシッカリめ。こちらも90tカーボンシートを巻いているのは①と同様ですが、こちらは走り系ではなく叩けるシャフト! トルクはSで3.8。

③エストリックス ブラックシリーズ50:中調子でこの3つの中では軟らかめ、しかし中間から先端にかけて素直なしなり具合で打つ人を選ばないストライクゾーンの広いモデル!トルクはSで3.7。

という感じで、重量は50グラム台であるが、重量級(60グラム台以上)シャフトと同様な硬さのモデルをご紹介いたしました。

どのモデルもシッカリしており頼りなさは感じません。軽量シャフトに物足りなさを感じる方にとっては絶対のおススメモデルです。

其の⑤、今回のまとめ

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いかがでしたか? 今回は、ココ最近話題の『軽・硬シャフト』についてお話しさせていただきました。

しかし、上手くセッティングができないとこの軽め・硬めシャフトは上級者には打てても、アベレージにとっては少し扱いづらいクラブになってしまいがちです。

ですので、ヘッドはミスに対する許容範囲の広い大きめヘッドを選び、クラブ全長を長めに設定するという事を忘れないように。

また今ご使用のアイアンシャフトが軽めでドライバーもそれに合わせて軽めにしたいという方には、シャフト重量をワンランク軽めにし(ex.60グラム台から50グラム台に)、硬さは逆に硬めに合わせるという事もありだと思います。

まずは、アイアンセットの重量に沿った流れでの軽量・硬さアップを検討されるとよろしいかと思います。

また今回の話しは、実際に工房さんで相談されたほうが良いと思いますので、予備知識として活用いただければ幸いです。

では、今回も最後までご覧頂きまして誠にありがとうございました。     

〜最高の1打とその次のステップの為に〜
また次回まで。。。
押忍・感謝

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