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バンカーの砂とサンドウェッジのバウンスの関係教えます!

バンカーショットは「フェースを開いてドスン!」みたいに思っていませんか?

これは、間違ってはいないのですが、もしかしたら、この打ち方をしたらたまに右にシャンク気味に飛んでいくことがある、なんてことはないでしょうか。

実は、バンカーの砂の量や質とお手持ちのウェッジのソール(底)によって、フェースを開いたほうがいい場合とフェースを開かないほうがいい場合があるのです。

そのあたりについて解説をしましょう。

ますバウンスを知ろう!

最初に基本的なことだけお伝えすると

「硬いバンカーはフェースを開かない、柔らかいバンカーはフェースを開く」

これだけです。

ただし、お手持ちのサンドウェッジのソール形状によって対応の仕方が若干変わってきますので、より詳しく学びたいという人だけ、続きを読んでください。

さて、バウンスとは、ソールの出っ張り部分のことです。

通常角度で表しますが、たとえばロフトが56度のサンドウェッジの場合、だいたいバウンス角が11度前後より少ないものをローバウンス、多いものをハイバウンスと呼んでいるようです。

また、バウンス角が小さなサンドウェッジでも、ソール幅が広いものは、ハイバウンスと同様の効果・機能があると考えていいでしょう。

逆に、バウンス角が大きくても、トレーリングエッジが削ってあるなどしてソール幅が狭いものは、ローバウンスと同じ機能ということになります。

では、なぜサンドウェッジにはバウンスが多めにつけられている(ソール幅が広い)ものが多いのかというと、バンカーショット時にソールが受ける砂の抵抗を増やして、サンドウェッジが砂に刺さらないようにするためです。

まず、自分のサンドウェッジのソールを知ろう!

それでは、自分が持っているサンドウェッジがどのようなタイプのものかを実際に確認してみましょう。

ハイバウンス(もしくは幅広ソール)のものは、バンカーに刺さりにくいタイプです。

ローバウンス(もしくは幅狭ソール)のものは、バンカーに刺さりやすいタイプです。

まずは、この特徴を頭に入れておいてください。

フェースを開く意味は?

サンドウェッジを手に持って開いてみて、ソールに注目してみてください。

バウンスが出っ張ってきませんか?

実は、フェースを開くとソールのバウンスが強調されるのです。

そのため、よりバンカーに刺さりにくくなります。

フェースを開いていいバンカー、開いたらいけないバンカー

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以上を踏まえた上で、なぜバンカーショットでフェースを開いて打ったら右に飛んでいくのか、わかりましたでしょうか。

実は、砂の量が少なかったり、水を含んでいたりなどして砂質が硬くなっているバンカーは、もともと刺さりにくくなっているのです。

そこで、フェースを開いてバウンスが強調されたサンドウェッジで打ち込んでしまうと、バウンスが邪魔をしてソールが砂に弾かれて、そのままトップ気味にフェースを開いた分だけ右に飛んでいってしまうのです。

ですから、砂質がカチカチのバンカーでは、バウンスが邪魔をしないようにフェースを開かないようにするのが正解なのです。

逆に、クラブが刺さりやすいフカフカのバンカーでは、フェースを開いてバウンスを強調して、クラブが砂に刺さらないようにしなければいけないのです。

どんなウェッジを使えばいいのか?

まず、フェースを開くのが得意か苦手かで、選ぶウェッジが変わってきます。

フェースを開くのが苦手な人は、基本的にはフカフカバンカーでもフェースを閉じたままである程度ソールが機能してくれるハイバウンス(もしくは幅広ソール)タイプのウェッジを選ぶといいでしょう。

ただし、このようなタイプのウェッジでカチカチバンカーに遭遇した場合は、できるだけソールが邪魔にならないように砂を薄く取るようにバンカーショットをする必要があります。

一方、フェースを開いても違和感なく打てる人は、ローバウンス(もしくは幅狭ソール)タイプのウェッジがいいでしょう。

このタイプのウェッジの場合は、フカフカバンカーでは開いて打ち、カチカチバンカーではスクエアに構えて打つことで、どちらにも対応できます。

ただし、フェアウェイなどからローバウンス(幅狭ソール)のサンドウェッジでアプローチする場合、スクエアに構えてバウンスを使わないように打つと、フェースがボールの下をくぐって“だるま落とし”のようになってしまう(通称“ポッコン”)ことがあるので注意が必要です。

よく行くコースがある場合は

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ホームコースが決まっているという人は、簡単です。

ホームコースのバンカーの砂質に合わせてサンドウェッジを選べばいいでしょう。

つまり、フカフカバンカーのコースならハイバウンス(幅広ソール)タイプ、カチカチバンカーのコースならローバウンス(幅狭ソール)です。


いかがでしたか。

バンカーが怖くなくなり、バンカーでの大叩きがなくなれば、それだけグリーンも思い切り攻められますし、スコアも良くなると思います。

バンカーショットが上手くいかないという方は、ぜひ一度ご自身のサンドウェッジを見直してみてください。